2010年春 関東登山 
かわのりやま

標高 1363m
蕎麦粒山→40分→日向沢ノ峰→20分→踊平→50分→曲ヶ谷沢北峰→10分→川苔山山頂→1:00→大ダワ→35分→コブタカ山→20分→本仁田山→50分→安寺沢→40分→奥多摩駅

川苔山は奥多摩の中心的な山で、四方から登山道が通じているのだ。そして、花の百名山・日本百低山に選定されている。私は蕎麦粒山を経由する長大な縦走路からチャレンジした。
日向沢ノ頭付近から見る川苔山

 蕎麦粒山から日向沢ノ峰へ
蕗がはえる斜面を下る


大きな岩を越える


有馬山分岐(日向沢ノ峰中央)


日向沢ノ峰山頂

BACK 蕎麦粒山

2010年6月2日

蕎麦粒山山頂からは、蕗が生える裸地の広い斜面を下って行く。傾斜が緩やかになると、防火線のように広く切り払われた尾根道が続く。林もすごくきれいで、快適である。

10分ほど行くと、広い裸地の急斜面が立ちはだかる。これを必死で登ってたどり着いたピークには指導標がたっていた。名前のある山頂と思っていたもだが、なんでもなかった。
この先も快適な広く切り払われれた尾根が続く。緩やかなアップダウンの道で快適である。途中、大きな岩があって、この上を越えた。

さらに鮮やか緑の林を歩いて行く。私は樹林も大好きなので、つい立ち止まって写真を撮ってしまうのだ。
蕎麦粒山から30分ほど行くと、有馬山との分岐があった。ここに立つ指導標の後ろに、手書きの「日向沢ノ峰中央」という標識があった。私は次のピークとして日向沢ノ峰を目指しているのだが、ここがそうなのかと思ってしまった。(もちろん違うのだ)
ここから少し行くと、棒ノ折山との分岐があった。棒ノ折山は明日登るつもりなのだが、ここからはわずか
6kmであった。さらに、指導標には踊平までは1kmとなっていて、日向沢ノ峰は通り過ぎてしまったのかと思った。
この先、急な登りになって、これを登りきったピークが日向沢ノ峰であった。狭い山頂で、登山道の途中の小さなコブのような山頂であった。ここには棒ノ折山から歩いてきたという登山者が一人休んでいた。雲取山まで縦走するつもりということで、テントなどをつめた大きなザックを背負っていた。
ここでしばらく話し込んでしまったので、出発は
11時を過ぎてしまった。



 川苔山山頂へ
これを下ってきた


大丹波分岐


ここが曲ヶ谷北峰?


十字路の川苔小屋跡


川苔山山頂


日向沢ノ峰山頂からは急下降であったが、すぐに広く切り開かれた緩やかな道になった。この道は本当に快適である。

切り開かれた尾根から、行く手に大きく聳える山が見えた。二つのピークが連なっていて、これが川苔山であった。すごく遠いではないか。
景色に見とれていたら、突然険しい岩場の下りになった。これを慎重に下って、一息ついて振り返ったら、巨岩が重なって聳えたっていた。すごい岩場を下ったのだ。
下には広い尾根が見えて、そこに指導標がぽつんと立っている。この平坦地まで下って指導標を見たら、ここは蕎麦粒山の捲き道との合流の標識であった。
ここから5分ほど行くと、踊平に着いた。私はすごく広い場所だと思っていたのだが、ただの小さな鞍部であった。指導標にはここから川苔山まで2kmとなっていた。まだ遠いではないか。
踊平からも広い尾根を登って行く。本当に緑がきれいで、奥多摩の山にはこんな道が多くてうれしいことだ。踊平から10分ほど歩くと大丹波との分岐があって、さらに5分ほど急な斜面を登ると、尾根の上に着いた。これを右に行くと川苔山なのだ。この尾根を越えて下ると、古里駅や鳩ノ巣駅に着けるらしい。東京近郊の山は、交通がすごく便利なのだ。
広い尾根を川苔山に向かって上って行き、振り返ると蕎麦粒山がきりっとした三角形で聳えているのが見えた。
川苔山の手前に曲ヶ谷北峰があるはずなので注意しながら歩いて行くと、石柱が立つそれらしきピークに着いた。でも、標識はなかった。

この少し先に再び古里駅に下る分岐があって、ここから少し行くと、川苔山まで200mの指導標があった。ここが鳩ノ巣駅の下り口で、川苔山へはここから往復するのだ。ここは十字路になっているのだが、廃材が散らばっている。その中に「川苔小屋」という標識が置かれていた。昔はここに小屋があったらしい。
気持ちのいい緑の尾根を歩いて行くと、裸地の急斜面が現れ、これを細かなジグザグで登ると川苔山山頂であった。1215分、意外と早く着くことができた。
川苔山は奥多摩でも人気の山で、たくさんの登山者が休憩していた。山頂にあるのは二等三角点であった。
この山頂からは富士山も見えるというのだが、残念ながら遠くは雲かかって見えなかった。近くの山々は見えるのだが、どれがなんという山なのかわからない。



 コブタカ山へ
右に下ると水場


大ダワへの道


ロープで不安定な道を下る


真っ逆さまに下る


大ダワに着いた


コブダカ山山頂


私はこの山頂からガイドブックに従って鳩ノ巣駅に下るつもりだったが、すぐそばに標高1224mの本仁田山があることに気がついた。せっかく近くまで来ているので、この山に登って帰りたい。でも、この山からは鳩ノ巣駅に下ることはできなくて、奥多摩駅に下ることになる。鳩ノ巣へはJRで帰ることにした。

20分ほど休憩して、下山開始。鞍部の十字路に戻って南に下って行く。けっこう急な下りが続き、小さな沢を渡って裸地の急斜面を上り返す。5分ほど下ると水場の標識があったが、めんどうなので立ち寄らなかった。
この先、広く切り開かれた尾根の下りが続き、これを快適に下って行くと大ダワ・本仁田山の分岐があった。ここが舟井戸と思うのだが、指導標に表示はなかった。でも、大ダワの方向には危険注意の標識が下がっていた。ガイドブックを読んでも、いかにも険しい道のようなのだが、覚悟を決めてこの道を行く。
広い尾根を緩やかに登って行くと、尾根の左をトラバースするようになり、その道幅はどんどん細くなって、いかにも心許ない道になった。狭くて足場がしっかりしないのだ。舟井戸から10分ほども来ると、崩落した跡かと思うようなザラザラの急斜面を下ることになった。すさまじい急下降で、ロープが下がっているのだが崩れやすくてすごく不安定である。
降り着いた後は再び緩やかな広い尾根になったが、すぐにまた急下降になった。さっきもすごいと思ったのだが、こんどのはもっとすごかった。最初は岩場の混じった下降で、そのうち真っ逆さまという感じで下るのだ。距離もすごく長い。下に平坦な道が見えるのだが、いかにも遠い。
ようやく平坦な道になっても、すぐに登りになって、再び急下降する。ガイドブックに書いてあるとおり、すさまじく険しい道の連続なのだ。
長い下りの途中から行く手に大きな山が見えた。谷を一つ隔てた向こうにあるようなのだが、実はこれが本仁田山なのだ。いったん大きく下ってそれから登り返すのだ。帰りにちょっと寄り道するくらいの気持ちで本仁田山に登ることにしたのだが、とんでもなかった。
下りから見えていたのが本仁田山だと思っていたのだが、下って行って視界が広がると、その右奥にさらに高い山が見える。私が最初に本仁田山だと思ったのは瘤高山で、この奥に高く聳えているのが本仁田山であった。ゲゲッと思ってしまった。

一直線の急下降が続く。行く手に聳える本仁田山がどんどん高くなって行く。
ようやく鞍部にたどり着くと、大ダワの指導標がたっていた。ここから鷹ノ巣駅に下ることができて、距離は4.4kmとなっていた。考え直すのは今なのだが、やっぱり本仁田山に登ることにした。ここには新しい石の祠がたっているので、無事、本仁田山に登れますようにと手を合わせた。
痩せた尾根を登って行く。灌木の中の登りなのだが、時々展望が開けて、行く手に大きな本仁田山が見える。20分ほど急登するとピークに指導標がたっていて、本仁田山へはここで右折するのだ。でも、指導標をよく見たら、柱にコブタカ山とマジックで書いてあった。ここが瘤高山であった。見た目よりも意外と近かった。よかった。



 本仁田山から奥多摩駅へ
山の右斜面を行く


本仁田山山頂


ロープがある下り


砂防ダムの向こうに民家の屋根


奥多摩駅に着いた


コブタカ山は狭い山頂で、この先はすぐに急な下りである。右に檜林、左に雑木林の境目の尾根を行く。平坦な尾根道をしばらく行き、それから山の右斜面をトラバースするように登り、尾根に合流してからは真っ直ぐに山頂目指して登って行く。傾斜が緩まって一息つきながら歩いて行くと指導標がたっていた。山頂まではどれくらいだと指導標を見たら、本仁田山まで100mであった。やっと山頂だ。指導標から緩やかに下って、登り返すと山頂に着いた。山頂の右には壊れかけた東屋があった。ちゃんと三角点もあって、三等三角点であった。時間は1415分、川苔山から2時間ほどもかかっている。でも、満足である。
山頂から少し下ると分岐の標識があった。左は花折戸尾根となっている。この尾根を下ったら鳩ノ巣に着けるような気がするのだが、心配なのでガイドブックに記載された奥多摩への道を下ることにした。

ひたすら檜の植林の中を急下降する。時々自然林の中に入るのだが、すぐに鬱陶しい植林になるのだ。分岐から15分ほど下ったら、ロープが下がる岩場があった。でも、これは小さなもので、たいしたことはなかったのだが、さらに檜林を下って行くと露岩の下りがしばらく続いた。この山はけっこう岩山だったのかと思った。
尾根を真っ直ぐに下って行ったら指導標がたっていて、ここで右折する。尾根から外れて急下降するのだ。山の急斜面をトラバースするように下って行くと、いつのまにか急な尾根を下っていて、再び緑の灌木帯に入った。これは山麓は近いと思ったが、間違っていた。再び檜林に入って、さらに急下降を続けるのだ。
急な尾根を細かなジグザグで下って行くと、下に青いトタン屋根が見えてきた。砂防ダムの堰堤の左を降りて、ジグザグに下ると、民家の庭先を歩いて車道に出るのだった。
1510分になっていた。
あとはこの車道をひたすら歩いて奥多摩駅に向かうだけである。20分ほど歩くと水道橋があって、この下をくぐると、行く手に大きな工場が見えてきた。
アーチ橋を渡って少し行くと、左に橋がかかっている。この橋を渡ったら、正面に駅のホームが見えた。これが奥多摩駅であった。
駅到着は1540分。鳩ノ巣への時刻を確認してから、駅前にある奥多摩ビジターセンターに行ってみた。ここで「多摩むかしみち」のビデオを見させてもらった。
鳩ノ巣の車の前に戻ったのは1625分である。今日の山行は長かった。疲れた。

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