私の東北の山百選
つがみね

標高 1541m
登山口→1:15→ヤセ尾根→20分→水場→1:30→主稜線→30分→栂峰山頂→30分→主稜線→1:30→登山口

この山で、東北百名山を登り終えることになる。紅葉がきれいで、すばらしい登山であった。でも、私はこれから東北6県の山を登って、自分なりの山を百、選定するつもりだ。

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2005年1029

今回の旅に出て9日目になる。
今日これから登る栂峰で東北百名山を登り終えることになる。昨日の夕方に携帯で天気を確認したら雨だったのだが、かすかに青空も見える。なんとか、雨に会わずに登れそうである。
車を停めたのは、林道終点の少し手前にあるスペースである。620分に歩き始めて、すぐに沢を橋で渡る。渡ったところには石の祠があって、天照大神と書かれた木板がたてられていた。
樹林の中を登ってゆく。杉の林の中、急な道を登ってゆく。
針葉樹林を抜けて尾根道に着くと、そこからは紅葉の潅木の間の道を登る。
尾根に着いて傾斜が緩やかになって、紅葉を楽しみながら登ってゆく。今の時期、東北の山は紅葉が真っ盛りで、本当にきれいなのだ。
登山口から歩き始めて1時間半ほどで、水場に着いた。尾根の道を歩いていたのだが、登山道の左に、沢に向かってゆるやかに下る道があって、すぐのところに小さな流れがある。
ここから、再び尾根の道を登ってゆく。
この栂峰という山は、急な登りはないのだが、長い稜線歩きをしなければいけないのだ。
私は、稜線の道なので傾斜はゆるやかで、ほとんど急な登りはないなぁ…と思いながら歩いていたのだが、帰りになって、すごく急な道を登っていたことに気がついた。思い込みというのはすごい。
水場から20分ほど登って行くと、左にブナの林が見えてきた。ブナの木というのは、なにかしら心がひきつけられる。気持ちが安らぐというか、ともかくその枝ぶりとか、幹に灰色の肌とか、幹の黒いコケとか…、ともかく絵になる風景なのだ。私は、こうした森とか林の写真を撮るのも好きなのだ。
登山道は、紅葉の枯葉で埋まっている。道の両脇の潅木は、目の覚めるような赤や黄の紅葉である。歩いていて、疲れを感じない楽しい登りである。
行く手に、高いピークが見えてくる。この登りはかなりきつい。振り返ると、山頂が白くなった山並みが見えた。これは飯豊連峰であった。もう雪の季節なのである。
登山道の途中には、所々に木の板が立っていて、神武天皇とか鹿島神とかの神の名前が書かれている。
ピークに着くと、そこには蔵王神と書かれた木の板がてられていて、祠はなかった。845分になっていた。ともかくここがガイドブックにある「蔵王権現」のようである。
ガイドブックには、ここまで3時間半とあるから、ペーストしてはずいぶん速い。
少し休憩して、いよいよ山頂をめざす。
少し下って、右にゆるやかにカーブして行く。
樹相が変わって、濃い緑のオオシラビソが目立つようになった。この針葉樹の中を登ってゆく。行く手に緩やかに広がる頂きが見えた。これが栂峰である。
少し登りが急になって、笹の中の広場に着く。その真ん中には上が折れて、幹だけの木が立っていて、その根元には2つの石の祠が置かれている。木の札には栂峰山大神と書かれている。ここが栂峰の山頂であった。915分であった。
普通の山頂のように、山名とか標高の書いた標識はなかった。
樹林に囲まれて視界はきかない。この山頂から少し行ってみると、展望できるところがあった。吾妻連峰や蔵王連峰が眺められると書いてあるのだが、その山々を特定することはできなかった。
帰りは来た道を引き返すだけである。
途中、20人ほどの登山グループとすれちがった。この山は団体がくるほど有名な山なのかと思った。
帰りは、時々日が射して、紅葉がいっそうきれいであった。写真を取り巻くって、一歩ごとにシャッターを押しているという感じであった。
登山口に戻ったのは1120分である。

こうして東北百名山を全山、登り終えた。さて、次はどうしようかと思う。来年の今の時期は、関東百名山に登っていることになろう。

仙台に向かって車を走らせる途中で「みちの駅たかはた」に寄った。この道をはさんだ向かい側には安久津八幡神社があって、その境内には三重塔が建っているのだ。これを見学した。形の整ったきれいな塔であった。
さらに、七ヶ宿に向かって走って行くと「滑津大滝」がある。私は滝が好きなのでもちろん立ち寄った。駐車所から長い階段を下って、川のほとりに着くと滝が見える。すばらしい滝であった。名前の通りの滑滝で、それが2段になっているのだ。滝の端に階段があって、上の段の滝まで上れた。

仙台の自宅に戻ったのは3時半であった。


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登山口。天照大神とかかれた祠があった


樹林の間を登ってゆく


こんな道を登ってゆく


水場があった


ブナ林を見ながら登る


行く手に蔵王権現のピーク


蔵王権現山頂


オオシラビソの道になる


栂峰山頂






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