BACK 幕山
2010年5月15日
今日はもう一つ山に登る。田中澄江の花の百名山の一つ、三筋山である。ただ、困ったことにこの山のガイドブックがない。ネットで手にいれた概略図を印刷して持ってきているのだが、不安である。カーナビでここだろうと思うところを設定して、あとはカーナビ任せで走って行く。稲取付近から山の方へ入って行き、ゴルフ場のすぐそばをかすめて山菜管理事務所の前に着いた。路肩に車がたくさん停まっている。山菜管理事務所といっても、駐車場の受付のような建物があるだけで、人もいなかった。この前に三筋山の案内板があって、地図もある。これで登山のルートを決めて、地図を書き写した。
この地図によると山頂直下まで車道が通じているようなのだが、登山なのだからここから歩くことにした。
樹林の間の舗装道を歩いて行くと、すぐに林から抜け出して、目の前には広大な草原が広がった。草原の向こうに聳えるのが三筋山である。
草原の小高くなったところには吹き流しがたっていて、パラグライダーの練習場になっているのだ。八角形のレンガ造りのトイレがあって、この少し先に傘型の東屋あった。ここには中山1号湿原という標識があった。花の百名山に選ばれたのは一帯に散らばる湿原のためなのだ。でも、ここから湿原に降りてみたが、これが湿原かよと思うほどの規小さいものであった。肝心の花もまったく咲いていなかった。
ここから少し行くと今度は2号湿原があった。ここにも傘型の東屋があって、柵の中が湿原になっている。中に小さな流れがあるようなのだが、これもたいした湿原ではない。もちろん花なんて一つも咲いていない。季節がまだ早いからだろうか。
がっかりしてさらに歩いて行くと、道は暗い林の中に入って、傾斜もきつくなった。
林から抜け出すと、分岐があった。私は案内板の地図にあった大昭和製紙看板を目印にして、そこから三筋山山頂を目指そうとしているのだが、この分岐には看板はない。
ここではないのかと、直進して緩やかな坂を上ると、八角のトイレと駐車場があった。ここを右に下ると桃野湿原だと思うのだが、どうもよくわからない。ここから左に入って行く道があったので行ってみたが行き止まりであった。引き返してさらに坂道を上ると、車が4台ほど停まっていて、パラグライダーをする人が休憩していた。左に舗装道が山に向かって伸びている。これを登って行くことにした。道は急斜面にジグザグに続いている。舗装道なのに急登が続く。振り返ると広大な草原が広がっていた。三筋山ってけっこう素晴らしいではないかと思ってしまうのだ。
蛇行を繰り返して登って行くと、ようやく車道の終点に着いた。ここには車が数台停まっていて、これはすべてパラグライダーをする人なのだ。ここに立つ案内板をみたら、私が予定した登山路ではない道を登ってきたことがわかった。でも、これで道がわかったので、帰りは予定した道を下ろうと思う。
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