2008年夏・北海道登山旅行
かむいだけ

標高 1600m
林道ゲート→45分→白地味林道分岐→30分→藪蚊橋→55分→鹿追沢→45分→二俣橋→45分→神威山荘→30分→2度目の徒渉→2:00→標高700m二俣→10分→尾根取付→2:10分→国境主稜→30分→神威岳山頂

昔は神威山荘まで車で行けたのだが、今は林道を13kmも歩かなければいけないのだ。神威山荘に前泊してまで登ったのに、山頂から日高の山々を展望することはできなかった。
神威岳山頂

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2008724

神威岳に登ろうと思っている。この山には釧路に住んでいたときに一度登っているのだが、15年も前のことである。山頂から日高の山々をもう一度眺めたい。そのために天気予報を確認して晴れる日を待った。おかげで、二日間も帯広でダラダラすることになってしまった。
釧路に住んでいたときは日帰りの山だったのだが、今はすごく遠い山になってしまった。昔は神威山荘の前まで車を乗り入れることができたのに、今は13kmも手前でゲートが閉じているのだ。つまり、13kmの林道を延々と歩かなければいけないということだ。去年、北海道登山旅行に来たときは、この林道歩きがイヤで登山を止めてしまった。今年は前泊覚悟で登るのである。
三石の道の駅から出発して、登山口のゲート前に着いたのは1120分である。13kmの林道歩きなら4時間ほどなので、あまり早く出発しても小屋で時間をもてあましてしまう。小屋に泊まるのでテントは持ってこなかったが、それでもザックはかなり重い。
ゲートをくぐって、少し行くと樹林から抜け出して視界が広がる。林道の左は深い谷で、濁った水が勢いよく流れている。神威岳へは沢を徒渉して行くので、増水しているとかなりヤバイ。明日までに水が引いて欲しいものだ。
45分ほど歩くと、橋を渡ったところで白地味林道が分岐する。左を流れる沢が大きく蛇行していた。分岐から5分ほど行くと、右側の崖から水が流れ落ちていて、小さな滝を作っていた。見上げるとけっこう高い滝なのだ。
林道は沢から離れて樅やトドマツの林の中を行く。本州では杉や檜の植林なのだが、北海道ではトドマツを植林しているらしくて、トドマツの人工林が所々にあるのだ。
登山者とすれ違った。彼らは神威岳とペテガリ岳に登ってきたのだそうだ。こちらからどうしてペテガリに登れるのかと不思議に思ったら、神威山荘から山を一つ越すとペテガリ山荘に行くことができるのだ。3時間から4時間くらいかかって、しかも山を越えた向こうは沢の徒渉を繰り返すらしい。私は神威岳に登ってからペテガリに登るつもりでいるのだが、わざわざ引き返して静内ダムから歩くよりはこっちのほうがラクかもしれないと思った。考えよう。
歩き始めて1時間50分ほどのところでは、土砂が林道を覆っていて、山側からは水が流れ落ちている。こんな崩落があるから車の乗り入れはできないのかと納得した。でも、この手前までなら十分車は入れるではないかと思ったりもするのだが…。
この崩落箇所の対岸には滝が流れ落ちていた。勢いよく流れる渓谷に滝が注ぎ込んでいるのだ。すごく絵になる。
滝を見ながら歩いていったら、道を覆っている土砂はすごい泥濘で、靴がめりこんで泥だらけになってしまった。林道といえ、脇見をしてはいけないのだ。
2時間も歩き続けていると、いいかげん疲れてくる。平坦な道を歩いているのだがザックが重くて、しかも単調な歩きが続くので気が滅入ってくるのだ。
2時間50分ほど歩いたところで二股橋を渡った。もういいかげん小屋に着いてもいいがずなのだが…。
3時間15分ほどのところに分岐があった。右は上ってゆく道で、左は水平な道である。左の道を行く。道には登山靴の跡があるので、この道で間違いないと思ったのだが、沢に下ってしまった。これはペテガリ山荘へ行く道のようであった。
分岐に戻って5分ほど行くと山荘が見えてきた。15年前とまったく変わらないログハウスの小屋である。到着は1445分であった。
小屋には登山者一人いた。16時頃に一人神威岳から降りてきて、今夜は小屋に泊まって明日、ペテガリを目指すのだという。
同宿の二人の話を聞いていると、林道のゲートは閉じているが鍵はかかっていないのだそうだ。無理をしたらかなり奥まで車で来ることができるということだ。
話をしながら、ペテガリに登ることを考えた。
朝早く出発して、神威岳に登って13時か14時に小屋に戻ることができたら明日のうちにペテガリ山荘に入ることができる。そうしたら明後日にペテガリに登ってからペテガリ山荘に泊まって、明々後日に登山口の車に戻ることができる。かなりいいのではないかと思う。ところが困ったことに食料がない。一泊だけのつもりなので、米もわずかしか持ってこなかった。ラーメンが2食、米も2回分。行動食としてはカリントウとミニパン5個。かなり心細い。でも、なんとなるのではないかとも思う。
空は厚い雲であったが、夕立がきた。けっこう強く降って、明日が心配になった。


725

同宿者の目覚ましが3時になった。外はまだ暗い。同宿者も動き出す気配がないので、そのまま寝ていた。350分に起きて、お湯を沸かしてフリーズドライのとん汁を飲み、それから荷物を片付けた。必要最低限のものだけ持って、あとは小屋に置いてゆくのだ。
沢靴は必須である。
出発は415分、できたら13時に小屋に戻ってきたいと思っている。やっぱりペテガリ岳に登りたいのだ。小屋から沢靴を履いて出発した。
広い道を緩やかに下って5分ほどで沢の流れの前に出る。最初の徒渉である。膝まである流れを渡った。
この先は林道のようなしっかりした道を歩いて行く。25分ほど行くと道は沢に下って行って、ここから徒渉の繰り返しが始まるのだ。流れはけっこう激しくて、どこを渡ったらいいんだと迷ってしまった。
この先は赤いリボンに従って徒渉を繰り返すのだ。原則的には左岸に道がついていて、岩壁などになると徒渉するのだ。徒渉は心配したほどではなかったが、それでも水量は少し多いような気がする。
1時間ほど徒渉を繰り返してゆくと、岩が覆い尽くす広い河原に出た。
二股に着いたのは、歩き始めてから2時間半ほどたった645分である。赤いリボンに従って左の沢を遡る。10分ほどで、大きな岩に赤い矢印が書かれているのが見えてきた。ここが尾根の取り付き点である。
沢から樹林の中に入ったところで靴を履き替えた。沢靴はここに置いていこうかとも思ったが、結局持って行くことにした。
笹薮の中の急登が始まる。ダケカンバの林の中で、道は笹薮に覆われている。笹には朝露がいっぱいで、雨具に着替えるべきだったが、つい面倒でそのまま登り続けたものだから、上から下まですっかり濡れてしまった。靴の中も水浸しである。これなら登山靴のままで沢の徒渉をしても同じだったと思ってしまった。
どうしようもなくて、傾斜がゆるまったところで、ズボンだけ雨具に替えた。でも、いまさらどうしようもない。頭のてっぺんからつま先までずぶ濡れである。
ともかく急な登りが続く。これでもか、これでもかというすさまじい急登の連続だ。さすがに日高の山である。
時々樹林が途切れたところで、隣の尾根が見えるのだが、空は厚い雲に覆われていて、晴れる気配はない。日高山脈の展望のために登ってきたのだが、今回は失敗だったかもしれない。

尾根を登り続けて2時間ほどで、登山道には大きな岩が現れるようになった。すると、潅木の茂みから抜け出して、視界の開けたハイマツの中を登るようになった。このあたりでようやく傾斜が緩まった。でも、それは比較の問題で、今までがきつすぎたのであって、この先もかなり急な登りなのだ。
せっかく展望の開けた尾根になったのだが、霧が湧き上っていて、ほとんど何も見えない。
ハイマツの尾根を登って行くと、次第に霧が晴れてきて、右側の谷の上部が見えるようになった。すさまじい絶壁になっていて、岩峰がそそり立っている。これが神威岳かと思ったりする。それほど立派な風格のピークなのだ。(神威岳山頂はこの奥にあるのだ)
国境主稜線との合流点は気がつかないうちに過ぎてしまった。
ハイマツの尾根をひたすら登って行くと、行く手には丸いピークが二つ見えてくる。ハイマツを掻き分けて登って行くと、二つのピークの鞍部に着いて、さらに道は左のピークに向かって登って行く。
ハイマツの中を緩やかに登ると、意外とあっさり山頂に着いてしまった。935分であった。
山頂は霧の中で何も見えない。日高の展望のために登ってきたのだが、がっかりである。
山頂の中央には山名を刻んだ標柱がたっていて、その下に15年前と同じ山名標識がおかれていた。半分に割れていたが昔のままの標識を見れてけっこううれしくなってしまった。
その横には二等三角点があった。
1010分まで山頂にいて、霧が晴れてくれないかと待ってみたがダメだった。でも、この山頂にいる間に考えた。この調子では明日も天気は期待できない。雨が降らなかったとしても展望ができないのなら、ペテガリ登山はやめたほうがいいのではないか。快晴でないのなら今回はやめてしまおう…と決めた。
あきらめて下山開始。
山頂から15分ほど下ったところで、国境主稜線の標識を見つけた。分岐にはなっていないのだ。でも、どうしてこれに気づかなかったのか不思議に思ってしまった。かなり注意力散漫である。
1時間20分下り続けて、尾根取り付き点の戻ったのは11時半である。でも、沢の下りに時間がかかって、結局小屋に戻ったのは145分であった。
荷物をザックに梱包するのに時間がかかって、小屋の外に出たのは1440分になっていた。しかも、外に出たら小雨であった。
長い林道は傘をさして歩くことになった。神威岳の急登で疲れ果てていて、登山口に戻ったのは1755分であった。


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1993年9月の登山記録


ここから13kmの林道を歩く


この橋を渡ると白地味林道の分岐


沢から離れた静かな道


崩落箇所


二股橋


ようやく小屋に着いた


最初の徒渉


広い道をしばらく行く


二度目の徒渉


テープに従って笹薮を行く


巨岩が多くなる


標高700mの二股


尾根取り付き点


笹薮の急登が続く


尾根に巨岩が現れる


樹林から抜け出す


山頂が近づく


最後の登り


神威岳山頂







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