大雪山〜十勝連峰大縦走
旭岳 2290m
北海岳 2149m
忠別岳 1963m
旭岳キャンプ場→旭岳山頂→旭岳キャンプ場→中岳分岐→北海岳

朝一番でキャンプ場から旭岳山頂を往復した。さすが北海道、7月とはいえ、旭岳の登山道は完全に雪の下で、雪の急斜面を登るのだった。
北海道の最高峰を踏んだところで、旭岳からお鉢平外縁に戻って、北海岳に登る。ここから十勝連峰にむけた大縦走が始まる。
旭岳.

 テント場から旭岳山頂へ 1991年の登山記録


急峻な雪渓を登る


雪渓を終えて岩礫の斜面を登る


登山道からトムラウシが見えた


山頂間近


旭岳山頂

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2007年77

一晩中風が強かった。テント場には石垣のように高く石が積み上げられていたので、強風を予想してテントの張り綱をしっかりしておいたのだが、そのかいがあった。
4時に目覚める。テントから外を覗くと旭岳には厚い雲がかかっていて、雪渓の上につけられたルートがわかりにくい。どうしようかと悩んでいたら、二人の登山者が登って行くのが見えた。これに勇気づけられて私も登山を開始。
テントの中で荷物のほとんどをパッキングして、あとはテントをたたむだけにしてから出発した。空身で旭岳を目指すのだが、ペットボトルに入れた水だけは持った。風が強いので雨具の上着を着て出発。
5時少し前であった。
雪渓に入る前に軽アイゼンを装着したのだが、これでずいぶん登りやすかった。
長い雪渓である。最初は踏み跡を辿っていたが、すぐに自分で歩きやすいルートを探して登るようにした。厚くかかっていた雲も晴れてきて、雪渓の終点が見えてきた。その向こうの土の斜面に踏み跡を見てるので、そこをめざして登って行く。登りがきつくなる。15分ほどの登りで雪渓を登り終えると、そこからは火山灰の急な登りである。岩がゴロゴロするようになると道にはロープが張られるようになって、傾斜が緩やかになった。キバナシャクヤクの群落が見られるようになって、山頂に着く頃にはすっかり雲は取れて、青空が広がった。山頂到着は518分である。
山頂には二人連れの登山者がいて、私がテントから登って行くのをみた人達である。奈良から来たのだそうで、今日帰るのだという。
山頂からはすばらしい展望が広がっている。西を見下ろすと姿見平が見え、池が散らばり噴煙が上がっている。さらに南の方向遥かかなたにはトムラウシが見えた。トムラウシに続く長い長い稜線を眺めて、あそこまで行くんだと気持ちを新たにした。

風が強いのですぐに下山。雪渓の下りは急だった。でも軽アイゼンがよくきいて、ラクに下って行くことができた。下りでは私のテントがよく見えるので、一直線にテントを目指して下った。テントに近づいてゆくと、隣にテントを張っていた夫婦連れの二人が出発してゆくところだった。(彼らは昨日の夕方、旭岳に登ったのだ。)テントに戻ったのは545分である。
振り返ると旭岳は真っ青な空を背景に大きく聳えていた。
615分、テント場を出発。熊ヶ岳に向かって登って行く。朝日を浴びて白い花が輝くように咲いていた。




 テント場から北海岳山頂へ
間宮岳分岐に戻った


北海岳への道


北海岳山頂


テントを撤収して、旭岳キャンプ場を出発したのは6時15分。昨日歩いた道を間宮岳分岐まで引き返すのだが、朝日があたってすばらしく綺麗であった。
熊ヶ岳の火口壁は雪の壁になっていて、それに朝日があたってまぶしいくらいであった。この雪壁の奥には永山岳と比布岳が見えた。
間宮岳の分岐には
645分到着。ここからの眺めもすばらしい。昨日は雲っていたのだが、今日は朝日があたってはっきりと眺めることができる。本当にうれしくなってっしまった。
お鉢平の縁を歩いて北海岳に向かうのだが、その縦走路からもトムラウシに続く山々が一望できた。行く手には北鎮岳や黒岳が聳え、道端には黄色い花が砂礫に一面に群生している。やっぱり、山は晴れていなければ…と思ってしまうのだ。
360度の雄大な山々、緩やかにカーブしながら続く登山道、北海道の山は本当にすばらしい。
北海岳に着いたのは725分。直進するとお鉢平を一周して黒岳に戻るのだが、私はここで右折して高根ヶ原への道に入る。行く手には岩が累々とする大きな山が聳えている。これが白雲岳なのだ。去年登ったのだが、ここから見るといかにも迫力のある山である。


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