BACK 赤岩山
2008年10月12日
赤岩山から車を走らせて行くと、途中に「古賀志山ビューポイント」というところがあった。そこからは古賀志山の眺めが本当にすばらしかった。岩峰を連ねる古賀志山が一望できるのだ。古賀志山は標高が582mしかないのだが、2000m近い山に見えてしまうのだ。この山に登るのだと思うと、本当にうれしくなってしまう。
車を走らせて赤川ダムに近づくと、このあたりは宇都宮森林公園で家族連れがいっぱいであった。車もいっぱいで、路肩に車がたくさん停められている。車をどんどん走らせて、登山口らしきところで車を停めた。他にもたくさん駐車していて、ここから登山者がゾロゾロ歩いているのだ。
私も身支度をしていたら、いかにもこの山に詳しそうなおじいさんがやってきたので、登山道のことを訊いてみた。北尾根コースが一般的で、中尾根コースには岩場もあるらしい。北尾根コースを登ることにした。
歩き始めるとすぐに登山道イラストマップの掲示板があったが、これには中尾根コースは書かれていなかった。ともかく一般的なコースを登ることにして、下山路はまた状況で考えようと思う。
このコースは本当に人が多くて、登山者がゾロゾロと歩いて行くのだ。15分ほど行くと水場があって、子供を連れた夫婦が休んでいた。
このあたりは岩がゴロゴロする歩きにくい道だったが、すぐに杉林の平坦は道になった。
傾斜がきつくなって、水場から15分ほど行ったところには休憩のためのベンチが置かれていて、そこには「山頂まで1km・40分」という指導標がたっていた。たった40分で山頂に立てるのかと不思議に思ってしまった。今朝のあの険しい岩稜の登りはなんだったのかと思ってしまう。
ここから急な登りになった。杉林の中に岩がゴロゴロする道が続いている。今までは遊歩道のような道で、ルンルンだったのだが、やっぱり険しい道を登らなければいけないのだ。
登って行くと、すさまじい岩壁がそびえ立っていた。登山道はその下を右に登って行く。そうするとこの岩壁の隣にもう一つの絶壁がそびえ立っていた。登山道はこの二つの岩壁の間を登って行くのだ。巨岩の間を抜けると、階段のジグザグ道になった。
ジグザグでも傾斜はきつくて、これを必死で登ってようやく平坦になると、そこが富士見峠であった。ベンチが置かれて休憩できるのだが、休まずに山頂を目指す。この稜線を反対側に行くと中尾根コースの道になるのだ。
富士見峠からは、木の根が網のように張り出した急な尾根になった。きつい登りである。10分ほど急登すると平坦になって、見晴台の分岐に着いた。山頂へ登る前に見晴台に行ってみることにした。
分岐からはけっこう距離があって(といっても200mほどだったが)、尾根をしばらく歩かなければいけない。話し声が聞こえてくると、樹林から抜け出して展望が広がった。関東平野のすばらしい眺めが広がっていた。そして日光連山や高原山も一望できる。
ここで景色を見ながら休憩することにした。すぐ隣のピークには丸いアンテナ塔がたっているので、これが古賀志山山頂であることがわかる。山頂はすぐそこなのであせる必要はない。見晴台でのんびりと景色を眺めていた。
東側を眺めると長い尾根が連なっていて、その途中にはいくつかの岩峰が見える。これが中尾根のようである。おもしろそうなコースなので、帰りはこれを下ることにした。まず古賀志山山頂に登って、さらにその先の御岳を往復してから富士見峠に戻る。そこから中尾根を縦走するのだ。
そう決めたので、さっそく山頂に向かう。
分岐に戻ってからは再び木の根が網のように張り出した尾根の急登であったが、一登りで山頂に着いてしまった。山頂は樹林に囲まれていて展望はない。すぐそばに丸いアンテナ塔が見えた。
山頂広場の真ん中にはケルンが積まれて、そこに山名の標識がたっている。そばには二等三角点があった。記念写真を撮ってすぐに御岳に向かった。
山頂からは岩混じりの痩せた尾根を下る。鞍部には赤川ダム2500mという指導標がたっていた。これが南コースのようである。
鞍部から少し登ると赤い鳥居がたっていて、社の跡のようなのだが、鳥居の赤がやたらにケバかった。
ここから少し下ると、岩峰が聳え立っていた。これを越えるのかと思ったら、道は左に下って岩峰を捲いてしまうのだ。この岩壁に下まで行くと、指導標があった。ここから尾根に登り返すと、そこには鉄梯子があった。あまり高さはないのだが、慎重にこの梯子を上って、それから岩の尾根を少し行くと、御岳山頂であった。
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