関東の旅

大輪バス停→ロープウェイ駅跡→清浄の滝→薬師堂跡→遙拝殿→随神門→日本武尊像→大山倍達の顕彰碑→三峰神社(拝殿→祖霊社→国常立神社→八棟木灯台→手水舎)

三峰神社へのロープウェイが廃止になっているのに驚いた。もともとこれを使う気はなかったのだが。それにしても三峰神社の彫刻群は華麗な色彩で圧倒されてしまうのだ。妙法ヶ峰に登る途中の寄り道と思っていたのだが、この神社を見るだけで充分満足してしまう。


 旧ロープウェイ駅へ
大輪のバス停で下車


表参道入口の鳥居


荒川にかかる赤い橋


ロープウェイ駅は解体工事中

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20091018

昨日は秩父市の武甲温泉でのんびりしてからマクドでパソコン入力をしていたので、泊まった「道の駅大滝温泉」に着いたのは22時を過ぎていた。
今日は妙法ヶ岳に登る。大昔だが、私が初めて冬山に挑戦しようとしたとき、三峰神社から雲取山まで縦走したのだが、そのときはロープウェイで神社まで上がってしまった。でも、神社まではちゃんと表参道の登山道があるのだから、自分の足で登りたいとずうっと思っていた。それに、その初めての冬山のときに、泊めてもらった霧藻ヶ峰の休憩小屋にも行ってみたい。今日はけっこう楽しみな登山なのだ。
今回は三峰神社参道から三峰神社・妙法ヶ岳・霧藻ヶ峰と縦走して太陽寺に下山するので、バスを使う。まず、下山口の太陽寺入口に車を停めた。ここからバスでロープウェイ駅のある大輪まで行くのだ。バスは714分、少し遅れてやってきた。
大輪のバス停で降りるときに、運転手さんに「ここがロープウェイ駅の入口ですよね」と聞いたら、もうロープウェイはなくなているのだという。カーナビにロープウェイの表示がないはずである。
バス停から表参道入口の大きな鳥居をくぐる。そこには狛犬が両側にたっている。でも、三峰神社の狛犬は狼なのだ。
道の両側にはお土産屋さんが並んでいるのだが、ロープウェイがなくなってしまったら、商売できないではないかと、いらぬ心配をしてしまった。
すぐに赤い大きな橋を渡る。対岸には大きな石碑がたくさん並んでいる。これは大峰神社参拝の講の石碑で、多くの信仰を集めていることがわかる。この石碑群の先には「是より本社五十二丁」の石柱もたっていた。参道には橋のような欄干が続いていて、その行き止まりにはクレーンが置かれていた。これがロープウェイ駅の解体現場であった。工事現場の横に「大輪・三峰線歩道案内図」がたっていた。途中には、薬師堂跡や私の大好きな滝などがある。楽しみなコースである。指導標には三峰神社まで3.2kmと書かれていた。



 清浄の滝
急登を終えた後の休憩ベンチ


橋を渡って清浄の滝へ


清浄の滝


杉木立の参道を行くと、すぐに「表参道と歴史、信仰登山」という説明板があった。ここは標高
410mで山頂は約700m、標高差600mを登るのだ。昔は全部歩いて登ったわけで、少し前まではロープウェイ、そして今は車で神社まで行ってしまうのだ。
川に沿って水平な道が続く。支沢にかかる橋を渡ると、いよいよ本格的な登りが始まった。急な斜面をジグザグに登って行くと、15分ほどでベンチの置かれた広場に着いた。さすがにコースは整備されていて、所々にこうした休憩ベンチが置かれているのだ。
すごい杉の大木が並ぶ道を行く。
道は谷に向かって下って行くようになって、流れを橋で渡ると、そこが清浄の滝であった。橋を渡った所には石の鳥居が三重にたっていて、その奥に祠が3つある。鳥居には清浄宮という額がかかっている。
滝はそんなに大きいものではないのだが、落差10m、黒い岩壁から三筋になって流れ落ちている。滝の上には注連縄が張られていて、昔は三峰神社信者の修行の場であったらしい。この滝の標高が570m、このすぐ先にたつ指導標には三峰神社まで1.9kmと書いてあった。まだまだ先は遠い。



 三峰神社
薬師堂跡


大きな建物の前に着いた


杉林の広い道を行く


遙拝殿


三峰神社への参道


三峰神社


さらに自然林の急斜面を
20分ほど登ると、ベンチと説明板と東屋がたっていた。ここが薬師堂跡であった。昔も、表参道を行く人の休憩所だったらしい。ここにあった薬師堂は別名女人堂ともいって、昔は女性はここまでしか登れなかったのだ。
ここの標高が710m、三峰神社までは1.5kmである。
再び、杉の巨木が立ち並び、いかにも参道らしい雰囲気の道を登って行く。急な登りが続く。明るい自然林の中に入ると、道は丸太の階段道になった。この階段をジグザグに登って行くと、大きな建物の前に着いた。神社の関連の宿舎のようなものらしいが、戸は閉まっていた。指導標には神社まで700mとなっていた。もうすぐである。
ここからさらにジグザグに上ると民家のような家屋があって、その先は林道のような広い道になった。大きな杉木立の中を歩いて行く。道はターンを繰り返して上って行くのだ。
林道が右にカーブするところに山道の入口があった。これを急登すると、大きな拝殿の前に着いた。ここから三峰神社の奥宮を遙拝する遙拝殿である。遙拝殿から正面に鋭く突き出た山が見える。これが奥宮がある妙法ヶ岳なのである。
遙拝殿の前で右折する。立派な青銅の鳥居があって、その先には赤い大きな門が見える。石段を下って行くと車道に出て、これを横切って下ると赤い山門なのだが、右手の丘の上に銅像がたっているのが見えた。日本武尊の銅像なのだ。先にこの銅像を見に行った。
大きな銅像で、右手を上げているのだが、その手のひらが異様に大きい。なにか意味があるのだろうか。この銅像の丘から下ってくる途中に、極真会空手の大山倍達の顕彰碑があるのに気づいた。極真会は三峰神社になにか関係があるのだろうか。吉川英治の小説「宮本武蔵」では、三峰神社の太鼓を聞いて二刀流を開眼するのだが、大山倍達は宮本武蔵に傾倒していたらしいから、その縁か?
鮮やかな赤の大きな山門をくぐって、参道を行くと右手に本殿が見えてくる。
本殿に向かって石段を上がるのだが、その両脇には赤い飾り灯台と手水舎がたっている。
八棟木灯台は高さ6km、安政4年(1857)にたてられたものである。すごく凝ったつくりで見入ってしまった。そして手水舎には細かな彫刻が施され、極彩色に塗られている。これもすごい。嘉永6年(1853)にたてられたものである。
でも、これに感心していてはいけなくて、本殿はもっとすごいのだ。
石段を上って本殿の前に着く。まるで日光東照宮の陽明門のような極彩色の彫刻で飾られている。つい最近色を塗り直したようですばらしく鮮やかである。彫刻の一個一個を観てまわってしまった。(登山はどうなったんだ)
三峰神社は伊弉諾尊・伊弉冉尊を祀る神社で、創祀は景行天皇41年(111)、日本武尊によって祀られたのだ。だからあんな立派な銅像がたっているわけである。


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