関東百名山
ちちぶおんたけさん

標高 1080m
三峰口駅→15分→登山口→12分→展望地→1:20→タツミチ→35分→秩父御岳山山頂→1:00→ナメ滝→25分→道の駅大滝温泉

御岳山という名前の山は多いのだが、この山がある大滝村は木曽御嶽山の王滝口を開山した普寛行者の出身地なのだそうだ。この山のすばらしさは山頂からの展望である。私が今回の登山旅行で登ってきた山々をすべて展望できた。大満足である。
下山路から秩父御岳山を振り返る

 三峰口駅から展望地へ
三峰口駅バス停


贄川宿観光トイレ、ここから登山口に向かう


登山口からコンクリートで固めた階段を登る


露岩の展望所に着く

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20091019

今日は秩父御岳山に登る。今「道の駅大滝温泉」にいるので、ここから登山口の三峰口までバスで行って、山頂からはこの道の駅に下ってくるつもりだ。道の駅は車をいくら停車させておいてもいいから安心なのだ。
道の駅の前にちゃんとバス停あるので、ここでバスを待つ。バスは72分なので、けっこう早めのスタートである。
時間より少し遅れてバスは来た。三峰口がバス終点までで350円だった。
三峰口駅はすごく古い駅舎である。写真を撮ってしまった。私はこんな古い駅舎が大好きなのだ。

駅から西に向かって歩いて行き、荒川にかかる大きな橋を渡る。対岸を右に行くとすぐに字路で、これを左に行くとトイレがあって、そこに御岳山登山口の指導標がたっていた。
緩やかな坂が右にカーブして行く。坂を上りきって、前方に里の風景が広がると、ここで左の登山道に入る。この方向には常明寺がある。秩父巡礼をしたときはこのお寺に寄ったのだが、登山道はお寺の手前で右に入ってしまう。ここには登山口の大きな標識がたっていた。

樹林の中を行くと、すぐ右にコンクリートを固めた新しい階段が設けられている。これが登山道である。この石段が長く続いている。その途中に即道上人の墓という標識があった。たくさん墓石が並んでいるのだが、その中に溶岩のようなゴツゴツした石があって、これがその墓石らしい。
ここからは明るい自然林の中を登って行くと、5分ほどで露岩の展望所があった。ここからは三角に聳える大きな山が見えるのだが、武甲山であった。



 秩父御岳山山頂へ
すぐに送電線鉄塔に着く


猪狩山・古池を指す指導標、ここがタツミチ


下に舗装道が見えた。がっかり


赤いお堂のすぐ先が山頂


秩父御岳山山頂


露岩の展望台のすぐ先に送電線の鉄塔があった。ここからうっそうとした照葉樹の中に入って
10分ほど、山の左斜面を斜めに登って行くと、尾根の上に出た。
クヌギなどのきれいな自然林の尾根を急登すると、
杉林の中に入ってしまった。あとはひたすらこの杉林を登って行くのである。道は尾根の左斜面を行き、尾根を乗り越えると右斜面を行き、といったぐあいで尾根の右、左と縫うように登って行くのだ。
左斜面から尾根の上に着くと、指導標がたっていた。鉄塔から50分たっていた。私のガイドブックには標高570m付近で東の展望が開けると書いてあるのだが、そんなところはなかった。
このあと、尾根に上り着いて方向が変わるところに指導標がたっていたが、山頂までの距離は書いていないので、今、どこまで来ているのかさっぱりわからない。
前の指導標から20分ほど杉林を登ると、尾根の上に2つ目の指導標があった。この先、尾根を忠実に登るようになって、左は杉林だが、右は自然林になった。
5分ほど登ると、猪狩山・古池をさす指導標がたっていた。ここが「タツミチ」である。
これで、やっと自分がどこまで登ってきたのかわかった。
狭まった尾根を登って行くと、登山道の右下に林道が見えた。もう山頂が近いはずなのに、林道が通じているなんてがっかりしてしまうではないか。林道の側にはロープが張ってあった。
この先、すごく急な登りになった。檜の植林帯を急登して、ゆるやかなアップダウをすると痩せた尾根にちょっとした岩場があった。このすぐ先に「大滝(強石)」をさす指導標があった。ここまで来たら山頂はすぐである。
広い斜面を登って行くと、樹林の中に赤いお堂がたっていた。山頂は樹林の中だろうと思ったら、この少し上に展望の開けた山頂があった。山頂にたつのは善寛神社の奥宮なのだ。傍に鐘が下がっている。三等三角点があった。
山頂には方位盤があって、これで見える山がわかるのだ。
まず正面に岩峰を連ねるのが両神山である。左の下には秩父湖が見える。この上に聳える大きな山塊は白石山(和名倉山)である。さらにその左奥に山並みが見える。今回登るかどうか悩んでいる飛龍山と大洞山である。この山並みの左にするどく聳える三角峰が雲取山らしい。この手前に岩峰が見えるのだが、妙法ヶ岳だ。感動してしまう。杉林の単調な登りでイヤになっていたのだが、この展望で、十分苦労は報われたといものである。
北には谷川岳や赤城山が聳えているはずなのだが、遠くは白く霞んでしまっていて見えなかった。さらに目をこらして見ていたら、あの二子山の岩峰が見えた。東岳・西岳の岩峰が聳えている。うれしくなってしまった。



 落合コースを下山
山頂からは急下降


トンネルの前に着いた


杉林の中を急下降する


何度も橋を渡る


こんな橋が架かっている


登山口に着いた


景色を十分楽しんで下山を始めた。

山頂からは社殿の後ろから下るのだが、これはすさまじい急降下であった。ロープと鎖が下がっていて、これにすがって下って行くのだ。こんなのがずうっと続くのかと思ったらすぐに終わって、普通の尾根の下りになった。山頂から7分ほど下ったところに指導標がたっていて、道は左に曲がる。直進方向は行き止まりとなっていた。ガイドブックにある「ワラビ平」と思うのだが、そういう標識はなかった。
杉の植林の中をどんどん下って行く。作業道らしくて、広い道である。急斜面をジグザグに下って行くのだが、紛らわしいところにはきちんと指導標があって迷う心配はなかった。
突然下に林道が現れて、登山道はこの林道に降り立つ。すぐ左はトンネルの入口であった。ここから林道歩きかと思ったら、ここで右に下って行く道がちゃんとあった。杉林と草木の急な斜面を下って行くと、砂防ダムがあって、このすぐ下で丸木橋を渡った。ここからは沢の流れに沿って下って行くのである。沢を何度か渡り返して下って行くのだが、ちゃんと新しい丸木橋がかけられていた。
杉林の中の急下降が続く。下から老夫婦が登ってきてすれ違った。この上に滝はなかったかと訊かれた。ガイドブックには10mの二段のナメ滝があると書いてあったので、私は楽しみにしていたのだ。通り過ぎてしまったのかと思った。
さらに沢に沿ってどんどん下って行くと、流れはきれいな滝をつくって流れるようになった。渓谷といっていい。下に小さなナメが見えてきて、この下を丸木橋で渡る。この下にもナメは続いていた。これが二段のナメ滝のようである。二つあわせると10mはあるそうだ。ともかくこの渓谷はきれいである。写真を撮りながら下るので、先が進まなくて困る。
長い桟を下るとその先に砂防ダムの堰堤があった。ガイドブックにはナメ滝の下に最後の堰堤があると書いてあるので、これで登山口は近いのかと思ったら、まだまだ渓谷は続くのだ。立て続けに堰堤が現れる。ガイドブックとずいぶん違う。
ナメ滝から20分ほど下って、ようやく舗装道が見えてきた。
橋を渡って、車道に飛び出すと、すぐ右に神社があった。これが山頂にあった奥宮の本社かと思ったら違っていた。稲荷神社で建物は朽ち果てていた。
ここから民家の中を200mほど下ると善寛神社で、りっぱな朱の鳥居がたっている。山頂で奥宮にお参りしたのだから、この本社にも寄っていくことにした。神社の本殿はお寺の本堂そのものであった。不思議な神社である。狭い境内だが、ちゃんと神楽殿があった。
神社から少し下ると広い国道に出て、あとはブラブラと5分ほど歩くと道の駅であった。1125分になっていた。


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