BACK 日光白根山
2010年8月10日
美術館のある道の駅に泊ったのだが、ここは駐車場とトイレがすごく離れていて、どうしようもなく不便であった。トイレのすぐ傍はバス専用になっているので、美術館が閉館するのを待って、車をバスの駐車帯に移動させた。
今日の天気も曇りで、午後からは雨になるらしい。でも、夜が明けるとけっこう天気はいいのだ。今日登るつもりの袈裟丸山は所要時間が5時間40分なので、天気が悪くなる前に帰って来ようと思う。
袈裟丸山は、栃木に住んでいたときに一度登っている。その時のデジカメの写真もあるのだが、登山記録がないのだ。写真を見ながら、記録を書こうと思ったのだが、どうがんばっても臨場感がない。めんどうになって、もう一度登ることにしたのだ。以前は関東ふれあいの道を歩くということで、塔ノ沢登山口から登ったのだが、同じコースを歩いてもしょうがないので、今回は折場登山口から登ることにした。
カーナビは昨日のうちにセットしておいたので、すぐに車を発進。ところが、走っても走っても登山口に着かない。違う場所をセットしていたのだ。あわてて引き返したが、15kmも無駄に走ってしまった。
沢入の集落から西山林道に入る。走って行くと関東ふれあいの道の指導標があって、塔ノ沢登山口への道が分岐するが、私は左の道を走って行く。
登山口まではすごく遠かった。もう通り過ぎてしまったのではないかと心配になるころに、ようやく登山口に着いた。そこには東屋があって、トイレもあった。登山口には関東ふれあいの道の案内板も立っている。
身仕度を終えて、出発したのは6時25分であった。本当は5時半にスタートしようと思っていたのだが、カーナビ設定を間違えたためにこんなに遅くなってしまった。
登山口にたつ指導標には、賽の河原まで1.7kmと書かれている。1時間で着けるはずである。
急な丸太の階段を上って行き、踊り場のような平坦地に着くと、そこには西回りコースと北回りコースの分岐があった。北回りコースは健脚コースと書かれていて、見るとすごく急な階段道である。登りはこの健脚コースを行くことにした。樹林のなかを急登して、平坦な尾根に着くと、そこでさっき分かれた西回りコースが合流してきた。
ブナ林の尾根を登って行く。木の根が網のように張り出す急な尾根が続く。傾斜が緩まって、笹に覆われた尾根を登って行くと、樹林から抜出してすばらしい展望の尾根道になった。右は樹林なのだが、左側は開けていて、下には深い渓谷が見える。谷を挟んだ向うにはゆったりとした緑の山が聳えている。(あとでわかったのだが、この山の後ろに袈裟丸山があるのだ。今見ているのは袈裟丸山から皇海山に続く県境尾根の南端なのだ)
笹原の急斜面を見ながら尾根を登って行く。尾根からは沢がいくつもの滝をつくって流れ落ちるのが見える。真っ青な空が広がっていて、すばらしい眺めである。
やがて登山道は林の中に入って、山の斜面を右に捲くようにして登って行く。笹原の尾根にブナの林が続いていて、平坦地に着くと、そこには賽の河原まで500mという指導標があった。もうすぐである。
傾斜がほとんどなくなると樹林から抜け出して、行く手には袈裟丸山の山並みが見えてきた。すばらしい眺めに感動しながら行くと、展望台の立つ広場に着いた。ここは関東ふれあいの道の休憩場所でもあるのだ。せっかくなので、展望台に上がってみたが、さっきの尾根からの眺めのほうがよかったと思った。
展望台から少し行くと「賽の河原」に着いた。ここには大きな岩がたくさんあって、その上に小石がいくつも積み上げられているのだ。ここで、塔ノ沢コース(関東ふれあいの道)が合流する。
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