京都一周トレイル.

伏見稲荷→泉涌寺

京都の東山三十六峰を登ってみたいと思った。ところがこのための縦走路はなくて、かわりに見つけたのが「京都一周トレールである。
稲荷山の展望台をあとに市街地に下り、住宅地を歩いて行くと突然、陵墓の前に着く。このすぐ先に泉涌寺はある。
私は泉涌寺大門から見下ろす伽藍の眺めが好きなのだ。真言宗の寺だというのに、まったく禅宗寺院である。
泉涌寺仏殿.


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200414

稜線の道を、泉涌寺をめざして下って行く。
突然人家が現れて、左の細い道の階段を下って、橋を渡ると民家の間の道になる。
舗装道路が左に大きく曲がるところに階段があった。京都一周トレイルはこの道を行く。
人家から離れて、林の中の道を少し行くと、突然、陵墓の前に着いた。この陵墓から少し行くと立派なお寺の門の前に着いた。泉涌寺大門で、これは重要文化財なのだ。
せっかくなので、泉涌寺の
拝観して行くことにした。
大門をくぐると緩やかな下り坂で、坂の下に本堂が見える。泉涌寺仏殿である。
この寺の宗派は真言宗なのだが、この伽藍の造りは禅宗のものである。仏殿とか舎利殿という名前からして禅宗なのだが…。

仏殿に下って行く前に、門を入ったすぐ左に楊貴妃観音堂があるので、先にお参りすることにした。泉涌寺ではこの観音像が最も有名で、「楊貴妃観音」と呼ばれているのだ。造りは中国の仏像の顔と同じである。日本らしさがない造形で、そういう意味からも「楊貴妃」という呼称はふさわしいような気がしてしまう。
さて、仏殿に向かって下ってゆく。私は、この坂から見下ろす泉涌寺の佇まいが大好きなのだ。
仏殿には3体の如来像が祭られている。過去、現在、未来を表わす阿弥陀如来・釈迦如来・弥勒如来の3体である。私が仏殿に入っていったとき、お坊さんがその解説をしていた。
そしてここには、釈迦涅槃図があるのだそうだ。これはすさまじく大きなもので、このお堂にそのまま下げて飾ることができなくて、折り曲げなければいけないのだそうだ。なぜかというと、涅槃図は東大寺大仏殿に飾るために作られたもので、サイズが桁違いなのだという。
境内を歩いて行くと、工事中のお堂があった。これが泉涌水屋形で、中に水が湧き出ているのだ。泉涌寺の名前の由来でもある。
この隣に石塔があった。石塔に並んでたつ石碑が清少納言の歌碑である。清少納言はここで隠棲していたらしい。
 夜をこめて 鳥のそら音は はかるとも
  よに逢坂の 関はゆるさじ



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展望台をあとにする


民家の間を行く


突然、陵墓の前に出る


泉涌寺仏殿


泉涌寺本坊





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