BACK 来馬岳
2008年7月6日
今日は夕張市のすぐそばに聳える冷水山に登るのだ。
夕張市といったら、巨大施設をどんどん造って財政破綻したのだが、冷水山の登山口にもすごく立派なホテルがたっていた。その、ホテルの敷地の一郭に境界のような塔をもつ小さなしゃれた建物がある。これがJR夕張駅であった。ここが終点なのだ。
中に入ってみたら「夫妻円満」のポスターがたくさん貼られていた。夫妻というのは負債のことらしい。財政破綻を逆手にとって、観光のコピーに使っていたのだ。たくましい。
この豪華ホテルから川を渡るとスキー場である。ホテルからはリフト乗り場に廊下でつながっているのだ。私は橋を渡ってスキー場のゲレンデに立つ。
私の持っているガイドブックは15年以上前のもので、その地図と比較するとリフトの本数がめちゃくちゃに増えている。地図と比較しても登山道がどこなのかよくわからない。
ゲレンデにたつイラストマップを眺めて、スウインギングAラインというゲレンデを登ることにした。(でも、これは間違っていた。ガイドブックにある登山コースはスリリングAラインというコースのことだったのだ)
ガイドブックにはシャトルベース(リフトやゴンドラはここから出るのだ)の裏側に登山道があるというので、そのゲレンデを登るころにした。これがスウィンギングAコースである。
広いゲレンデを登って行く。草はきれいに刈られていてすごく歩きやすい。でも、急斜面である。左は林で谷になっている。(本当はこの林の中を登らなければいけなかったのだ。)
10分ほど登ると傾斜は緩まって平坦地に着いた。ここから右にコース保全のやめの道が続いているので行ってみた。でも登山道はない。
仕方がないので、このゲレンデをさらに登って行くことにした。傾斜が増してきつい登りになった。これを10分あまり登るとリフト終点が見えてきた。地図と比較するとやっぱり道を間違えているようだ。でも、このスキー場の一番上が冷水山山頂なので、ゲレンデをどこまでも登って行ったら山頂に着くことはできるはずである。
リフト終点の左に林に囲まれた細いコースがある。リフト終点は行き止まりのようなのでこのコースを行くことにした。これはスキーコースのディアラインである。
林の間の平坦なゲレンデを歩いて行くとスリリングラインの分岐があった。地図と確認すると、これが登山道に通じるようなのだが、その道は草が茫々でいかにも歩きにくそうなので、そのままゲレンデを登って行くことにした。
傾斜が増して、これを登りきると広いゲレンデに合流した。これがパノラマAラインである。この広いゲレンデを登って行くと、ダンシングAラインにうけられたリフト終点があった。そこからはっきりした道が山頂に向かって続いていた。コース保全用の道のようで、林道のようにしっかりしている。蛇行しながら山頂に向かう道を歩いて行く。げれmmでゲレンデの斜面には色とりどりの花が咲いていてきれいであった。行く手のピークにはゴンドラの支柱と線が続いていて、これが山頂に間違いないようだ。傾斜がきつくなって、蛇行しながら登ってゆく。道をよく見ると黒い石が混じっているのに気がついた。石炭であった。さすが炭鉱の夕張である。
ゴンドラの支柱がたつ尾根に登りつくと、そこからは傾斜が緩まる。右下に緑の絨毯のようなゲレンデを見ながら登って行くと、右側にはネットが張られていた。行ってみると、その向こうは崖になっていて、崩落していた。その崖の上が冷水山の山頂なのだ。
この山頂のピークは左側に捲いてしまう。鐘がたっていて、そこから少し行くと、行く手にはゴンドラの山頂駅が見えてきた。その先に山頂があるのだろうと思っていってみたが山頂らしきピークがない。ここの手前に丘を右に見ながらやってきたのだが、そこに階段がつけられているのを思い出した。少し引き返してこの階段を登って、狭い尾根を右に少し行くと三角点があった。山名の標識はないのだが、ここが冷水山山頂であった。三角点の先は開けていて、ここで休憩することにした。
一面に広がる緑のゲレンデを眺めていたら、エゾシカが一頭、草を食んでいるのが見えた。なんかひどく平和な気分になった。
帰りは登山道にこだわらず、最短のゲレンデを下ることにした。展望は開けていて、スキー場入口がよく見えるので、そこに向かって一直線に下って行くのだ。ダンシングAラインのゲレンデを下ったのだが、草はきれいに刈られていて、まるでゴルフ場のフェアウェイを歩いて行くようであった。ただ、傾斜はけっこうきついのだが。
山頂から35分で降りてきてしまった。
時間はまだ9時15分であった。
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スキー場への橋を渡る
シャトルベース
スウィンギングAラインを登った
ディアラインのスリリングライン分岐
広いパノラマラインに出る
山頂へは保全用の道を登る
道には石炭がころがっている
ゴンドラ終点
山頂へはこの階段を登る
冷水山山頂 |