いどんなっぷだけ

標高 1752m
登山口→1:10→売山コル→1:30→第二岩場→2:30→新冠富士→1:30→三角点→50分→イドンナップ岳山頂

この山はめちゃくちゃにきつかった。新冠富士まででさえ往復9時間かかるのに、さらにイドンナップ山頂へは藪コギで2時間半かかるのだ。5時に歩き始めて帰ってきたのは6時であった。疲れはてた。
イドンナップ岳山頂

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2006年7
28

幌尻登山を終えて、車に戻ったのが9時半。今日はゆっくりできる。
明日はどこに登るか考えた。チロロ岳かイドンナップ岳どっちにするか悩んだが、まずイドンナップに登ることにした。
カーナビで車を走らせる。新冠ダムにむかって行くのだが、集落から30kmほど未舗装の道を走らなければいけなかった。
新冠ダムの堤防を渡って湖畔の道を走る。湖の入り組んだ海岸線(湖水線?)にしたがって走るのでめちゃくちゃに遠回りしている。
登山口に着いたのは昼の12時、そこで椅子・テーブルを出してのんびりした。少し休養しなければ体がもたない。
ご飯を炊いたり読書をしたり。今日は青空が広がっているが、明日は曇りになるのだという。こんないい天気なのにもったいない気分。


729

薄曇で、薄日がさしている。
4時半に車を動かした。登山口入口の案内があるが、もう少し車で奥に入れそうなので林道に車を入れた。
すごくダートな道で車が傾く。九州の事故で車を横転させる経験をしているので、少し傾いただけで横転すりょうな気がして怖い。
すぐに沢の流れの前で行き止まりになった。沢の流れの向こうに林道の続きが見えるので、橋が流されてしまったのではないかと思う。
ここで登山の準備をして出発。
でも、今日はなにかしら気分が重い。どうにも気分がのらない登山の日というのがあるのだが、今日がまさしくそんな日だ。
この山は9時間の所要時間の予定でいたのだが、今朝、出発にあたってガイドブックを詳しく読んだら、9時間というのは途中の新冠富士までの時間だった。
そこから山頂まではすさまじい薮コギを強いられるらしくて、ガイドブックには「体力と時間と相談してチャレンジしてくれ」とかかれているのだ。9時間という時間も長いのだが、さらに薮コギをするとなると、いったい山頂まで何時間かかるんだろうと思ってしまう。このガイドはイドンナップ岳を紹介しているのに、その先のことと時間は書いていないのだ。
結局は新冠富士で引き返すことになるかもしれない。しかも空は曇ってるし、霧の中の薮コギなんてどう考えても気が重いではないか。
ともかく出発した。まず沢を渡らなければいけない。
昨日、幌尻登山でさんざん徒渉を繰り返してきたのだが、今日は靴をぬらさないようにして渡らなければいけない。けっこう気を使ってしまうのだ。
対岸に渡って林道を行くが、路肩が崩れたりで荒れ果てている。すぐに林道は沢の広くなった川原と一緒になってしまった。沢の流れが氾濫して土石流が林道を飲み込んでしっまたという感じである。
大きな岩があちこちに転がる広い川原を歩いて行くが、赤いテープがつけられているので迷うことはなかった。
2度ほど徒渉して、最後は右から流れ込む沢の支流に入る。水は流れていないのだが、樹木が覆いかぶさった暗い沢で気分は益々重たくなってきた。
所々に赤いテープの目印がある。沢を15分ほど登ると沢が広くなって右に指導標があった。ここからは沢を離れて登山道になる。
ここからの道は林道なのかと思うほど広くてしっかりした道で、山の斜面を斜めに登って行く。
この歩きやすい道がほぼ平坦になると「売山のコル」に着く。1時間たっていた。
ここからは急登になる。しかも険しいアップダウンの連続であった。
尾根を忠実にたどる道はすさまじく痩せた尾根で両側は切りたっている。樹林の中なので高度感はないのだが、ともかく険しい山である。
鋸の歯のように尾根のアップダウンが続く。霧が出てきて前方の山を隠してしまった。
登って行くと霧の中から大きな山影が次々と浮かびあがってきて、その度に次はこの山を越えるのか…というため息が出てしまう。痩せ尾根を過ぎると傾斜はきつくなって、
ロープにすがってを登ったりする。ともかく長い道のりなので、「売山のコル」の次の目標を「第一岩場」にして登って行ったのだが、行けど行けど第一岩場には着かない。気持ちがあせってくる。
ようやく岩場があって、この巨岩の重なる横をロープにすがって急登する。
売山のコルから1時間半が経過しているので、ここが第二岩場のようである。第一岩場は気づかぬうちに通過してしまったらしい。
ここで少し休憩した。

第二岩場からは尾根を離れて、右側をトラバースするように行く。傾斜が緩やかになってうれしい。
ガイドブックの地図には1409mピークが書かれているのだが、これも確認できなかった。自分が地図上のどこにいるのかわからなくなっている。霧の中で展望はきかなし、ますます気分は暗い。
再び急登になった。ロープにつかっまたりして登ると、一面蕗に覆われた急な斜面に出た。蕗を掻き分けて登って行き、ようやくピークに登り着くと今度は這い松の藪であった。ため息が出る。
この這い松の藪コギをして行くと、すぐにピークに着いて小さな広場になっている。標識があってここが新冠富士山頂ということがわかった。時間は
945分であった。
意外と早く着くことができた。5時に出発したのは正解であった。
ここで少し休憩。ガイドブックの地図をもう一度確認すると、イドンナップ岳山頂までは3kmくらいのようで、その中間に三角点ピークがある。時間がどれだけかかるのかわからないのだが、まだ10時前である。せっかくここまで登ったのだから、せめて三角点までは行ってみたい。
新冠富士を10時に出発した。
ブッシュの連続する道である。もともと、すさまじい薮コギを覚悟していたので、それほどひどいとは感じなかった。道は這い松や草木に隠されているのだが、しっかり踏み固められていて迷うことはなさそうである。踏み跡が不鮮明なのが一番困るのだ。
3km以上の薮コギを覚悟しているので、あせらないことにした。ゆっくりと、慎重に這い松を掻き分けて行く。
這い松帯で困るのは、つき出た枝に思いっきり足や体をぶっつけてしまうことで、落ち着いて状況をよく見ながら進んで行かなければいけない。そうすると、この薮コギにもリズムのようなものができて、意外と順調に進んでゆくことができるのだ。
今回の登山旅行で登る予定の、コイカクシュサツナイ岳から1867峰を目指すコースも猛烈な這い松の薮コギらしい。そのトレーニングだと思えばいい。
いつの間にか小雨になって、樹木についた露で衣服が濡れはじめた。雨具を着る。すぐに雨具はビショビショになった。
ひたすら、樹木をかきわけて前に進む。
今日の登山は気が重いなどと思っていたが、必死の藪コギの連続でそんな気分はどこかに行ってしまっていた。
きついアップダウンを繰り返すのだが、所々に小さなお花畑が広がっていて、それが心をなごませる。薮コギの登山も意外と面白いではないかと思いはじめている。
三角点ピークに着いたのは新冠富士から1時間15分たった頃である。三角点は草の中に埋もれるように置かれていた。
ここまでやってきた。
1115分である。三角点から山頂までは1時間ほどで行けるだろう。そうしたら12時頃である。暗くなる前には戻れそうだ。
さらに前進。

霧の中に次の峰が浮かびあがる。それを越える。再び次の山影が浮かぶ。また越える。
そんな繰り返しをして、最後は白い岩があるピークが見えてきた。イドンナップ岳にふさわしい峰だ…などと思って岩場を登ったら、まさしく山頂であった。
さすがにうれしかった。思わず、大声で「やったぁ!ばんざい」と叫んでしまった。
山頂には私一人なので、なにを叫んでも恥ずかしいことはないのだ。でも、本当にうれしかった。山頂到着は125分である。
山頂でコーヒーを飲んで、12時半に引き返した。
考えてみたら、ここまで登りで7時間かかっているのだ。登山口に戻るのは6時過ぎになりそうである。
帰りの藪コギもすごかった。
霧の中をひたすら下って、新冠富士に戻ったのは2時25分。さらに長い稜線のアップダウン繰り返し、急な沢を下って登山口に戻ったのは予想した通り6時であった。
疲れた。本当に疲れた。


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登山道への入口


林道は沢の流れで行き止まり


広い川原の道をゆく


右の支沢を登る


沢から離れるとしっかりした広い道


売山のコルにつく



岩場がある


急な道をロープで登る


ダケカンバの林を急登する


蕗が茂る道を登る


新冠富士直下はハイマツを登る


新冠富士山頂


ハイマツの稜線をひたすら行く


三角点。でも山頂まではまだ遠い


稜線に巨岩があったりする


霧の中、アップダウンを繰り返す


イドンナップ岳山頂にて







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