私の東北の山百選
かむろさん

標高 1365m
登山口→30分→一の渡り吊り橋→1:10→徒渉点→1:10→御田の神→30分→西の又分岐→15分→神室山山頂→15分→西の又分岐→50分→前神室山→50分→第2ピーク→1:00→いっぷく平→30分→登山口

昔、この山に登ったときはパノラマコースを往復したのだが、沢コースを登ってパノラマコースを下ることにした。天気がよくてすばらしい展望の山旅ができた。
西の又分岐から見る神室山

 登山口から不動明王へ 1998年の登山記録


登山口の分岐。直進が西ノ又コース、右は尾根コース


吊り橋で沢を渡る


沢のすぐ横を行く


三十三尋の滝


第3徒渉点


不動明王に着いた

BACK 須金岳

2009625

今日登る神室山は日本二百名山に選定されている山で、昔登ったことがあるのだが、ずいぶん昔のことなのでもう一度登ることにした。
今の時期は4時前に明るくなるのだが、ウツラウツラしながら5時まで寝ていた。
お湯をわかしてカボチャスープを飲む。これが朝食である。眠気覚ましにコーヒーを飲んで準備完了。出発は6時少し前であった。
今回は西の又コース(沢コース)を登って、尾根のパノラマコースを下ってくるつもりである。
二つのコースの合流点に車を停めて、ここから歩き始める。林道を歩いて行く。檜の大木が茂る林道を行くと、「西の又コース・山頂まで6km」の指導標がたっていた。
林道の左は谷川で、滝が見えてきた。…と思ったら、砂防ダムから流れ落ちているのだった。
15分ほど歩くと砂利が敷き詰められて広場があって、ここが林道終点であった。自然林の中を歩いて行くと、沢のすぐ横を行くようになって、5分ほどで吊り橋に着いた。これが第一徒渉点である。私は沢の浅いところを選んで渡るんだと思っていたのだが、橋がかかっていたので、ほっとした。吊り橋はすごく揺れて、けっこう怖かった。
ここで単独行の女性に追い越された。私は歩くのは遅いのだ。渓流を右に見ながら歩いて行くと、登山道は流れのすぐ横を行くようになる。すると再び吊り橋が見えてきた。ここが第二徒渉点である。この吊り橋はけっこう傾斜があって、渡り切る直前はすごい登りであった。
きれいなブナ林を登って行く。徒渉した谷川ははるか下を流れている。登山道にはツツジの花が咲いていて、他にも名前がわからないピンクの花が咲いていたりする。鮮やかなブナの林と、きれいな花々。傾斜もあまりきつくなくて、快適な登山である。吊り橋から40分ほど歩くと行く手に滝が見えてきて、登山道は谷底に下って行く。流れの岸辺に降り立つと、そこが徒渉点であった。目の前にかかる大きな滝は「三十三尋ノ滝」というのだ。二段になって流れ落ちていて、迫力がある。
沢はけっこう激しい流れなのだが、岩をたどってなんとか靴を濡らすことなく徒渉できた。
大きな岩が累々とする河原を歩いて行く。岩にペンキで印がつけられているのだが、小さな流れを二度ほど渡らなければいけなかった。

左の岸に渡ると、そこからは急な登りになった。振り返ると、谷に雪が残っているのが見える。
樹林の中に入って急登すると、意外とすぐに平坦地に着いた。そこには小さな石の祠があって、不動明王が収まっている。ここが水場のある「不動明王」であった。
ここで休憩した。水場というのは沢の流れである。私は流水は飲まないことにしている。
ここにたつ指導標によると、登山口までは
3kmで、山頂までは2.5kmであった。半分以上歩いたということである。でも、この先には「胸突き八丁」というすさまじい登りが待っているのだ。休憩して、息を整えて、この険しい登りに取り付いた。
ブナ林の中の急登が始まる。8分ほど登ると「胸突き八丁」という標識があって、そこから山頂までは2kmと書いてあった。



 神室山山頂へ
胸突き八丁からようやく尾根に着いた


御田の神


雪渓が見えてきた


西の又分岐


神室山山頂



不動明王から
30分ほど急登を続けると、樹林の間からすごくりっぱな山が見えた。前神室山であった。帰りはこのピークを踏んでから尾根を下るのだ。
さらに林の中を30分ほどひたすら登って行くと、ようやく傾斜が緩まって樹林から抜け出した。尾根の左側をトラバースするようにして歩いて行く。左下には深い谷が見えて、雪渓が残っているのも見える。すばらしい展望である。
尾根の上を行くようになると、すぐに「御田の神」に着いた。名前からして、湿原を期待していたのだが、そうではなかった。少し行くと、右に踏み跡があるので行ってみた。きれいなお花畑が広がっていた。湿原ではないのだが、ニッコウキスゲが咲く草原である。草原の向こうに西の又のピークが台形で聳えていて、その右には前神室山がすばらしい姿で聳えている。大満足である。
御田の神からは下に雪渓が見ながら急下降する。下り着いたところからは雪渓の上を行くのだ。雪渓を歩いてから笹藪の間の道に入る。正面に西の又の稜線を眺めながら歩いて行くと、雪田に出た。これを横切って急な登りになると白い花が一面に咲いていた。すごくきれいである。
花の群落の間を上って尾根の上に出ると、神室山山頂が見えた。その風格はさすがに日本二百名山である。
痩せた尾根を西の又に向かって登って行く。展望は最高で、つい立ち止まって写真を撮ってしまうのだ。
灌木の間を急登すると、指導標のたつ字路に着いた。ここが西の又分岐である。右が前神室山で、左が神室山山頂なのだ。
神室山山頂に向かう。山頂に続く痩せた尾根にはハクサンイチゲやニッコウキスゲなど、花がいっぱいであった。行く手には神室山が大きく聳えて、左下には雪渓の残る深い谷、振り返ると、今歩いてきた尾根が一望できる。立ち止まって写真ばかり撮っている。山頂への痩せ尾根の途中には岩場の下りがあった。ここから登り返すとようやく山頂である。

山頂には石碑が3つあって、その後ろに二等三角点があった。
山頂からは360度の展望である。神室山山頂から南に続く尾根の先に聳えているのは小又山で、その右の稜線の先には火打岳が見える。東には虎毛山が高く聳え、その右奥に霞んで見えるのが栗駒山だ。北には西の又の奥に前神室山が見えている。このすばらしい眺めを見ながら、パンをかじった。
遅れて登ってきた3人が、鳥海山が見えるという。霞んでいて気がつかなかったのだが、雲の上に富士山のような雪の頂が覗いていた。すごい。
景色を堪能して、下山開始。



 前神室山経由でパノラマコースを下山
国定公園のレリーフがあった


有屋分岐


水晶森分岐


前神室山山頂


第1ピーク


いっぷく平


パノラマコース登山口に戻った


山頂出発は
935分、登ってきた痩せ尾根を引き返す。たくさん写真を撮ったのに、またシャッターを押し続けてしまった。西の又分岐に戻ったのは10時少し前である。
稜線をたどって行くと、大きな岩の前に宝剣と鳥居が置かれていて、その先の岩には「栗駒山国定公園・神室山」というレリーフが貼り付けられていた。ここからは神室山を眺めることができて、少し行くと、行く手に大きく前神室山を眺めることができた。前景に雪渓があって、すばらしい眺めである。
レリーフから10分ほど行き、少し登ると有屋分岐があった。右の道を行く。すぐに急な下りになった。行く手に前神室山を見ながら、長い尾根を下って行く。灌木の林の下って登り返し、林から抜け出して登って行き、再び灌木の中に入ると水晶森の分岐であった。有屋分岐から30分たっていた。
分岐からはすぐに灌木から抜け出して、行く手に丸いピークが見えてきた。
5分ほどの登りでこの山頂に着く。ここが前神室山であった。日差しが強いので、ここで水分補給。今、たどってきた長い尾根とその奥に神室山が見える。神室の右奥には小又岳、すばらしい眺めだ。この前神室山には三等三角点があるというので、探したが見つからなかった。撤去されたのだろうか。三角点の撤去なんて聞いたことがないけど…。
少し平坦な道を行き、それから笹藪の道を下って行く。下にピークが見える。このパノラマコースには三つのピークがあるのだが、それを一望することはできない。まず、「三のピーク」を越えるのだが、そのピークにジャマされて下のピークは見えないのだ。

前神室から10分ほど下って少し登り返すと、第三ピーク1288mの標識が灌木にかかっていた。
次のピークが見えて、これに向かって下って行く。でも、このピークは第二ピークではないようで、標識はなかった。そんなすぐ近くのはずはないのだ。このピークから急下降する。鞍部には雪が残っていて、雪の横を過ぎて登り返す。この道にはコブシの花(モクレン?)が咲いていてすごくきれいであった。
第二ピークのつもりで登ったところにも標識はなかった。おかしいと思いながらも、どんどん下って行く。このあたりからブナの巨木がたくさん見られるようになった。ブナ林ってどうしてこんなにきれいなのかと思ってしまう。
ブナ林のピークが見えてきて、緩やかに登って林の中に入ると、ブナの木の下に第一ピーク1040mの標識があった。1145分になっていた。
次の目標は「いっぷく平」である。ブナ林をどんどん下って行くとブナの巨木がいくつも現れて、その度に何枚も写真を撮ってしまう。なかなか前に進まない。
第一ピークから30分ほど下ると、道は尾根から右に下って行く。いっぷく平は過ぎたのかと思ったら、斜面の途中に「いっぷく平・700m」の標識があった。私は広い平坦地があると思っていたのだが、たんなる下り道の途中であった。
この先はかなり急な下りになって、尾根も狭まってくる。でも、木などにつかまって下るほどではない。ブナなどの林の中をどんどん下って、道が少し右に曲がると、ここからは本当にすさまじい下りになった。形に曲がって杉林に入る。杉の植林帯の急斜面をひたすら下って行く。下るにつれて谷川の音が聞こえてきて、小さな流れを渡ると登山口が見えてきた。車の前に戻ったのは1240分である。天気にも恵まれて、すばらしい登山であった。

車の横に椅子・テーブルを出して、ラーメンをつくって食べた。1時間ほどゆっくりして、それから、明日の和賀山に向かって車を発進させた。
途中、道の駅に寄って水を補給、休憩所でパソコン入力していたが、途中でバッテリーがなくなってしまった。さらに車を走らせて、横手市に入るとマクドを見つけた。今、マクドで登山記録を入力しているところだ。ついでなのでバッテリーも満杯になるまでいるつもりだ。


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