私の東北の山百選
とわだやま

標高 1053m
宇樽部→10分→登山口→50分→展望所→1:00→十和田山山頂→45分→展望所→40分→登山口→10分→宇樽部

十和田湖は巨大な噴火口に水が溜まったカルデラ湖なのだが、その外輪山の最高峰が十和田山なのである。山頂からは十和田湖を一望できるのだが、この日は霞んでいて展望はよくなかった。
戸来岳から見る十和田山と十和田湖

 登山口から展望所へ 1995年の登山記録


交差点の駐車場

この通りにあるはずの登山口は見つからなかった


バラ園の奧の登山口


倒木が道をふさいでいた


尾根を行く


展望所に着いたが展望はない

BACK 白地山

2009年6月29日

まだ昼前なので、もう一つ山に登ろうと思う。十和田湖の東に聳える十和田山に登ることにした。

林道を碇ヶ関まで引き返そうと思ったら、道路標識があって、まっすぐ行ったら葛川の集落に出るらしい。私のカーナビにこの林道は載っていなくて、道路地図にもない道なので心配である。悩んでいたら、ちょうど葛川方向から車がやってきた。大丈夫なようである。
未舗装の道をどんどん下って行く。葛川までは長かった。ようやく切明温泉に着くと舗装道になった、これを少し走ると葛川集落で、黒石から十和田湖に通じる国道に出る。あとはこの道を十和田湖に向かって走るだけである。温川温泉を過ぎて、曲がりくねった道を上って行くと滝ノ沢峠に着く。ここには十和田湖の展望台があるのだが、寄らなかった。
ジグザグの道を下って、十和田湖畔に降り着く。十和田湖湖畔を走って行くと、樹林の間に湖水が見える。つい、脇見運転になってしまう。
この湖畔を巡る国道は
40km規制なのだ。大型観光バスで混雑する「子の口」を過ぎ、トンネルを抜けると宇樽部の集落である。ここで新郷村へ道が分岐するのだが、交差点に駐車場があった。十和田山登山者はここに駐車するのだ。

身支度をして歩き始めたのは13時ちょうどである。
国道を歩いて行くと、十和田神社の木の鳥居があって、その向こうに交差点がある。左の細い道を行く。この道沿いの民家の庭先に登山口の標識があるのだ。ところが注意しながら歩いていったが、登山口の標識は見つからない。集落の外れまで行って、さらに注意深く指導標を探しながら引き返したが、登山口の標識はなかった。
国道に戻ってしまったので、これを少し歩いて、花鳥渓谷というバラ園の入口に着いた。この中を登山道は通っているはずなので、バラ園に入って行った。
このバラ園はすでに閉鎖されているようで、入場料の窓口が閉まっている。バラ園の中を行くと、園内の施設を示すたくさんの標識の中に十和田山登山口の指導標があった。よかった。
これに従って歩いて行くと、民家から来ると思われる道があった。帰りはこの道を戻ろうと思う。園内の橋を渡って、バラ園の間を行くと、突き当たりに登山口があった。本当は
10分でここにくるはずだったのに25分もかかってしまった。
登山口から深い林の中に入ると急な登りである。でも、すぐに林の中の平坦な道を行くようになる。濃い緑の森を歩いて行くと谷間を行くようになって、急な登りになった。
ブナの巨木の間を急登する。ジグザグに急斜面を登って行き、倒木を越えると傾斜が緩まって尾根を行くようになった。道には笹藪が生い茂っていて、この間を緩やかに登って行く。
蔦がからまる巨木が並び立つ尾根道が続き、やがて山の斜面の左を斜めに登るようになった。急登して尾根に出ると指導標がたっている。ここで右折して尾根筋に登って行くのだ。腕時計の高度計を見ると
600mを少し越えているので、ここがガイドブックに書かれた展望所のようである。でも、ベンチもなければ、視界が開けているわけでもない。深い林の中で、なにも見えないのだ。



 展望所から山頂へ
ダラダラと登って行く


大木が根こそぎ倒れていた


笹におおわれた尾根を行く


V字にえぐられた道


十和田山山頂


展望台からは右折して尾根を登って行く。

ブナの生い茂る尾根をひたすら歩いて行くのだが、ほとんど急な登りはなくて、ダラダラという感じで登って行くのだ。でも、この尾根はブナなどの巨木がすばらしくきれいのだ。
時々登りがきつくなるが、すぐに平坦な道になる。距離は稼ぐのだが、高度はほとんど稼げない道である。でも、登山口は標高400mほどで、山頂は1053mだから650mの標高差を上らなければいけないのだ。こんなダラダラの登りでは、いつになったら山頂に着けるのか心配になってしまった。
それにしても、すばらしい巨木の林が続き、けっこう立ち止まってシャッターを押してしまう。林の下は一面の笹藪で、時々、道を覆い隠していて掻き分けて行かなければいけない。ふと、下を見たら、ギンリョウソウがあった。それも、あちこちにあって、群落になっている。この花を初めて見たときは、あまりにも神秘的な姿にびっくりしたものである。うれしくてまた写真に時間をかけてしまった。
背の高い笹が道に覆い被さるようになって、これに草木が混じって道を塞いでいる。掻き分けながら歩いて行くと、灌木のトンネルに入って、登りがきつくなった。いよいよ山頂に向かっての急登が始まったのだ。灌木と笹藪を掻き分けながら急登する。さらに道は雨水で削られて鋭い字にえぐられていて、けっこうきつい登りである。
笹藪の中にはハイマツが混じるようになって、掻き分けるのを頑強に抵抗したりする。今まで、ほとんど緩やかな尾根歩きでラクだな登山だと思っていたのだが、最後にこんなきつくなるとは…。山は侮ってはいけないだ。

字の溝の道が終わったら、深い笹藪の登りである。これを掻き分けながら急登して、ようやく山頂に着いたのは1511分であった。
灌木と笹に囲まれた小さな広場で、真ん中に山名標識と三角点があった。周りの灌木と笹藪はほどほどの高さがあるのだが、その奥に戸来山と十和利山を見ることができる。十和田湖は山頂に登って来た道から眺めることができたが、残念ながら霞んでいた。遠くに見えるはずの八甲田連峰はまったく見えなかい。

山頂で少し長目の休憩、今日はすごく蒸し暑くて、喉が渇く。水を2リットル持ってきてよかったと思った。
帰りは来た道を引き返す。山頂直下の藪の中の下りはきつかったが、その後の尾根歩きは傾斜がほとんどなくて、走るように下って行くことができた。登山口の花鳥渓谷のバラ園に戻ったのは1625分である。
せっかくなので、バラ園に残された花を眺めながら、のんびりと歩いていった。
民家の庭先に出るはずの道に入る。すぐに林から抜け出すと、田んぼのあぜ道を行く。ビニールハウスの横を通って舗装道にでる。登山口を探しながら歩いた道であるが、やっぱり登山口の標識はなかった。
駐車場に向かって歩いて行くと、民家の庭先にはたくさんの花が咲いていて、すごききれいであった。庭の花なのだが、写真をたくさん撮ってしまった。
駐車場に戻ったのは1643分である。


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