関東百名山

(秩父三峰山)
みょうほうがだけ

標高 1332m
大輪バス停→5分→ロープウェイ駅→30分→清浄宮→25分→あずま屋→45分→三峰神社→10分→白い鳥居→10分→奥宮分岐→40分→妙法ヶ岳山頂→1:00→地蔵峠→5分→霧藻ヶ峰→50分→最初の林道→20分→太陽寺→25分→大日向→1:10→太陽寺入口バス停

妙法ヶ岳は日本百低山では秩父三峰山という名前で紹介している。山頂には三峰神社の奥宮が祀られているのだ。
妙法ヶ岳

 妙法ヶ岳山頂へ
奥宮参道入口


ここで雲取山縦走路と分かれて妙法ヶ岳登山道に入る


ここから妙法ヶ岳が見えた


東屋の分岐から妙法ヶ岳登山道に入る


木の階段を行く


山頂直下の登り


妙法ヶ岳山頂

BACK 関東の旅 三峰神社

2009年10月18日

三峰神社拝観ですごく時間をとってしまったが、本来の目的、妙法ヶ岳に向かう。ところが、雲取山縦走コースが見つからない。歩いて行って、地図と磁石で方向を確認したら逆方向に歩いていた。あわてて引き返す。
お土産やさんの並ぶ通りを行くと、左に大きな白い鳥居がたっていた。ガイドブックに書いてある鳥居である。ここから少し行くと奥宮参道入口の石柱がたっていて、その奥に雲取山登山口の標識が見えた。この道を行けばよいことを確認してからビジターセンターに行った。歩いて行くと、右手に大きな立派な山が見える。なんだろうと思っていたが、ビジターセンターの模型で日本二百名山の白石山(和名倉山)であることがわかった。そういえば、私はこの山に秩父湖から登ったのであった。笹藪コギで大変な山だったことを思い出す。

ビジターセンターでは秩父の山々というビデオを見たりしてのんびりしてしまった。(本当はそんな余裕はなかったのだが…)
奥宮参道入口に戻ったのは1025分であった。
杉林の広い道を6分ほど行くと左に白い鳥居があって、これをくぐると広い道と分かれて山道になる。さらに10分ほど杉林を行くと左に木の鳥居がたっていた。ここで雲取山縦走路から分かれて、妙法ヶ岳への道に入る。鳥居の額には奥宮と書かれていた。指導標には妙法ヶ岳まで1.4kmとなっていた。
5
分ほど緩やかな道を行くと、ベンチの置かれた広場があって、その先からは急な登りになった。この途中で、太陽寺に下る遊歩道は崩落によって通行止めという標識を見つけた。ゲッと思ってしまう。これが通れなかったら、三峰神社に引き返すしかない。でも、看板は古いものなので、復旧しているかもしれない。ともかく、まず妙法ヶ岳に登ってしまうことにする。
10分ほど急登を続けると、ふたたびベンチがあって、そこから左に妙法ヶ岳を見ることができた。紅葉に包まれた鋭いピークである。
ここから少し行くと東屋がたつ分岐に着いた。左に行くと妙法ヶ岳山頂である。右は雲取山縦走路へ合流する道で、妙法ヶ岳から戻ったらこの道を行くつもりである。…と思っていたらそれは通行止めであった。
この分岐から妙法ヶ岳までは600mである。もうすぐだ。このあたり、左の展望が開けていて、遠くにギザギザの山が見える。両神山の山稜であった。今日はよく晴れていて、遠くの山も見えるのだ。
自然林の痩せた尾根を行く。緩やかにアップダウンを繰り返して行くと、木々は鮮やかな紅葉になってきた。行く手に岩壁が立ちはだる。これを越えるのかと思ったら、左に鳥居があって、これをくぐって岩山の左を捲くのだった。でも、この先はきつい岩場の登りになった。木の階段を上って、ピークから今度は急な階段を下る。妙法ヶ岳は岩峰の山だということに気がついた。
鮮やかな紅葉の中を行く。急な登りになったら桟があって、それは朽ちてボロボロであった。でも、この左に岩が階段状になっているので、これを登る。
注連縄をくぐると、急なコンクリートの階段であった。すごい角度の階段で手すりにすがらなければ上って行けない。登り着いたところが妙法ヶ岳山頂で、立派な石の祠があった。これが奥宮である。三角点も山名の標識もなかった。この祠の左には「秩父宮殿下御登山記念碑」がたっていた。ここからは霧藻ヶ峰に続く稜線を一望することができる。紅葉のすばらしい眺めである。
休憩していると、一人登ってきた。ロープウェイが廃止になっていると言ったら、帰りはこれで下るつもりだったらしくて、びっくりしていた。太陽寺に下る道のことは知らなかった。



 霧藻ヶ峰
縦走路分岐に戻った


二股桧に着いた


丸太を組んだ柵


地蔵峠


秩父宮殿下のレリーフの前に着く


霧藻ヶ峰山頂


ともかく、まず霧藻ヶ峰まで行ってみることにする。

どんどん下って東屋の分岐まで戻り、雲取山縦走路への道を行こうとしたら、ここにも通行止めの標識がたっていた。でも、「右の迂回路を通って、地蔵峠経由で通行して下さい」と書いてあった。通れるのだ。
少し遠回りになるが、来た道を引き返して、縦走路の分岐まで戻る。分岐に戻ったのは1220分であった。ここで、これからの時間を計算したら、車のあるところまで戻るには4時間ほどもかかることに気がついた。休憩もいれたら帰り着くのは17時くらい、暗くなってしまうではないか。三峰神社やビジターセンターでのんびりしすぎたことに気がついた。かなりヤバくなった。
分岐からはきれいな自然林の中を緩やかに登って行く。快適な縦走路である。「冷温帯落葉広葉樹林」という説明板があって、このあたりはブナ、イヌブナ、ミズナラ、クリ、ナツツバキ、カエデなどからなる樹林帯なのだという。美しい緑の樹林を眺めながら歩いて行ったら、檜林に入ってしまった。二股桧という標識がたっていて、標高は1300mと書いてあった。霧藻ヶ峰の標高は1532mなので、あと250mほど登らなければいけない。
ここから少し登ると、左から道が合流してくる。私が通るつもりだった妙法ヶ岳からの道である。でも、不思議なことに、ここに通行止めの標識はなかった。
この分岐から霧藻ヶ峰までは1.5kmであった。まだ遠い。
5分ほど行くと檜林から抜け出して、紅葉の自然林に入った。すごくきれいである。すぐに炭焼平という標識がたっていて、そこには炭焼き窯跡の積み石が残っていた。
鮮やかな紅葉を眺めながら行くと、標高1400mの標識があって、そこからはすごく急な登りになった。道には丸太を組んだ柵が設けられていて、それに沿って急登すると、ようやく地蔵峠についた。名前の通り、お地蔵様があった。ここから左に下ると太陽寺なのだが、まず霧藻ヶ峰を往復する。峠から霧藻ヶ峰まではわずか300mなのだ。
でも、けっこう遠かった。いったん緩やかに下って、登り返すとピークに三等三角点があった。ここが山頂なのかと思ったら、ガイドブックには山頂には休憩舎があると書いている。もう少し先に行かねばならない。
一旦下ってから急登する。平坦になると、道の右には木の柵が設けられている。これに沿って行くと左の岩壁に秩父宮殿下と妃殿下のレリーフがあった。
この岩壁を回り込むと山頂であった。山頂には茶店があって、これが休憩舎であった。昔、私はここに泊めてもらったのだ。懐かしい…
この山頂も鮮やかな紅葉であった。でも、期待の展望は、いつのまにか雲が湧き出していて、近くの和名倉山が見えるだけであった。休憩しながら、小屋のご主人と少し話したが、太陽寺への通行止めはずいぶん前のことらしくて、その通行止めのルートは私の歩くつもりのコースとはまったく別のものだということだった。



 太陽寺経由で下山
地蔵峠に戻った


車道に降り着く


太陽寺が見えてきた


急な下降路には石仏が立っていた


大陽寺参道入口(登山口)


紅葉の山頂から地蔵峠に戻った。峠から太陽寺までは3.4kmで、2時間40分の道程である。今、14時少し前、やっぱり車に戻れるのは17時近くなりそうだ。ともかく急いで下ることにする。
自然林の中をどんどん下って行く。途中には、ベンチが置かれた休憩所が多く設けられている。

自然林からカラマツ林を抜け、さらに檜林を下ると、舗装道に出た。車が1台停まっていて、道の向こうには東屋がたっていた。舗装道を横断して、さらに樹林の中を急降下する。5分ほどで再び林道を横断して、さらに走るように下って行くと、突然、苔むした岩がゴロゴロする斜面を横切る。この岩だらけの道は足下が不安定なので慎重に下る。そのすぐ下にバラックのような東屋があって、水場があった。樹脂の筒から水は流れ出ていなかったが、水音がした。急いでいるので、そのまま通過した。水場から太陽寺までは700mとなっていた。
5分ほど下ると、3度目の林道横断があって、樹林の中を5分も下らないうちに大きな赤い屋根が見えてきた。これが太陽寺であった。
登山道は太陽寺の裏に下り着く。本堂の前に出ると、外人がいっぱいいた。なにかしら外人の旅行の団体のようなのだが、この寺に泊まるらしい。まるで学生の合宿のような雑魚寝なのに、観光会社にだまされているんではないかと心配してしまった。
外人がたくさんたむろする本堂の前を通って、仁王門をくぐる。ここからは太陽寺の参道を大日向まで下るのだ。大日向までは1.2kmである。どんどん下ったらすぐだと思ったのだが、甘かった。標高差250mのはんぱでない急降下が続くのだ。
ジグザグに走るようにして下って行くと、足先が痛くなってきた。展望が開けると、遙か下に道が見える。あそこまで下るのかと思うと、気力が萎えてしまう。
ジグザグの急降下が続く。道には観音を刻んだ石塔がたっている。13あるらしい。どんどん下って、大日向の舗装道に降り立ったのは1510分であった。この参道入口には大きな石灯籠がたっていた。この大日向には店があって、人がたくさんいた。観光客が来るようなところなのだ。
きれいな渓流を左に見ながら舗装道を歩いて行く。大日向から車をおいた国道140号線までは4.5kmもあるのだ。あきらめて歩くしかない。
延々と舗装道を歩いて、車の前に戻ったのは165分であった。意外と早く戻ることができた。よかった。


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