東京07 山草のみち
惣岳山 756m
高水山 759m
岩茸石山 793m
御嶽駅→30分→四つ角→45分→井戸窪→10分→惣岳山→55分→高水山→30分→岩茸石山

高水三山は標高も高くなくて、登山口も駅から近いので奥多摩登山の入門コースとして人気がある山なのだ。花の百名山や日本百低山にも選定されている。私はこれに棒ノ折山も加えて長い縦走コースとした。そしてこのコースは関東ふれあいの道でもある。
岩茸石山から見る高水山

 慈恩寺の登山口へ
ここに車を停めた


上日向バス停


川井駅


御嶽駅改札


慈恩寺前に立つ指導標

BACK 川苔山

20106月2日

鳩ノ巣から車をスタートさせようとしたら、カーナビが動かない。困ってしまった。見知らぬ山奥で車を運転するにはカーナビが絶対に欠かせないもので、この先、登山旅行ができない。困ってしまったが、とりあえず明日の登山で下山してくる上日向まで行くことにした。明日、高水三山と棒ノ折山に登ったら、奥多摩の登山は終わることになるので、そのとき考えることにする。
上日向へは川井駅のすぐそばから北に入って行くのだが、カーナビがないので間違えて変な道に入ってしまった。
上日向の場所もわからなくて通り過ぎてしまい、奥茶屋まで行ってしまった。これでは、この先の登山旅行は無理かもしれない。…というより、無事、家に帰れるかどうか。
奥茶屋から少し引き返したところに駐車スペースがあったので、ここで泊まることにした。

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今日は御嶽から「関東ふれあいのみち」の「山草のみち」を歩くのだ。関東ふれあいの道は、御嶽駅からスタートして惣岳山〜岩茸石山〜棒ノ折山と縦走して、棒ノ折山からは上日向に下るのだ。私は高水三山のすべての頂上を踏みたいのだが、高水山は通らない。仕方がないので、高水山は岩茸石山から往復することにした。片道35分ほどである。登山口と下山場所が違うので、この間はバスやJRを使うことになる。
今日も長い行程である。でも、これを終えると、関東ふれあいの道の東京都のコースは終えることができるのだ。今回、奥多摩には
4日間も滞在したのだが、これで卒業だ。
車は棒ノ折山からの下山口に置いた。ここは奥茶屋から少しだけ下ったところなので、上日向バス停まで20分ほど歩かなければいけない。川井駅へのバスは上日向発76分である。
身支度を終えて625分に歩き始めた。すぐに清東橋のバス停があったが、ここまで来るバスの便は少ないので上日向まで歩くのだ。
ちょうど20分で上日向バス停に着いたが、ここで20分ほど待たなければいけなかった。
バスで川井駅に着いたのは715分、JR隣の駅の御嶽駅に向かう。御嶽の駅はすごく古い重厚な感じで好きなのだ。駅を出て、左に少しだけ行くと、
ATMがあって、その横に細い階段道がある。指導標がないので心配だったが、階段を上って踏み切りを渡ったところに関東ふれあいの道の指導標が立っていた。
指導標の指す先は慈恩寺の境内である。中に入ると、近代的な本堂の左に登山道入口があった。



 惣岳山
丸太の階段を急登する


鉄塔の下に着く


四つ角


井戸窪、祠の下に湧き水


惣岳山山頂


登山口からはすぐに急な登りが始まる。はじめは自然石でつくった階段道で、檜林の中を急登する。

奥多摩は多摩川渓谷を挟んで両側とも山が切り立っているので、尾根に出るまではすさまじい登りが必要なのだ。丸太の階段になって、急斜面をジグザグに登って行く。17分ほどの急登でようやく傾斜が緩まると、関東ふれあいのみちの指導標がたっていた。御嶽駅からはまだ600mしか来ていなかった。少し急な道を登ると、送電線の鉄塔がたっていた。ここは展望が開けていて御嶽山を望むことができた。
細い尾根道が続く。尾根の両側は檜の林で、道には時々テーブルのような大きな岩が現れる。鉄塔から10分ほど歩くと、足下に関東ふれあいの道のプレートがあった。御嶽駅から1kmとなっていて、最終の百軒茶屋までは10.4kmとなっていた。まだ1kmしか歩いていないのだ。
がっかりしながら歩いて行ったら、再び送電線の鉄塔があった。檜林の尾根をアップダウンを繰り返して行くと、指導標があって、左が丹縄、右が沢井駅となっていた。ガイドブックには「四つ角」と書かれている地点である。御嶽駅からの標準タイムは30分となっているのだが、45分もかかっていた。最初の登りがきつかったのだ。
溝になった道を少し行くと樹林が途切れて明るくなって、樹木の中に鉄塔がたっていた。登山道の尾根に沿って鉄塔が立っていいるらしい。
3つめの鉄塔から、ひたすら檜林の尾根を登って行くと、大きな杉の木が3本たっていた。右の2本の杉の間には注連縄が張られている。これが「しめつりの御神木」であった。これから登る惣岳山の山頂には青渭神社があって、ここからその御神域に入るということらしい。
さすがに神域だけあって、登山道に杉の巨木が多い。道が谷間に入ると、そこに指導標がたっていた。右が高水山3.5kmとなっている。捲き道らしい。そしてすぐ先に祠があった。よく見たら、この祠の下には水が湧き出していた。これが「井戸窪」であった。この先には二本の杉の巨木があって、その間に注連縄が張られていた。この下をくぐって、丸太の階段道を登って行く。急登が続き、山肌には巨岩がそそり立っているのが見えた。傾斜が緩まって、木の根が張り出す道を登って行くと、神社が見えてきた。惣岳山山頂到着である。社殿は厳重に金網で囲われていた。中の社はけっこう手がこんだ彫刻なので、これを保護するために柵がしてあるらしい。
山頂はすごく広くて、丸太のベンチもあるので、ここで休憩。でも、杉林に囲まれていて、まったく展望はない。休みながら前を見たら三角点らしきものがあるのに気がついた。行ってみたら、二級基準点であった。

出発前に指導標を見たら、次の岩茸石山までは1.5kmとなっていた。意外と近いではないか。



 高水山
道が険しくなった


岩茸石山まで400m地点


岩場を登りきったところが高水山捲き道分岐


高水山への登りが始まる


高水山山頂


惣岳山山頂からは緩やかな下り…、と思っていたら、「道悪し、通行注意!」という標識がたっていた。その先は、本当にとんでもなく険しい下りになった。ロープが下がったり、張り出した木の根と岩の断崖のようなところなのだ。
これを慎重に下る。この険しい区間はそんなに長くないので安心した。
ようやく平坦地に降りたってほっとしたら指導標があって、そこには捲き道と書いてあった。井戸窪に高水山をさす指導標があったが、その捲き道がここで合流したらしい。ここからは右に連なる稜線が見えて、その中のピークが高水山のようである。
さらに緩やかな尾根を行くと、展望が開けて遠くの山々も眺めることができた。空は真っ青に晴れている。

檜林の尾根が続き、時々明るい緑の自然林が現れるのだが、すぐに植林の中に入ってしまう。
尾根の幅が広がったところにベンチが置かれていた。林の中で展望はないのだが、ここに立つ指導標には岩茸石山まで
400mとなっていた。もうすぐである。
ここから5分ほど行ったら、突然岩場の登りになった。やっぱりラクに山頂には立たせてくれないようである。この岩場を登りきったら、指導標がたっていた。まっすぐに捲き道を行くと高水山で、左の急な道を登ると岩茸石山山頂となっている。岩茸石山山頂までは100mであった。もうすぐである。でも、ここで考えた。私は岩茸石山から高水山を往復するつもりだったが、ここから捲き道を通って高水山山頂に登って、それから岩茸石山に登ったほうがラクではないか。捲き道を行くことにした。
トラバース道を
5分ほど行くと尾根の鞍部に着いた。左が岩茸石山で、右が高水山である。高水山に向かって緩やかに尾根を行くと展望地があった。北側が開けていて、すばらしい眺めである。
展望地から下ると、すぐに丸太の階段の登りになった。これを登ったら山頂と思ったのだが、すぐに道は尾根の左をトラバースするようになった。この道は植林ではなくて、きれいな緑の雑木林である。尾根に合流し、少し行くと急な尾根が立ちふさがった。これが高水山山頂に向かって最後の登りである。登り口には指導標があって、左は「高水山北面をまいて群畑駅となっていた。この山域は捲き道がしっかり完備されているのだ。
山頂へは木の根が網のように張り出す急斜面を登って行く。コースから外さないためか、ロープも張ってあった。
道が平坦になって、行く手が明るくなると、石の祠がたっていた。このすぐ先にも壊れた小さな祠があって、その先は明るい広場になっている。ここが高水山山頂であった。でも、あたりは樹林に囲まれていて展望はない。探したが三角点もなかった。



 岩茸石山
捲き道分岐に戻った


岩茸石山山頂


来た道を引き返して、岩茸石山と捲き道の分岐に戻ったのは1045分、45分で往復したことになる。
ここから急斜面を
5分ほど登ると傾斜が緩まって、尾根の右が開けるようになった。このすぐ先が山頂であった。山頂広場の左は樹林だが、右はよく開けていて、すばらしい展望である。これからたどる長い稜線も見えて、その先に棒ノ折山が見えた。すごく遠いではないか。振り返ると高水山も眺めることができる。
山頂には三等三角点があった。この三角点は本当に新しいもので、彫られた文字も明瞭である。ともかくこれで、高水三山と呼ばれる惣岳山・高水山・岩茸石山は登り終えた。

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