とむらうしやま

標高 2141m
私は1991年の夏休みにトムラウシに登った。その登山コースはいろいろ迷ったのだが、クワウンナイ沢を遡ることにした。でも、初日に寝坊して出発が遅くなったため、真っ暗な中、沢登りをすることになってしまった。でも、クワウンナイ沢はすばらしかった。
北沼からトムラウシ

2007年トムラウシ登山

クワウンナイ沢という沢がある。
この沢のすばらしさは滝の瀬十三丁と呼ばれる
2km以上続く滑滝にある。「日本で最も美しい沢」と絶賛されたというがまったくそのとおりだった。
夏休みは、この沢を遡ってトムラウシに登り、そこから大雪山まで縦走するという計画を立てた。
幌尻岳に登ったとき沢登りをして、ひどいめにあったのだが、妙に心に残った山行で、装備を完全にしてもう一度、沢にチャレンジしてみたくなったのだ。
このために、沢登りの足回りにはかかせないという「わらじ」を買いにいったが、店先で「ウェンディングシューズ」という靴があるのを知った。ズックのような靴の底にフェルトを貼り付けたものである。
この他に脛あてと、伸縮できるストックを購入した。こうして勇躍、クワウンナイ沢遡行に出発した。
ところが、寝過ごしてしまった。朝、3時くらいに釧路を出る予定が6時過ぎになってしまった。


1991年810

旭川から天人峡に向かい、そして登山口に着く。
ここで車を置いて、歩き始める。帰りはJRとバスを乗り継いで、ここまで戻ってくるつもりである。
出発は12時頃になってしまった。
キャンプ指定地までは6時間以上かかる。
シェルター型のテントを持ってきているので、適当なところで野営してもいいと、タカをくくっての出発であった。
歩き始めてすぐにボンクワウンナイ沢出会いに出て、すぐに靴を履き替える。
徒渉の連続である。
沢を遡って行き、5時を過ぎてそろそろテントを張ろうかと思っていた頃に、登山道脇のわずかなスペースにテントが張られているのを見つけた。仲間がいると喜んだのだが、これがもぬけの空で、人の気配がしない。
なんか、薄気味悪い。想像したのは熊のことである。
沢筋のこんなところにテントを張って、ヒグマが出てきたらどうしようか。もしかしたらこのテントは、そんなことがあって、逃げ出して放置されたテントかもしれない。
ガイドブックに記載されている幕営地まで行くことにした。
沢を徒渉しながら登って行くと、上のほうから煙が流れてくる。幕営地で焚き火をしているらしい。
人がいる、と思ったら心強くなった。
しかし、時間はもう既に6時をまわって、沢筋は次第に暗くなってくる。
7時を過ぎると、あたりは真っ暗になった。気持ちはあせるのだが、なかなか幕営地には着かない。
暗い中で沢の徒渉を繰り返すのは、けっこう危険である。それでも進むしかない。
私は、こうしたときはできるだけヘッドライトは使わない。不明瞭な道を歩いているときにライトの光に頼ると、その範囲しか見ることができなくて、道を失うことが多いのだ。
人の目というのはうまくできていて、けっこう夜目に慣れてくるものである。
空のほのかな明るさだけで、道の感じをある程度つかむことができる。ただ、徒渉する時だけは水の底がどうなっているか見えないので、ヘッドライトをつける。
ともかく、こうして危うい遡行続けて、ようやくの思いでキャンプ指定地にたどりついた。
さすがに「助かった」と思った。
時間は8時少し前であった。
このとき、テントがいくつか張られていたのだが、その明かりが異様にまぶしく感じた。それだけ、真っ暗な中を歩き続けていたのだ。挨拶をしたら、「今着いたのですか」とビックリしていた。


811

テントを張ったのところはカウン沢出合である。今日はトムラウシに登って、ヒサゴ沼の小屋まで行くつもりある。
出発したのは6時頃。
30分ほど歩くと沢が大きな滝となっているのにぶつかる。これが岩魚止ノ滝である。
昨日の疲れが残っているのか、なかなかペースがつかめない。滝の前で大休止をしてしまった。

この滝を越えたらいよいよ滝の瀬十三丁である。
このすばらしさは文章で云々できないので、写真を見てほしい。
ともかくクワウンナイ沢はすばらしい、他にいいようがない。

沢登のフィナーレはなんかさみしい。あんなに激しかった流れが次第に細くなって、ついには生い茂る植物群の中に消えてしまう。
なんか、さっきまで沢の徒渉を繰り返し、滝を高巻いたりしていたのが遠い夢のようである。
稜線に出る直前にガスに巻かれた。その中を歩いていくとカチッ、カチッという音がする。これはもしかしたら「ナキウサギ」の声なのではないかと霧の中をみまわしたら、偶然にも岩の上にナキウサギをみることができた。感激。
縦走路に着いたのは1時半くらいであった。けっこう時間がかかってしまった。
ここからは、今日のテント場のヒサゴ沼とは反対方向に向かう。トムラウシを登るのだ。
トムラウシの手前には大きな沼があった。北沼である。
これも霧の中で、その横を通ってトムラウシ山頂に向かう。大きな岩が重なる中の急な登りであった。
トムラウシ山頂はやはり霧の中で、展望はきかなかった。
山頂から来た道を引き返して、クワウンナイ分岐からさらに進むとヒサゴ沼である。
テントは張らずに、避難小屋に泊った。


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ボンクワウンナイ沢


沢に沿って登って行く


渡渉をくりかえす


今回持ってきたテント


岩魚止ノ滝の前で


すばらしいナメが続く


ようやく稜線に着いた


北沼。山頂は近い


トムラウシ山頂


ヒサゴ沼との分岐


ヒサゴ沼避難小屋


ここら沢登りが始まる

沢に沿って登って行く

渡渉を繰り返す

キャンプサイトは林の中だった

沢に戻る

沢に沿って登る

沢登りのための装備

岩魚止ノ滝に着く

岩魚止ノ滝

岩魚止ノ滝の上部

ここからナメが続く

この流れの中を登って行くのだ

こういうふうに水が流れている

アスファルトの上を流れているみたいだ

小さな滝を作って流れは続く

ナメが続く

支流が滝となって流れ込む

ナメ滝になっている

ナメ滝を登る

これを登って行くのだ

ナメを行く私

ナメが終わった

オーバーハングの滝に着く

流れは急になる。登山道は右に巻く

流れはだんだん小さくなる

いくつかの滝がある

ナメ滝になっている

稜線間近でもナメ滝になっていた

ついに水の流れはなくなった

ナキウサギがいた

お花畑が広がる

お花畑の花

お花畑の花

お花畑の花

お花畑の花

縦走路に着いた




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