北海道の山
てんぐだけ

標高 1553m
北大雪スキー場登山口→45分→第2リフト乗り場→40分→第3リフト乗り場→30分→小天狗→30分→前天狗→30分→天狗岳山頂→20分→前天狗→20分→小天狗→1:20→北大雪スキー場登山口

天狗岳という名前の山は北海道にも複数あって、区別するためにこの山は白滝天狗というらしい。ほとんど知られていない山である。天狗という名の山は急峻な岩場をもつことが多いのだが、この山もそうだった。
天狗岳

 登山口から小天狗へ
北大雪スキー場が登山口


第4リフトの終点


第2リフトから急登になった


第3リフト乗り場に着いた

第3リフトからの登り


小天狗山頂

BACK 暑寒別岳

2009711

釧路から車を走らせて、どうしても眠たくて、本別の手前の駐車場で仮眠してしまった。目が覚めたら4時頃であった。
すぐに車をスタートさせて、糠平湖を経由して層雲峡に向かう。今日登ろうと思っている天狗岳の登山口は上川から北見峠を越えた白滝にある。

白滝から北大雪スキー場へ向かう林道に入る。スキー場の駐車場に着いたのは8時頃であった。
今日の天気予報は15時くらいから晴れるとなっている。そこで、10時頃の出発にして、のんびりすることにした。朝食としてカレーうどんをつくって食べた。あとはコーヒーを飲んでゆっくりしていたが、結局出発は940分になった。空は厚い雲に覆われている。
登山道はスキー場の第一リフトに沿ってつけられているというので、まず第一リフトを目指す。ところが、ゲレンデにつけられた踏み跡は丈の高い草に覆われていて、これを掻き分けて登っていったら、朝露でぐっしょり濡れてしまった。でも、幸いなことにすぐにスキー場の作業道路に出た。これは林道のようにしっかりした道である。ゲレンデは草茫々なので、この作業道を歩いて行くしかない。
でも、この道はすごく遠回りなのだ。第一リフトをくぐってどんどん左の方へ歩いて行くと、ファミリーコースの第4リフトをくぐってから、ようやく上りになった。
すぐにまた平坦になって、深い樹林の中を歩いて行く。ターンをくりかえして歩いて行くと、30分ほどで第4リフトの終点に着いた。ここで右にターンして樹林の中を抜けると第1リフトの終点で、そこには続いて第2リフト乗り場がある。このリフト施設のところに「登山コース」という標識があった。
ここからはスキー場のゲレンデを急登するのだ。第2リフトの左に、ジグザグに上って行く道が見える。すごく急な斜面である。振り返ると北に山々が見える。北見富士や天塩岳が見えているはずなのだが、どれがそうなのかよくわからない。
急な登りが始まる。すごく急な斜面につけられた細かなジグザグ道なのだが、道幅がすごく広い。でも、道は石ころだらけですごく歩きにくかった。このガタガタの道をターンを繰り返して上って行く。最後に、急な斜面をまっすぐに登ると第3リフト乗り場に着く。もう11時になろうとしていた。
ここからはリフトの右をまっすぐに登って行く。さっきより傾斜はゆるやかなのだが、直登するため厳しい登りである。
登山道の両側には林が続いていて、リフトとは区分されている。これを
あえぎながら20分ほど登ると、ようやく第3リフト乗り場に着く。
岩礫に覆われた広い斜面から灌木の間に入って、緩やかに登って行くと反射板が見えてきた。5分ほどで、反射板が立つピークに立つ。すばらしい展望が広がっている…はずなのだが、もう雲の中に入っていて、下は真っ白であった。
ハイマツの間に続く平坦な道を行くと、右に木柱の立つ小さな広場があった。ここが小天狗の山頂のようである。



 小天狗から山頂へ
小天狗からの道


4kmの標識があった


前天狗


前天狗からは下ってしまう


山頂が見えてきた


天狗岳山頂


車に戻った


道の駅しらたき


ハイマツの間を緩やかに下って行くと、これからたどる尾根が見える。尾根の上は雲に過隠れているのだが、あまり急な登りではないようだ。

ハイマツから樹林に入って、鞍部に着くとなぜか「4km」とだけ書かれた標識があった。ここから登山口まで4kmという意味なのだろうか。
ダケカンバなどの自然林の尾根を登って行く。

左には雪が残っていて、さすがに大雪山という感じがする。もしかしたら雪の斜面を登ることになるのかと心配になったが、そういうことはなかった。
雷光坂という標識がたっていた。稲妻のようなジグザグの急登になるのかと思ったら、真っ直ぐに急な尾根を登って行くのだった。これはきつい登りであった。
ようやく傾斜が緩まったので、前天狗山頂かと思ったら、登山道はピークの右肩で下りになってしまうのだ。ここでピークに向かって上って行くかすかな踏み跡を見つけたが、灌木の間に入って行くので登ってみるのは止めた。
霧の中を緩やかに下って行く。ダケカンバのきれいな林の中、緩やかなアップダウンが続く。とはいえ、あたりは霧で真っ白である。
前天狗から
10分ほど行くと、樹林から抜け出してハイマツの尾根を行くようになった。晴れていたらすばらしい展望が広がっているのだろうと思う。ハイマツの痩せた尾根を歩いて行く。天狗岳の名前にふさわしい山頂でである。…と思ったら、急な下りになって樹林の中に入ってしまった。
すぐに鞍部に着いて、灌木の間の急登になった。すごい登りになって、あえぎながら登って行くと、行く手に大きな岩が見えてきた。
この岩場にさしかかると、鎖でつくった梯子が下がっていた。梯子にすがって岩場を越えて、少し平坦な道を行くと、霧の中に大きな山影が聳え立つ。これに向かって登って行くと、再び岩場の急登になった。やはり鎖の梯子があって、これを登りきったピークに立つと、霧の中に鋭い三角峰が聳えていた。これが天狗岳の山頂であった。天狗岳の名に恥じない急峻な山頂である。
ハイマツの痩せ尾根を登ると、祠があって、そのすぐ上が山頂であった。岩の尾根を少し登ると、天狗岳と書いた標識のたつ山頂に着く。
1245分であった。
強い風に流される霧は細かな水滴を含んでいて、小雨のような感じであった。寒いので、山頂の風下の岩陰に座り込んだ。防風衣の替わりに雨具を着込んでようやく一息つけた。

狭い岩陰でパンをかじった。

記念写真を撮って、早めに下山することにする。15時頃には晴れてくるはずなのだが、こんな強い風の中で、天気の回復をまってはおれない。
山頂から急な岩場を下って、ハイマツの尾根を行く頃には空が明るくなった。
前天狗から急な道を下って行くと、雲の下に出て展望が広がった。小天狗の山頂に立つと、前天狗から天狗岳につづく稜線を一望することができた。天気は本当に回復してきたのだ。もう少し山頂にいたらよかったかも…と悔やんでしまった。小天狗で、雲がすっきり晴れてくれないかとカメラを構えていたが、天狗岳山頂には薄く雲がまとわりついてなかなか晴れてくれなかった。
日を浴びながら反射板のたつピークに戻ると、ここからもスキー場とその奥に広がる山々を展望できた。大満足である。
スキー場をどんどん下って行く。第2リフトの急斜面をジグザグに下りながら下を見ると、第1リフト終点の先もゲレンデを歩くことができそうである。あの作業道の遠回りはイヤなので、これを歩くことにした。
ちゃんとした踏み跡があって、真っ直ぐにゲレンデを下ることができた。かなり距離を短縮できて、最後は作業道を少し歩いただけで登山口に戻ることができた。
1417分であった。

明日はニセイカウシュッペに登る。ここからは近いので、道の駅しらたきに泊まることにした。


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