幸福駅のことが大ブームになったのは昭和48年のことで、私が二十代の頃である。
幸福駅は帯広から広尾を結ぶ広尾線にあった駅で、帯広から5つめの駅である。2駅手前に愛国駅があって、愛国駅から幸福駅行きの切符が大ブームになったのである。「愛の国から幸福行き」というわけである。
広尾線は国鉄が民営化される直前に廃止されてしまったのだが、幸福駅は今も残されているのだ。


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2008723

ずうっと天気がよくなくて、釧路付近に停滞していたのだが、明日からは天気が回復しそうなので、日高の神威岳に登ることにして車を走らせた。途中、カーナビで「幸福の駅」を見つけたので立ち寄ることにした。
幸福駅はかつての広尾線にあった駅なのだ。広尾線は昭和4年に開通したのだが、幸福駅が開設されたのは27年後の昭和31年である。
広尾線の開通は十勝南部の開拓に寄与するものであったが、どうにもならない赤字路線」で、昭和62年、国鉄再建策の中で広尾線は廃線になってしまうのだ。
「愛の国から幸福へ」というキャッチフレーズで有名になったこの駅には、廃線になった今も駅舎が残っていて、観光客も少なくないのだ。
幸福行き切符が大ブームとなったのは、昭和48年にNHKの番組「新日本紀行」で「幸福への旅〜帯広〜」で紹介されたことからなのだ。
実は、私もこの幸福行きの切符を持っているのだ。
駅のすぐ近くにきれいな駐車場があって、遊歩道を歩いて行くとオレンジ色のディーゼル車両は見えてくる。線路を渡る。もちろん、廃線になっているのだから、この線路はこの駅の付近にだけ残っているのだ。
踏切の先にはおみやげ屋さんがあって、今も幸福行きの切符が売られているのだ。
幸福駅舎は昔のままなのだが、中には願いを書いた紙片がいっぱい張られている。神社や寺院でみる千社札のようなものである。
駅のホームからディーゼル車両に乗ることもできるのだ。もちろん走ることはないのだが…。


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幸福駅の駐車場


遊歩道の花壇


幸福駅


幸福行き切符





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