2008年夏・北海道登山旅行
てんぽうざん

標高 918m
鉄道博物館→15分→登山口→35分→宇賀大明神→20分→天宝山山頂

天宝山は然別湖の傍に聳える山で、山頂からの湖の眺めを期待して登ったのだが、霞んでいてよく見えなかった。
山頂奥の院の祠

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200877

今日は糠平湖のすぐそばの天宝山に登る。登り1時間の山なのだからたしたことはない。(…はずだったのだが、道を間違えて余分に時間がかかってしまった)
糠平温泉街を行くと鉄道博物館に行く道が分かれる。この細い道に入るとすぐに鉄道博物館があったが、その先は通行止めになっていた。道が崩落しているというのだ。しかたがないので、鉄道博物館の駐車場に車を停めて身支度をした。
出発は640分である。
舗装された道を歩いて行くと、すぐに不二川トンネルがあった。この暗いトンネルを抜けると橋がかかっていて、その手前右に林道が分岐する。その入口には天宝山登山口の標識があった。
林道から上を見上げると大きな橋があって、これが国道である。樹林の中の林道歩きが始まる。ガイドブックには500m足らずで登山口があると書いてあるのだが、それを見逃さないようにと注意しながら歩いていったのだが、見事に見逃してしまった。
左に沢の流れを見ながらどんどん歩いて行く。私は登山口は右にあると思い込んでいて、右に注意して歩いていたのだが、登山口は左にあったのだ。15分ほど歩いたが登山口がない。さらに8分歩いたがやっぱり見つからないので引き返す。そこでガイドブックをもう一度よく読んだら、左にあって沢を鉄の橋で渡るのだった。
登山口を見つけたのは725分であった。40分も時間のロスをしてしまった。
登山口は林道を閉鎖するゲートの前にあって(ゲートは開いていたが)、その入口は草に覆われていた。赤いテープがいくつも下がっていて、天宝山一願まいりと書かれた白い角柱もたっていた。草を掻き分けて行くとすぐに赤い鉄の橋を渡る。
鬱蒼とした針葉樹林の中を行くと、すぐに傾斜がきつくなって、ジグザグに登って行く。10分ほどで尾根に登り着いたが、この尾根もきつい登りであった。トドマツなどの針葉樹林の尾根をさらに10分ほど急登すると、巨岩が聳えたっていた。この巨岩の左を過ぎて振り返ると、岩には祠が祀られていた。登山口に一願まいりと書いてあった通り、この山は信仰の山なのだ。
この先ではハクサンシャクナゲの花がたくさん咲いていて、その白や薄いピンクの花がすごくきれいであった。
細い尾根はさらに傾斜がまして、ダケカンバの林の間を急登して、傾斜が緩まってほっとしたところに祠があった。説明版には「宇賀大明神は一願をこめて祈願すれば必ず成就する霊験あらたかな大明神です。一年に一度は必ず登山して一心に祈願してください」と書いてあった。願いがすべてかなううのだ、何をお願いしようかと迷ってしまった。
すぐに傾斜はきつくなって、めちゃくちゃな登りが続く。登るにつれて霧が出てきた。これでは山頂からの展望は期待できないようだ。
岩がゴツゴツする細い尾根を登るようになった。本当にきつい登りであえぎながら登って、ようやく樹林から抜け出すと傾斜が緩まった。背の低い潅木を掻き分けて行くと、山名の標識のある山頂に着いた。815分であった。
山頂から振り返ると糠平湖が見える…はずだったが、木々が邪魔をして湖は見えなかった。ガイドブックにはちゃんと湖の見える写真が載っているのだが、この本は今から15年以上も前のものだから、その間に木が伸びたようである。景色を見ていたら霧が湧き上ってきて、真っ白になってしまった。山頂の先にも道が続いているので、もしかしたら展望が開けてたところがあるかもと行ってみたら祠があって、この祠は登山道で見た宇賀大明神の奥の院なのだ。
祠の奥に三等三角点があったが、樹林に囲まれてまったく展望はなかった。山名標識に引き返して休憩した。休んでいると、再び霧が晴れて、高い山の連なりが見えた。糠平富士でその左に続くのが  のようである。全般に霞んでいて、山はかすかなシルエットでしか見えなかった。
のんびり休憩して、登ってきた道をひき返した。どんどん下って橋の手前の平坦地を歩いて行くと、道に木組みが横たわっていた。橋の残骸かと思ったら、それは倒れた鳥居であった。来たときは鳥居とは気がつかずに踏みつけしまったことを思い出した。せっかく願いのかなう宇賀大明神にお参りしたのだが、これで帳消しになったかもしれない。
鉄道博物館に戻ったのは925分であった。
明日は雄阿寒岳に登ることにしてカーナビをセットした。阿寒湖までは100kmほどもあるのだ。北海道は本当に広くて、次の山へはすぐに100kmも走るということになってしまうのだ。ついこの前、山陽・山陰の山を登ったときとは大違いである。
走って行くと小雨が振り出して、とても今日は登山できそうもない。足寄を通ったので、ここで買出しをして、適当なところで休憩して焼肉をすることにした。
足寄峠を越えて、オンネトーの分岐を過ぎたところに広い駐車場があったので、ここに車を停めて休憩した。雨も止んでいるので、椅子テーブルをいだして焼肉でビールを飲んだ。明日は晴れて欲しいものだ。


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鉄道博物館


不二川トンネル


不二川の林道を行く


鉄の橋を渡る


針葉樹林の急斜面を登る


尾根に巨岩が聳えていた


宇賀大明神の祠


岩がゴツゴツする尾根


天宝山山頂


帰りに倒れた鳥居に気がついた





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