私の東北の山百選
ねこまがたけ

標高 1404m
金沢峠→1:20→厩岳分岐→25分→猫石→15分→猫魔ヶ岳山頂→15分→猫石→→雄国沼休憩舎→30分→雄国山→20分→雄国沼休憩舎→30分→金沢峠→雄国湿原散策→金沢峠

早朝、雄国沼の水面に霧がかかって、すばらしく幻想的な眺めであった。山頂からの磐梯山は迫力があったし、最後の雄国湿原散策も楽しかった。
この山は雄国沼があって引き立つ山だと思う。

BACK 額取山

2005年1028

今日は猫魔ヶ岳に登る。名前が化け猫でも出そうですごいではないか。
テントの中で6時に目が覚めた。昨夜はけっこう寒くて、足が凍えて困ったのだ。
まだ寝ていたかったが、車の音もするので起きることにする。テントをたたんで、出発は7時になってしまった。
駐車場のすぐ傍に雄国沼展望台がある。ここから沼を眺めたらすごい展望が広がっていた。沼面には薄く霧が立ちこめてすばらしく幻想的である。草紅葉の黄金の湿原に木道が伸びているのが見える。この湿原は最後に歩くつもりだ。楽しみである。
車道を歩いて行く。どこから山道が始まるのかと思って歩いて行くが、なかなか登山口がない。20分ほど歩いて、ようやく車道から分かれる道があった。ところがその道が2つある。右が遊歩道と標識のある道で、左が細い林道である。左は水平な道で、遊歩道は階段で山に向かって登ってゆく道である。
遊歩道を行くことにした。ところが、これが大間違いで、15分ほど登ったら行き止まりになっていた。しかたがないので引き返す。左の林道の道を行く。
雄国沼に沿った水平な道で、これなら車でずいぶん行けそうである。それなりに広い道なのだが、草やススキが道にかぶさっていて、それが朝露でグッショリ濡れている。これを掻き分けながら歩いてゆくのだが、ズボンがすっかり濡れてしまった。靴の中まで水が入ってきて、気持ちが悪い。
道はしだいに緩やかな登りになって、明確に道が分かれるところがあった。ガイドブックにある厩岳山への分岐のようである。
少し傾斜がまして、樹林の中を登ってゆくと、初めて指導標がたっていた。かなり古いもので朽ちかけている。この指導標のところが猫石である。遠くから見て、山の上に三角の岩が突き出ているのが見えていた。
ここから右が山頂への道である。いったん下る。かなり急な下りだが、鞍部から山頂への登りはそんなにきついものではなかった。
猫魔ヶ岳山頂に着くと、三角点があった。ここからは雄国沼を眺めることができた。展望はこれだけかと思ったら、展望の開けた山頂は三角点からもう少し行ったところであった。
ここからの眺めはすばらしい。すぐ近くに磐梯山が鋭い三角峰をみせて聳えている。
その左下には、いくつもの島を持った湖が見える。桧原湖であった。
猫魔ヶ岳の山麓はスキーのゲレンデになっていて、すぐ近くにその施設が見える。
今日はすばらしい天気で、展望は見飽きることがない。かなりのんびりしてしまった。
山頂を後にして、さっきの分岐に戻って少し行くと、大きな岩が聳えている。これが猫石である。ここからは雄国沼の展望がすばらしいのだ。
猫石からは紅葉の樹林の中を下って行く。
傾斜もきつくなくて、ブナの林を紅葉を愛でながら下ってゆくのは、ひどく気持ちがいい。秋の山もすばらしいと思うのだ。
沼のほとりに出て、沼畔沿いに歩いて行く。沼にはいくつも沢が流れ込んでいて、道はこの沢の流れをいくつも渡るのだ。この道も紅葉がすばらしかった。真っ青な空の色を映した沼面に対岸の山が写る。
雄国沼の水が流れ出ている水門のような施設があって、ここからはコンクリートのまっすぐな土手の上を行く。
雄国沼休憩舎に着いたのは1045分であった。
この休憩舎の中は、管理人もいなくて、ガランとしたものであった。
ここから雄国岳に登る。
指導標に従って、休憩舎の裏に向かう。すぐに沢があって、そこが水場になっていた。
この道は  口に向かう道なのだが、すぐに雄国岳に向かう道と分岐する。
雄国沼に沿って歩いていると三角の際立った山が見えていて、これを雄国岳だと思っていたにだが、間違いだとわかった。その右の山頂部が平らななだらか形の山が雄国岳なのだ。
雄国岳山頂には展望台がつくられていた。
この上からは磐梯山の眺めがすごい。その右には猫魔ヶ岳の連なりが見える。もちろん雄国沼の眺めもすばらしいのだ。
山頂を後にしたが、ずうっと雄国岳と間違えていた山にも登っておくことにした。登山道がついているのが見えるのだから。
笹の間につけられた道を急登する。山頂には柱は立てられているのだが、朽ちてしまっていて文字は読めなかった。
とりあえずは山頂を踏んだので、満足して休憩舎に戻った。
ここからは湿原遊歩道を目指す。沼に沿って歩いて行く。今日は、この雄国沼を一周したことになる。
駐車場に登って行く道との分岐に出て、ここで左折にて沼に下って行く。
湿原の中の木道をのんびり逍遥した。すばらしい眺めで、何枚も写真を撮ってしまった。今の草紅葉の時期の眺めもすばらしいのだが、写真を見ると夏のニッコウキスゲが咲き誇るころは、この湿原が黄色に染まるらしいのだ。そのころまた訪れたいものである。
駐車場に戻ってきたのは1240分であった。

今日はこの山でおしまいである。明日の栂峰に向かって車を走らせるだけである。
栂峰は福島県と山形県の県境の山である。
途中、喜多方に道の駅があった。ここには温泉も併設されていて、「蔵の湯」という。
時間もあるので、温泉に入って行くことにした。新しくて、気持ちのいい温泉であった。
栂峰の登山口に着いたのは4時を少し過ぎた頃である。


NEXT 栂峰

BACK 私の東北の山百選

峠にテントを張った


この突き当りで登山道に入る


この遊歩道は行き止まり


沼に沿った林道を行く


右奥が猫魔ヶ岳


猫石。猫魔ヶ岳へは右へ行く


猫石からはいったん下る。右が猫魔ヶ岳


猫魔ヶ岳山頂。後ろは磐梯山


猫石


雄国沼にそそぐ沢をいくつか渡る


沼のほとりに出る






総合TOP My日本の山  My日本の道  日本の旅  自己紹介












SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送