BACK 利尻山
2008年7月16日
鴛泊に定刻に戻ってきたが、次のフェリーは16時である。時間が余りすぎる。晴れていたらポン山に登ろうかと思っていたのだが、どんよりと厚い雲が降りてきていて、山はまったく見えない。
仕方がないので、時間つぶしに港にあるペシ岬に登ってみることにした。フェリーで鴛泊港に入ってくると、灯台のたつこの岬がよく目立つのだ。そして、ツアーの人たちがたくさん登っているのが見えるので、私も登ってみることにした。
港から歩いて5分ほどのところにペシ岬の登り口がある。階段を上がると台地の上に出て、その先に小さな公園がある。きれいな花壇があって、ベンチも置かれている。
ここには会津藩士の墓があった。三つの墓石が置かれている。文化5年(1808)にエゾの防衛のために会津藩士がこの地にやってきたのだが、酷寒のため多くの藩士が倒れたのだ。その当時の防寒具はこの利尻では役に立たなかったということである。私の故郷の津軽藩士も斜里に赴いて同じような悲惨なめにあっている。
この公園からは急な登りになる。柵に沿って階段の道を10分ほど登ると山頂である。晴れていたら利尻岳をきれいに見ることができるのだが、雲に隠れてまったく見えない。でも、海を眺めると礼文の島影をみることができた。そして下には白い灯台が見える。
真下には鴛泊港を一望でき、その奥にはポン山が見えた。展望できるのはそこまでで、その上に聳えているはずの利尻岳は雲でまったく見えない。
港を眺めていたら、ちょうど礼文島に向かうフェリーが出航していった。しばらくここで海を眺めていた。
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ここが登山口
急な道を登る
右に灯台へ行く道がある
ペシ岬山頂
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