BACK クワウンナイ沢・トムラウシ山
1991年8月12日
今日はヒサゴ沼から五色岳、忠別岳、平岳と縦走して白雲岳避難小屋まで行くつもりである。今日の歩行は6時間40分の予定。気は楽である。
小屋を出発したときは晴れていた。小屋の前にはヒサゴ沼が満々と水をたたえて広がっていて、その水面に残雪を映している。そして池の周りにはたくさんの花が咲いているのだ。きれいなところである。
小屋の前から真っ直ぐ化雲岳を目指して登って行く。その道は草原の中を行くのだが、それはお花畑である。大雪では、いかるところで広大なお花畑をみることできる。うれしくなってしまうのだ。
ヒサゴ沼から化雲岳は近い。
お花畑を緩やかに登って行くと、行く手の稜線の真中に、大きな岩がぽつんと置き去りにされたようになっているのが見える。これが化雲岳なのだ。これを山頂といっていいのか少し悩んでしまう。
この岩の上に登ると、けっこう展望は開けて、トムラウシとか夕張岳を展望できた。広い広い高原が広がっている。これが北海道の山かと感動してしまった。
化雲岳からは東に曲がって、五色岳を目指す。
で直角に曲がって北を目指す。五色岳のあたりには沼があり、その周りに咲く高山植物がきれいであった。
大雪山に向かう縦走路をのんびり歩いて行くと、途中の忠別岳のあたりで雨になってしまった。ガスの中の縦走となってしまった。晴れていたら行く手には大雪山が聳え、振り返ればトムラウシとうすばらしい景色が広がっているはずなのに、ただ黙々と傘をさして歩くだけという、ほとんどみじめな山行になってしまった。
この縦走コースはけっこう楽しみにしていたのに。
…くやしい。
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小屋の前のヒサゴ沼
お花畑の中を行く
行く手に化雲岳山頂が見える
化雲岳 |