おとべだけ

標高 1016m
小雨の中をひたすら登った。山頂に着いても、雲の中で何も見えなかった。
それでも、けっこうきれいな花がを見ながら歩くことができた。
乙部岳山頂

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2005年622

乙部岳は、乙部町から噴火湾に向かう途中にある。登山口の手前はかなりダートな道で、このガタガタの道を行くと登山口の案内があったが、さらに車を走らせる。乙部岳の登山口は二つあって、手前が「沢コース」で、私が登ろうと思っているのはその500mほど先の「尾根コース」なのだ。尾根コースの登山口前にはかなり広い駐車スペースがあった。そこにはワゴン車が一台停まっていて、その車体には「ピークハンター」という文字がペイントされていた。


623

今日は天気がよくない。空は厚い雲で覆われていて、時々霧雨が降る状態だ。
出発したのは640分、登山口には鳥居が建っている。登山道の途中には「九郎嶽神社」があって、乙部岳の南には「九郎岳」というピークもあるのだ。
九郎というのは「源義経」のことである。北海道には義経伝説がたくさん残っている。
源義経は奥州平泉で死んだことになっているのだが、伝説では、死んだのは影武者で、津軽半島の竜飛岬から北海道に渡り、最後は中国大陸に渡ってジンギスカンになったというのだ。その義経一行はこの乙部岳にも立ち寄ったということになっているのだ。私は高木彬光の「ジンギスカンの秘密」という小説を読んで、もしかしたら義経は本当に大陸に渡ったのはないかと思ったりするのだ。あの小説の最後で「ジンギスカン」を万葉仮名で読むと「なすよすもがな」となるというのは、すごく面白かったけど。
どうでもいいことだけど、奥の細道の松尾芭蕉は、義経の大ファンだったようで、平泉では義経をしのんで、涙を流しているのだ。
さて、登山である。
鳥居をくぐって、深い樹林の中を登って行く。道は急な登りになって、ジグザグに高度を上げてゆく。霧の中で、まったく視界はきかない。
登山道には大きな岩があったりする。登りついたところが615mピークで、ここは南北に長い台地を作っている。ここには九郎嶽神社の指導標があったので、立ち寄ることにした。ところが、10分ほど歩いてもその神社を見つけることはできなかった。あきらめて分岐に引き返した。
ここから急な道を下る。行く手には、霧の間から岩峰が見えた。ガイドで見る限りは急峻な山ではないはずなのだが。
細い尾根の道を行く。
沢コースとの分岐に着いたのは840分である。樹林の中で、ここからは左の稜線の道を山頂に向かうのだが、まったくの霧の中である。この分岐には「憩岩」という大きな岩があるはずなのだが、それが見当たらない。ここは、尾根コースとの分岐ではないのかとも思ったが、よく見ると、草や樹木に覆われてしまっているが、確かに大岩があった。これはちょっと気がつかないのではないかと思ってしまう。
山頂までは稜線の道で、展望と花を楽しめるコースなのだが、霧の中でまったく景色は見えない。それでも、高山植物の花をたくさん見ることはできた。
山頂に着いたのは910分である。濃い霧の中で、山頂には大きな板に「乙部岳」と書かれた標識が立っていて、丸い方向指示盤も置かれていた。
三角点もあるのだが、せっかくの等三角点は笹に埋もれていた。
山頂で休憩していたら単独の登山者が登ってきた。かれはあの「ピークハンター」の人であった。北海道の山のすべてのピーク登頂を目指しているのだそうだ。今回は「九郎岳」に登るのが目的だという。少しだけ休憩して、私より先に出発していった。
分岐まで引き返す。
稜線の道を行くのだが、樹林の間の道である。天気は霧雨になっていた。
私も九郎岳に登ろうと思って歩いて行ったのだが、その登り口は見つからなかった。位置としてはこのあたりだろうと見当はついたのだが、どうにもその道がない。踏み跡すらない。霧雨が降っていることでもあるので、九郎岳はあきらめることにした。道は自然に下りになって、急降下が始まる。少し行くと、山頂で会った「ピークハンター」の人が引き返してきた。彼も道がわからなかったようだ。
急降下してゆくと、沢の流れに降り着く。
ここからは沢に沿って歩いて行く。何度か流れを渡渉する。
途中に九郎嶽神社の分岐があるはずなのだが、そこは気がつかずに通り過ぎてしまった。
登山道には合目毎の標識がある。4合目、3合目と通過して行くのだが、「行者洞」という岩屋が現れない。通り過ぎてしまったんだろうかと思っていたら、2合目を過ぎたところに、この岩屋があった。
沢コース登山口に着いた1120分、ここから駐車場までは400mである。
歩いて行ったら、車とすれちがった。運転者は、昨日、千軒岳で会った人であった。そういえば乙部岳に登りたいと言っていた。彼は今日が最後の登山だったのだが、天気が悪いので登らずに家に帰るのだそうだ。
そういえば、私は北海道に渡って、今日で21日目になっていた。


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登山口


大きな岩があった


雲の中に入った、前方に断崖


8合目、いこい岩


乙部岳山頂


山頂の一等三角点


沢に沿って下る


行者洞


下りてきた登山口


駐車場に戻った。ピークハントの車





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