BACK 十和利山
2008年7月4日
今日は天気が不安定で、日が射していると思ったら雨が降ったりでよくわからない。明日の天気は曇りなので、登山ができるかもしれない。ともかく北海道に渡ることにした。
18時青森出航の青函フェリーに乗って、函館に着いたのは22時少し前であった。
函館の近くの台場山に登ることにして車を走らせたら登山口の近くに駐車場があったので、ここに泊まった。
7月5日
夜が明けたら一面の霧であった。これでは登山しても何も見えないので、あきらめて次に登るカムイヌプリを目指すことにした。明日は天気がいいはずなので、最悪、今日は登山を止めてしまってもいいと思っている。
函館から森に出て、噴火湾に沿って走って行く。洞爺湖の近くまで来たら検問が行われていて、どこへ行くのかとか荷物は何ですかなどと訊かれた。7日から洞爺湖サミットが行われるので警戒が厳重なのだ。
室蘭から山に入って行き、ダム公園を過ぎるとカムイヌプリ登山口の標識がたっていた。ガタガタの道を走って、登山口の前の駐車場に着いたのは10時50分であった。車が2台停まっている。今日は土曜日なので登山者がいるのだ。
登山口にはコースのイラストマップがあって、頂上までは2.5kmなのだそうだ。
登山道に入ると注連縄があって、これを潜って沢の流れを渡る。すぐに三合目の標識があった。右下に沢の流れをみながら緩やかに登ってゆくと巨木がたっていた。これがガイドブックにある「オンコの御神木」なのだろうか。ともかく私は巨木が好きなのだ。
自然林の中を緩やかに登って行くと檜林に入った。…と思ったら檜ではなかった。幹がブナのようにスベスベしている。しらべたらトドマツの林なのだ。本州の山だといたるところに杉や檜の植林帯があるのだが、北海道はやっぱり違うのだ。
樹林から抜け出して明るい尾根の上に出たと思ったら、すぐに下りになって沢の流れを渡った。この流れは登山口で渡った沢の上流なのだ。
再びトドマツの林に入ると四合目の標識があった。三合目から15分ほどかかっている。
トドマツの林を10分ほど行くと「登山口から1100m」の標識があって、そこにはベンチが置かれていた。
もちろん休むことなく歩き続ける。空は曇っているのだが時々日が射して、天気は回復に向かっているのではないかと思う。
自然林の中を緩やかに登って行くと「ヌプリの泉」という標識があった。これがガイドブックの「最後の水場」のことなのだろうか。樹脂の管から水が流れ落ちている。コップにすくって飲んだら、けっこう冷たくておいしかった。
この先、傾斜がきつくなった。白いダケカンバの林が目立つようになって、その中を急登する。道の両側には笹が目立つようになったが、道は広いので笹が覆いかぶさるようなことはない。急な登りが続いて、ようやく傾斜が緩まると小屋の前に着いた。きれいな小屋で、カムイヒュッテというのだ。登別山岳会のもので、小屋は登山者のためのもので山菜採りには使わないでくれと書いてあった。この小屋が六合目で、登山口からは1500m地点である。山頂まではあと1kmだ。
小屋の前で左折すると、再び、急な登りが始まる。この登りで登山者3組とすれ違った。けっこう人気のある山なのだ。
ダケカンバの林を7分ほど急登すると行く手に大きな岩が見えてきた。この下を通過するのかと思ったら、これを鎖でよじ登るのだった。鎖とロープが下がっていて、ほとんど垂直な岩場である。
この険しい岩場を越えると傾斜は緩やかになって、すぐに七合目の標識があった。
ようやく尾根の道になって、林に入ったり出たりする。道には黄色い花が咲き乱れていて、その中を登って行く。
白いダケカンバの林を急登するようになった。ロープが張られたきつい登りがどこまでも続く。北海道だというのに今日はすごく暑くて汗をかいてしまった。いいかげんバテた頃にようやく九合目に着いた。
まだ若いダケカンバの林を見ながら急な斜面を登って行く。ようやく林から抜け出すと左側の展望が広がった。登別や海が見えるはずなのだが、霧がかかったように霞んでいてよく見えなかった。
左が開けた尾根を緩やかに登って行くと、すぐに山頂に着いた。12時10分であった。
ザックを投げ出すように下ろして、すぐに水を飲んだ。ポリタンに水をいっぱい入れてきてよかった。
やっと落ちついたところで、山頂かさらに西に向かう道を少し行ってみた。室蘭岳が見えた。このカムイヌプリは室蘭岳から東に連なる尾根のピークなのだ。ここから室蘭岳まで縦走できるのだが、1時間20分かかるらしい。行って見たかったが止めにした。
帰りはダケカンバの林を楽しみながらのんびり下って、登山口に戻ったのは13時20分であった。私の車だけが残っていた。
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青函フェリー
カムイヌプリ登山道入口
カムイヌプリ登山口
トドマツ林の中の四合目
ヌプリの泉
カムイヒュッテ
鎖の岩場を登る
八合目
黄色い花が咲いていた
カムイヌプリ山頂
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