私の東北の山百選
すがねだけ

標高 1253m
仙北沢登山口→30分→尾根→1:30→水沢森→40分→山頂標識→40分→九合目→30分→五合目→40分→寒湯沢登山口→15分→上ノ台

須金岳は鬼首温泉の北にそびえる山なのだが、山頂付近は長い平坦な尾根が続いている。地形図でいう山頂はこの尾根から北に分岐する稜線にあるのだが、そこに至る登山道はないのだ。
水沢森から仰ぐ須金岳

 登山口から七合目へ
通行止めの林道


緑の林道を行く


須金岳登山口


小さな沢に沿って登る


尾根をゆく


六合目

2009624

東北の山と北海道の山に登ろうと思っている。計画はできているのだが、梅雨になってしまって、ずうっと天気が悪くて出かけれずにいた。でも、ようやく3日ほど晴れが続くので出発する。
東北百名山は登り終えているのだが、その後、山と渓谷社は新版を発行して、そこでは10ほど差し替えられているのだ。その新しく選ばれた山を登ろうと思うのだ。それと、昔登ったのだがもう一度登りたい山もある。

今日はまず、鬼首温泉の近くにある須金岳に登る。朝、4時に起きた。まだ薄暗い。
須金岳までは私の家から78kmほどである。ガイドブックを読むと、登山口と下山口は5kmほど離れている。これくらいなら歩くのだが、今回は折りたたみの自転車を車に積んでいる。これは日高のペテガリ岳を登るために用意したのだ。(ペテガリ山荘までは林道ゲートから十数キロもあるのだ)せっかく自転車があるのだら今日さっそく使うことにする。まず、下山口まで行って、ここに自転車を置く。それから車で登山口にむかった。
登山道入口に着いたのは6時半頃である。国道から旧道が分かれるのだが、その旧道はゲートでしっかりと閉鎖されていた。ゲートのすぐ手前に駐車スペースがあるので、ここに車を停めた。
ゲートをくぐって少し歩くと道が分岐する。指導標に従って右の道を行くのだが、ここからは未舗装である。緑がすごくきれいで、右側は深い谷になっている。25分ほど歩いて橋を渡ると、その先に登山口があった。
登山口から急な道を登るとすぐに杉林の中に入って、鬱蒼とした林の中を緩やかに登って行く。杉林から自然林に変わると、山の右斜面をトラバースするように回り込んで行く。小さな沢を渡って、
字に曲がると一合目であった。登山口から1合目までは10分だった。(…ということは10分×10で山頂までは100分なんだろうか)
一合目からはすごく急な登りになった。すぐに小さな沢にぶつかると、それからは沢の中を登るのだ。これがすさまじく急な登りで、こんなのが尾根まで続くのかと思ったのだが、すぐに沢から離れてくれた。よかった。

尾根に向かう急登の途中に二合目の標識があって、さらに自然林の中の急登が続く。ずいぶん長い間登り続けたと思ったが、実際は15分ほどで尾根に着くことができた。
ブナ林の尾根を登って行くと、
10分ほどで三合目に着いた。その先は松や桧の巨木がたち並ぶ痩せた尾根である。
再びブナの森が広がる。

四合目、五合目ときれいなブナの林を登って行く。柔らかな日がさしていて、緑が輝いている。うれしくなってしまう。
六合目の標識は地面に倒れていた。ここで左に曲がって、水沢森に向かっての急登が始まる。ようやく傾斜が緩まったが、そこに水沢森山頂の標識はなかった。しばらく平坦な頂稜を行く。樹林の間から須金岳がちらりと見えた。七合目の標識がたっていて、そこから下りになった。この七合目が水沢森の山頂ではないかと思う。



 須金岳から上ノ台登山口へ
七合目からの下り


須金岳山頂


尾根をさらに東に向かう


1241mピーク付近


ブナ林を急下降する


寒湯沢登山口に着いた


上の台の登山道入り口


車まで自転車で戻った


鞍部に下って行く途中で樹林が途切れて、行く手に大きく聳える須金岳が見えた。あそこまで登るのか…ずいぶん遠く感じる。

振り返ると鬼首高原が見える。禿山も見えた。
鞍部ではしばらく平坦な道を行く。ブナ林を緩やかに登り返して行くと、いつの間にか急な登りになっていた。尾根の少し左下を登っていたのだが、尾根の上を行くようになると傾斜はきつくなった。行く手に主稜線が見えるのだが、登っても登っても近づいてこない。尾根をひたすら真っ直に登って、ようやく九合目の標識に着いた。この先で樹林が途切れて、鬼首高原が一望できた。すばらしい眺めだ。
再び樹林に入って、少し登ると草の小さな広場に出た。そこに須金岳山頂の標識がたっていた。この小さな草原は湿原なのだ。でも、ここは本当の山頂ではない。
須金岳の山頂付近は東西に長い稜線が続いていて、今私がいるのはその細長い頂稜の西の端なのだ。地形図に記載される須金岳山頂(1253m)は頂稜の東端から北に分岐した先にあるのだが、道が通じていないので、この小さな湿原(標高
1190m)を仮の山頂にしているのだ。一応、記念写真を撮った。
ここからさらに東に続く頂稜を歩いて行くと、道はすごく泥濘んでいた。
灌木の稜線を
10分ほど行くと、突然樹林から抜け出して展望が広がる。右は断崖で、登山道が行く手の須金岳に向かって続いているのが見える。振り返ると鬼首高原の眺め。こうして見ると、鬼首高原が大きな火口の跡だということがよくわかる。
ほとんど平坦な道が続く。笹藪の道になったら、雪が残っているのが見えた。登山道もつい最近まで雪があったようである。展望の断崖沿いから離れて灌木の中を行くようになると笹藪が広がる。振り返ると、私がたどってきたところは平坦な台地状になっているのがわかる。
行く手に少し高いピークが見えて、これに向かって登って行く。でも、山頂らしきところにはなんの標識もなかった。ツツジの花が咲いていて、シャクヤクの木があるところが1241mピークだったと思う。
この先は笹藪と灌木の中を緩やかに下って行く。
笹藪に隠れるようにして仮の山頂という標識がたっていた。地図を見ると、ここから本当の山頂に向かい尾根を分岐しているはずなのだが、そこに向かう踏み跡はまったくなかった。踏み跡があったら、薮こぎをしても本当の山頂へ行こうと思っていたのだが、あきらめるしかない。
深い樹林の中をどんどん下って行くと樹林が途切れて、本当の須金岳山頂のある稜線を眺めることができた。
きれいなブナ林の中をどんどん下って行く。登山道にはきちんと合目毎に標識がたっている。これを目安に下って行く。
四合目を過ぎると、大きな檜が聳え立つ痩せた尾根になった。けっこう険しい尾根道で、木の根につかまったりして下るのだ。
登山者とすれちがった。ずいぶん訛りのある人だと思ったら、青森からきたのだという。私はこれから、東北のいくつかの山を登って青森に向かうのだが…。
一合目はブナ林の中にあった。もう登山口は近いと思ったのだが、一合目からはすごく遠かった。杉の植林帯に入るって、急な斜面を下って行くと停車している車が見えた。ここが寒湯沢登山口である。
未舗装の林道を歩いて行くと、沢が道を横切っていた。深くないところを選んで徒渉する。少し行くとまた流れが道を横切っていた。これは少し深くて、注意しながら渡ったのだが、靴の中に水が入ってしまった。
林道をどんどん歩いて行くと、鬱蒼とした杉林になって、これを抜けて明るい道を行くようになると、行く手に車道のガードレールが見えてきた。ここが、私が自転車をおいた登山道入口であった。1120分であった。早かった。
自転車に乗って、車のある仙北沢登山口に向かう。自転車って本当に便利だと思った。歩いたら1時間以上はかかるのに、25分ほどで車に戻ることができた。
車の横に椅子・テーブルを出して昼食にした。天気はよくて、のんびりしてしまった。
1315分頃に車を発進して、神室岳の登山口にむかった。小学校の前から右折して、細い道を行く。田んぼが広がると行く手に神室岳の山並みが一望できる。
右に赤いが鳥居が立っていた。ここで舗装道から離れて、鳥居をくぐる。すごいガタガタ道になった。登山口に着いたのは
1345分、時間は十分ある。車の横に椅子・テーブルを出して、ラーメンをつくり、焼酎で登山初日を祝った。


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