北海道の山2005
ようていざん

標高 1898m
羊蹄山自然公園→20分→真狩コース登山口→30分→南コブ分岐→3:40→羊蹄山避難小屋分岐→1:00→羊蹄山山頂

この山には、15年ほど前、釧路に住んでいたときに登りに来たのだが、ずっと霧でほとんど景色は見えなかった。今回もやっぱり雲の中をひたすら歩くだけであった。
山頂の火口壁

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2005年623

登山口から乙部町に引き返して、明日登るつもりの雄鉾岳をめざす。
時間に余裕があるので、乙部町で温泉に入った。
雄鉾岳の登山口に車を停めて、車の中で寝た。

624

未明、すごい雨であったが6時半頃に雨がやんだ。でも山は厚い雲に覆われている。
7時少し前に歩き始めた。
沢の流れまで下る。ここからは完全な沢登りであった。沢の流れに沿って登って行くのだ。道は荒れていて、踏み跡をたどって行く。赤いリボンだけが頼りである。途中では崖が崩れて登山道が失われていたりで、大変な登りである。ガイドブックをよく読むと、「コースは荒れた沢に沿った踏み跡で、登山道と呼ぶにもためらわれるものだが、99年夏の大水でさらにひどくなった」書かれている。本当にひどい道であった。
2時間ほど登ったところで、ついに登山道は完全に藪の中に消えて、リボンも見当たらない。はるか向こうにリボンを見つけたが、そこまでは藪コギをしなければいけない。
あきらめることにした。これで、もう少し天気がよかったら藪コギでもなんでもするのだが、時々雨がぱらつく中では、そんなファイトが湧いてこない。
登山口に戻ってきたのは1040分である。
この山には来年、チャレンジすることにした。その時までにはもう少し登山道が整備されていることを祈る。

遊楽部岳に向かう。
途中のスーパーで買出しをして、登山口に向かった。
カーナビで設定して車を走らせたのだが、登山口を見つけることができなかった。登山口には標識が当然あるものだと思っていたのだが、それはないのだ。引き返して、地図と照合しながらゆっくりと車を走らせて、なんとか登山口を見つけた。
登山口の入り口に広場があったので、ここに車を停めて椅子・テーブルを広げた。
まだ2時前であったが、焼肉をしてビールを飲んだ。天気も回復してきて、青空が広がってきた。

625

5半に車を走らせて、登山口を目指す。細いダートな道を走って、登山口の前に車を停めた。
昨日、この登山口は確認しておいたのだ。ここから荒れた道樹林の中の道を行く。
朝が早いせいもあるのだが、薄暗くて不気味な道である。歩いていて、異様に怖くなってくる。ガイドブックには、この山は熊の生息がすごいらしいのだ。20分ほど歩いたが、どうにも熊のことが気になって、登山をあきらめることにした。ともかく、気が重たいのだ。
車に引き返した。
しかし、昨日も登山をあきらめて、今日も山に登らないというのは、どうにも情けない。そこで、なんとか今日登れる山を探すことにした。
これからはふたたび、道央の山に登るつもりなのだが、一番近いのが羊蹄山であった。この山には一度登っているのだが、そのときはビデオのバッテリーがなくなって、映像をほとんど撮れなかったのだ。百名山でもあるし、もう一度登るのも悪くはない。
車を走らせる。
以前、釧路に住んでいたときにこの山に登ったときは半月湖から登った。今回は真狩から登ろうと思っている。車が真狩村に入って行くと、まっすぐ伸びる道の向こうに、大きく羊蹄山が聳えている。本当に、富士山と同じきれいな円錐形をしている。

登山口には「羊蹄山自然公園」がある。車はきれいに整備された公園の中を走って、キャンプ場のすぐ傍の駐車場に着く。ここに車を置いて登り始める。
天気はあまりよくない。さっきは山頂が見えていたのに、もう雲がかかっている。
樹林の中に入って、少し行くと登山口の標識があった。9時少し前である。
樹林の中のほとんど平坦な道を行く。いつから急登が始まるんだと、どきどきしてしまうのだが、ゆるやかに登って行くうちに「南コブ展望台」の分岐に着いた。歩き始めてまだ30分もたっていない。ここから少し行くと、2合目の標識があった。これ以後、登山道には合目毎に標識があった。
樹林の中をひたすら登る。いつのまにか傾斜はきつくなっていて、ゆっくりと歩をすすめて行く。霧が流れて、展望はまったくきかない。
4合目を過ぎたあたりで樹林からいったん抜け出て、笹原の斜面を行く。霧が晴れていたらすばらしい展望なのだろうけれど残念だ。
5合目を過ぎたら、今度は雪渓が道を被っている。本当に今回の登山では雪に悩まされる。
でも、この雪渓はほんの少しの区間で、すぐに普通の道になった。よかった。
6合目の付近は岩が露出する急な道で、このあたりからきれいな高山植物の花が見れるようになった。
8合目のロープを渡してある急な斜面を登ると、ようやく樹林からは抜け出して、裸地の岩の道を急登する。ますます咲く花が増えてきて、この花を眺めながら急な道を登る。
9合目に着いたのは1150分である。ここでは、羊蹄山避難小屋への道が分岐するのだが、霧で小屋なんかはまったく見えなかった。
火口縁に向かって急登する。雪渓が深い霧をとおして見える。この雪の残る斜面を登って、火口縁に登りつく。
さて、ここから山頂までは火口に沿って半周しなければいけないのだ。要するに、私は山頂のちょうど真向かいの火口縁にいるのだ。左に行っても、右に行っても山頂に行くことはできるのだが、ガイドブックを読むと右の道は、岩場の続くかなりハードな道らしい。左を行くことにした。
霧の中、細い尾根の道を行く。
途中で、いくつかの分岐があった。旧小屋跡の比羅夫コースへの下山路、そこから10分ほど行くとふたたび比羅夫コース下山路があった。羊蹄山の山頂火口はかなり複雑になっていて、火口は全部で3つあるのだ。一番大きいのが「父釜」と呼ばれていて、その左上に「母釜」」と「子釜」がくっついている。登山道は父釜と母釜の間の尾根を通って行く。でも、それは地図を見てわかることで、現実は霧の中で何も見えない。
ともかく細い尾根の道を歩いて行く。山頂までは意外と時間がかかって、三角点のある山頂に着いたのは110分である。雲で何も見えない。霧の中で休憩する。
さて、帰らなければいけない。来た道を引き返そうかと思ったが、せっかくなので火口をそのまま時計回りに巡って行くことにした。
本当に険しい岩場の道であった。岩場のアップダウンをを繰り返して行くと、少しだけ霧が晴れてきて火口の底が見えた。火口壁を雪渓が被っている。霧の流れるなかで一部しか見えないけど、なんかすごい景色である。これが晴れていたらすばらしい眺めなんだろうけど。
険しい岩場を抜けて下山口に戻ったのは1354分であった。
この頃、霧が少し晴れてきた。
下山して行くと小屋が見えた。意外と近いし、大きな小屋である。
ここからは来た道を戻るだけなのだが、登ってくる登山者が多い。もう、2時を過ぎているのに…と思って少し話をすると、彼らは避難小屋に泊まるつもりで登ってきているのだ。そんな人がけっこう多いのだ。みんな泊まれるんだろうかと心配してしまった。
自然公園に戻ってくる頃には、再び雨が降り出した。
車の前に着いたときは完全な土砂降りであった。
公園のトイレで着替えをしたのだが、ちょうどいいので洗濯をしてしまった。


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1991年羊蹄山半月湖コース登山


雄鉾岳への道


道は崩落している箇所が多い


羊蹄山登山道入り口


展望台との分岐


4合目


5合目を過ぎて雪があった


七合目、ロープが下がっていた


樹林帯を抜けてガレた道を登る


火口のふちに着いた


羊蹄山山頂


羊蹄山山頂三角点


霧の中、岩稜を行く


火口のふちを行く


避難小屋





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