BACK 古賀志山
2008年10月13日
塩原の道の駅から車を走らせ、塩原温泉街を抜けて行く。今日登る日留賀山の登山口は小山さんという個人のお宅の裏にあるのだ。田んぼの中の細い道を走って行くと駐車場があったので車を停めた。(でも、小山さんの家のすぐ横にも駐車場があったのだ)
お宅の庭先を通って行くと、縁側に登山名簿がだしてあったので記名した。
家の裏にまわりこむと鬱蒼とした樹林で、そこに立つ鳥居をくぐると日留賀岳への長い登山が始まる。
すぐに祠があったので、これに手を合わせて今日の登山の安全を祈った。
薄暗い杉林を行くと竹林があった。竹林はすぐに終わって自然林になったが、それでも薄暗い林が続く。登山道は林道のように広くて平坦で、5分ほど行くと指導標に従って左折する。いよいよ急な登りがはじまるのかと思ったら、やっぱり傾斜のない道が続く。
この頃、日が射すようになって自然林の緑が輝くようになった。指導標から7分ほど行ったところに石碑がたっていて、何かと思ったら「日留賀嶽神社改築寄進」と書かれていた。
この先は緩やかな登りになって、山の斜面を右に見ながら斜めに登って行く。すぐにターンして、今度は斜面を左にに登って行く。自然林の緑がきれいで快適に登っていったら、うすぐらい植林の中に入ってしまった。でもこれを抜けたら、すぐに送電線の鉄塔の下に着いた。
鉄塔をくぐると林道で、ここからは30分ほど林道を歩くのだ。紅葉が始まった山を見ながらのんびりと林道を歩いて行く。
林道終点に着くと、そこからは山道である。でも、入口に指導標はなかった。
山道に入っても、すぐに急な登りにはならない。どちらかというと下っているのではないか思える道が続くのだ。ブナのきれいな林を歩いて行くとまっすぐな檜のような林に入ったが、頭上は明るい。見上げるとこれはカラマツであった。
このあたりからけっこう急な登りになって、ようやく登山らしくなった。
この急な道を登ってゆくと、しだいに紅葉の林になった。これがすばらしくきれいなのだ。
日が当たって、紅葉が輝いている。急登の真っ最中なのだが、つい立ち止まって写真を撮ってしまう。何度も何度も立ち止まるので、ペースが乱れてしまって、逆に疲れてしまった。でも、せっかくのすばらしい紅葉なのだから、これを楽しまなくては登山のかいがないというものである。もう、今日は紅葉の撮影会だと自分に納得させて、写真を撮りながらのんびり登って行った。
それにしても、まわりのすべてが絵になる景色で、本当に困ってしまう。デジカメのおかげでフィルムを心配する必要がなくてよかった。
ようやく急な登りが終わると、紅葉の樹林も終わって、暗い杉林に入る。でも、よくも見たらこれは杉ではないのだ。幹が赤みがかっていて不思議な林である。ガイドブックにはアスナロの森と書かれている。明日はヒノキになろうというアスナロってこれなのかと、感じ入ってしまった。
これを過ぎると再び紅葉の林になって、白樺の白い木が目立つようになったら、鳥居が見えてきた。日留賀嶽神社の鳥居で、二つたっている。奥の方は木を3本で組み立てた粗末なものである。
もう2時間半も歩いているので、ここで休憩することにした。日留賀岳は往復7時間20分もかかるので、焦ったらバテてしまう。きれいな紅葉を眺めながらパンをかじった。
|