だいせんげんだけ

標高 1071m
大千軒岳にはなぜか十字架がたっているのだ。なにかしら不思議な感じの山である。
前千軒岳にも登りたいと思っていたのだが、ここは熊の巣になっているというので、やめた。
大千軒岳

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2005年621

道央の山ではまだ雪がたくさん残っているので、もっと雪の少ないところへ行かなければいけない。私は道南の山には最後に登って、函館から本州に渡るつもりだったのだが、そうも言っておれなくなった。道南の山なら雪も少ないだろうから、まずここで時間を稼いで、それから道央にまた戻るしかない。
昆布岳から渡島半島の先端、大千軒岳に向かった。ここから山に登りながら北上するつもりだ。
昆布岳からは豊浦町に出て、噴火湾の沿って走って行く。長万部、八雲町、森町と通って函館に向かう。国道5号線は高速道路ができていて、これは現在無料で走ることができるのだ。うれしい。
函館の西、七重浜に出たら、ここにマクドがあった。寄り道して、インターネットでメール確認をしたりして、登山記録も入力した。そんなことをしていたら8時になってしまって、暗い道を海沿いに走って行く。
大千軒岳の登山口に着いたのは10時近かった。

622

大千軒岳は、日本三百名山の山である。この山には釧路に住んでいたときから登ろうと思っていたのだが、その願いを果たす前に転勤してしまった。
登山口には広い駐車場があって、歩き始めたのは753分である。
今日はこの山だけに登るつもりなので、のんびりしてしまった。朝食にご飯を炊いていたので時間がかかったのだ。
登山口から沢に向かって少し行くと砂防ダムがあって、左折するとすぐに吊り橋がある。知内川に流れ込む奥二股沢をこの吊り橋で渡るのだ。登山道は知内川に沿って続いている。川の流れを右に見ながら登って行くが、高巻きがあったりして、けっこうきつい道である。「狭戸」という両岸が絶壁になってるところは、めちゃくちゃな登りを強いられる。ここを過ぎて流れに向かって下って行くと広い沢に出て、道がはっきりしなくなる。石がゴロゴロする川原を歩いてゆくと、渡渉点に着いた。ガイドブックには丸太を組み合わせた橋があると書かれているが、そんなものはなかった。流木が横たわっていたので、この上を歩いてなんとか対岸に渡った。
沢の縁をゆく道はかなりきつい。岩場をへつったりして歩いてゆくのだ。時々、対岸に赤い布が見えたりするのだが、ガイドブックには左岸をそのまま行けると書いてあるので誘惑に負けずに左岸を歩き通す。
沢から離れて急な道を登ると展望が開ける。平らなところに出たら、そこには十字架が立っていた。ここが金山番所跡である。
この北海道の山の中にどうして十字架が立っているんだと不思議に思ってしまうのだが、この十字架は昭和38年に函館のカトリック教会が立てたものなのだ。なんでも、寛永16年(1639年)に、ここでキリシタン106名が斬首されたのだそうで、その殉教者を弔うのための十字架なのだ。
ここから少し下って行くと、広い川原に降り着く。この広い川原が「千軒銀座」である。ここから尾根の急登が始まるのだ。どうしてここが「銀座」なのかと思ってしまうのだが、ここから急登になるので多くの登山者がここで休憩することになり、銀座のように賑わうだろうということで名づけられれたのだそうだ。私がここを通ったときは、一人も登山者はいなかった。
広い川原の向こうに中千軒岳が大きく聳えていて、山腹の沢筋は白い雪が埋めている。いよいよ、ここからが本格的な登りだと気をひきしめる。
ジグザグの急登が続く。
30分ほど登ると平坦なところがあって、休み台という指導標あった。
さらに20分ほど登ると、ようやく樹林から抜け出して、左には残雪をいただいた中千軒岳の眺めがすばらしい。
尾根の道を行くと雪が登山道を隠していた。また雪道を行くのかと驚いたが、すぐに雪の斜面は終わった。

右手に大千軒岳も見えてきた。登山道には高山植物の花々が咲き乱れるようになる。
登りきったところが「千軒平」である。ここにも十字架が立っている。この十字架の向こうには大千軒岳が威風堂々と聳えていて、これがすばらしく絵になる。
ここで、この展望を楽しみながら休憩。他に3組の登山者がいた。そのうちの一人が山岳パトロール隊員で、話を聞くと、このあたりの高山植物の盗掘はひどいものらしくて、その監視のためにパトロールをしているのだそうだ。
この千軒平は字路になっていて、北に行くと大千軒岳、南に向かうと中千軒岳なのだ。私は大千軒岳の山頂に登った後で、ここから中千軒岳に登るつもりである。
パトロールの人に訊いたら、中千軒岳は熊の巣のようなところだという。なんか怖くなってきた。

ともかく山頂を目指す。
気持ちのいい稜線歩きで、道端のきれいな花を見ながら登って行く。山頂に着いたのは11時半であった。
山頂には三角点があって、その横には「1等三角測量開始百年記念」のプレートが置かれていた。
山頂から見る中千軒岳はすばらしい。熊の巣だと聞いたが、絶対に登ってみたい。
千軒平に引き返して、分岐からまっすぐに行く。ところが進むにつれて、道は下りになってしまった。どうもおかしい。地図で確認すると、松前旧道コースを歩いているようである。引き返す。右に分岐があるはずなので注意しながら行くと、朽ちかけた標識が地べたに置かれていた。そこには本当に細い踏み跡程度の道があって、少し行くと完全に笹に覆われてしまって、いかにも心細い道である。
熊の巣だという話しも思い出して、中千軒岳の登頂はあきらめることにした。
登ってきた道を引き返して、登山口に戻ったのは2時半である。


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道の駅もり


吊橋を渡る


沢を渡る


金山番所跡


沢には雪が残っている


千軒銀座の登り口


雪道になった


千軒平


大千軒岳山頂


一等三角測量開始百年記念碑


前千軒岳への分岐、完全に藪の中





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