関東百名山
ちょうづけやま

標高 1619m

天丸橋登山口→1:35→大山→25分→倉門山→30分→馬道のコル→1:20→帳付山山頂→1:10→馬道のコル→45分→水場→35分→林道出合→30分→天丸橋

この山は群馬県と埼玉県の県境にある山で、すさまじいばかりの岩峰である。途中の大山からはすばらしい展望で、西上州の岩峰群を眺めることができるのだ。私のお薦めの山である。
帳付山

 登山口から大山へ
登山口


沢を渡る


沢の中を行く


急斜面をジグザグに登る


天丸山との分岐


稜線に着く


岩稜を大山に向かう

BACK 茂来山

20081010

十石峠を越えて長野県から群馬県に入った。今日からは関東の山を登るのだ。
道の駅上野から車を走らせて行く。今日の天気予報は曇り時々晴れなのだが、けっこう青空が広がっている。
林道を走って行くと、行く手にすごい岩峰が見えてきた。これがもしかしたら帳付山なのかと思ったら、顔がひきつってしまう。
林道の字路に着くと、そこに登山口の標識があった。登山道は草に隠れていて、心細い道である。
出発は7時で、登山道に入るとすぐに砂防ダムの堰堤があった。大きな岩が重なる沢の流れを左に見ながら歩いて行く。沢に沿った道で、ほとんど平坦である。
すぐに沢を左に渡って、今度は沢の左側を登って行くと、すぐに沢の中を歩くようになった。緑の苔に覆われた大岩の間を清流が流れ落ちている。沢のせせらぎの音だけがする谷間を一人で歩いていると、いかにも深山幽谷の雰囲気で、山の霊気のようなものを感じてしまうのだ。
道はひどく荒れているようなのだが、ルートを示す赤ペンキの矢印が頻繁にあって、迷う心配はまったくない。渓流はたくさんの小さな滝をつくっていて、滝の大好きな私にはけっこうすてきな道なのだ。
登山口から40分ほど、この渓谷を遡って行くと、行く手に三段になって落ちる滝が見えてきて、その上に壊れたような梯子がかかっているのが見えた。まさか、あんなところを登るのではないだろうな…と思って登っていったら、まさしくこの梯子を登るのであった。
滝の上部に出て、さらに沢を10分ほど遡ると、道は左の山の急斜面を上って行くようになった。沢と分かれて、本格的な登りが始まったのだ。すごい急斜面で、これをジグザグに登って行く。林の中の道なのだが、その向こうにはすさまじい岩峰が聳えているのに気がついた。この山は…、と絶句してしまう。もしかしたら、自分の技量以上の山に挑もうとしているのではないかと、すごく心配になってきた。
ようやく傾斜が緩まって、広い林の中を行くようになった。樹林に朝日が差すようになっていて、見上げるのその梢がすばらしくきれいであった。
少し行くと指導標がたっていて、直進が天丸山で、左が大山となっている。
指導標には帳付山よりも天丸山と書かれていることが多いので、天丸山ってそんなにいい山なのかと思うのだが、わたしのガイドブックには、この山を登るようにはなっていない。山火事で山頂付近が荒廃していて、落石が起こりやすくなっているらしいのだ。
大山に向かって登って行く。林の中の急登が続くのだが、登って行くにつれ紅葉が見られるようになった。紅葉を楽しみながら登って、展望が開けるとすばらしい眺め。この付近の山はすさまじい奇岩・奇峰が多くて、すさまじいばかりの岩峰の連なりである。
…と景色に感動していたら、道はすさまじい痩せた岩尾根になった。行く手には岩塔がそそり立っている。まさかこれを登るんではないだろうと思って登っていったら、まさしくこれを登るのだった。大山というのは、名前からしたらどっしりとした緩やかな山という感じなのだが、全く違うすさまじい岩峰なのだ。
必死で岩場を登ってピークに立つ。景色はすばらしい。でも、ここに山名の標識はなくて、その先にさらにすごい岩峰が聳えている。山頂はこっちなのだ。
いったん灌木の中に下って、それから岩場を登り返す。必死に登って、ようやく岩峰の上に出ると、その奥に大山の標識があった。




 大山から馬道のコルへ
大山山頂

大山の岩壁を振り返る


倉門山山頂


天丸山の分岐


馬道のコル


山頂からの眺めは本当にすばらしい。今日は曇りのはずがきれいに晴れていて、遠くの山々まで見えるのだ。
ガイドブックの地図で周りの山を確認しようとした。ところが、どうも地図と目の前の山の配置があわない。目指す帳付山は私が登ってきた方向にあることになっているのだ。
ガイドブックには「大山をあとにしたら、県境尾根から派生した尾根を登って…」と書いてあるので、私はこの大山からさらに進んで行くのだと思っていたのだ。でも、よく地図を見ると、大山は縦走路から外れていて、往復するようになっているではないか。引き返さなければいけないのだということに気がついた。さっきの天丸山との分岐に戻って、その天丸山の方へ向かわなければいけないのだ。ガイドブックには一言、引き返すと書いてくれたらわかりやすいのに…。あの岩場を下るのかと思ったら、足がふるえた。
そうして改めて景色を眺めると、西側の尾根の途中に鋭くそびえ立つ岩峰が天丸山だということがわかる。そしてその奥の左に聳えるのが目指す帳付山である。すごく遠いではないか。南のすぐ正面に聳える緩やかな三角峰は、これから越えて行く倉門山である。
東には奇峰が連なっているのだが、叶山や二子山ではないかと思う。
ため息がでるようなすばらしい展望を楽しんで、それから登ってきた道を引き返した。岩場の下りはすごく怖かった。
樹林に入って道をたどると、登りでみた分岐に戻ることなく天丸山への道になった。本当にこの道で帳付山に行けるのか心配だったのだが、天丸山・帳付山という指導標を見つけてほっとした。
深い林の中を急登して樹林のピークに出ると、木の幹に倉門山と書かれた小さなカードがつけられていた。
林の中を10分ほど下ると天丸山との分岐があった。ここから天丸山に登れるようで、道はしっかりしている。行ってみようかとも思ったが、危険なことは止めることにした。私はすごく臆病なのだ。
分岐からはすごく急な下りであった。ようやく緩やかな尾根道になって、これを5分ほど行くと鞍部に着いたが、そこに標識はなかった。めざす「馬道のコル」はまだ先のようだ。目の前には岩がゴツゴツした登りが待ちかまえている。これを越えるのかと思ったら、少し登って左に捲いてしまうのだ。よかった。
林の中の痩せた尾根を歩いて行く。時々きれいな紅葉も見ることができて、気持ちのいい尾根歩きである。
天丸山分岐から15分弱で馬道のコルに着いた。ここから帳付山を往復するのだ。



 馬道のコルから山頂へ
山頂への道


急峻な登りが始まる


痩せた岩稜が続く


傾斜が緩まると山頂は近い


帳付山山頂


コルからは急な登りである。その向こうには大きな岩が立ちふさがっている。でも、この岩は左に捲いて、それから尾根を登って行くのだ。展望が開けると、天丸山の岩塔を見ることができる。あんなすごい山、パスしてよかった…と思ってしまった。(でも、帳付山はもっとすごかったのだ)

平坦な尾根がしばらく続いて、これなら帳付山もそんなにきつくないかもしれないと安心した。でも、大間違いであった。
コルから15分ほど登って、指導標を過ぎたらすごく険しくなった。尾根には巨岩がそそり立ち、それを捲くために、すごいトラバース道を行くのだ。踏み跡がけっこう錯綜していて、岩峰を直登する道や、それを捲く道があったりする。岩峰を越えようと、踏み跡に従って登ったら、その先が絶壁で引き返したり、捲き道を下ったら、どんどん下って、その先で踏み跡が消えていたりと、けっこう大変なのだ。
テープの印があるのだが、古いものが混じってして、あまり信用できない。
カンを頼りにルートを選んで上って行く。ともかく尾根の上は岩峰だらけで、そのたびに苦労させられる。林の中なので高度感はないのだが、それでも足下は切れ落ちていて、すごく怖いのだ。
もう必死で、目の前の岩場を越えて行く。
すごく怖いところがあった。岩峰から下るところに虎縞のロープが張ってあったのだが、その岩場が濡れていて、しかも足がかりがみあたらない。ロープと木の枝にすがって必死で下らなければいけなかった。平坦地に降り立った時は本当にほっとした。
下った後は再び急登で、そんな繰り返しである。
木の根が網のように張る痩せた尾根を登ったりもする。でも、樹林から抜け出して、岩のピークに立つとすばらしい展望が広がっているのだ。帳付山がしだいに近づいてくる。山は樹林におおわれていて、見た目は岩場が続く山とは思えないのだ。
もうすぐ山頂が近いはずだと思いながら登って行き、ピークに着くたびにその期待は裏切られる。でも、急峻な岩場の登りが終わって、痩せた尾根を緩やかに行くようになったら、林の中に山名標識があった。ここが帳付山山頂であった。すごく苦労したのに三角点もなくて、林の中のごく普通の山頂である。これが山頂かよ…と思ってしまう。到着は1115分であった。
ザックを置いて、山頂から少し先に進むと、岩の上の見晴台に出る。
西のすぐ隣に聳えている山は諏訪山である。特徴的な岩塔を従えてどっしりと聳えている。その奥にも山々が連なっているのだが、山の名前はよくわからなかった。
東には天丸山と大山の岩塔が見える。これもすごい眺めである。今日は天気予報が外れてすばらしい天気である。こんな晴れた日に帳付山に登れてラッキーだったと思う。



 山頂から自然観察路を下山
下山はいっそう厳しかった


馬道のコルに戻った


沢に降り着く


林道終点に着いた


さて、下山する。すごい岩場だったので、下りは登り以上にきついはずである。ステッキはザックにしまってしまった。いつもつけているウエストポーチもザックに収納。ジャマになるものをなくして、下山開始。ともかく時間はかかってもいいから、三点確保で慎重に慎重に下って行った。途中の捲き道を間違えて、下っていったら道がなくなってしまって引き返したりした。きつい岩場の連続で、本当に疲れてしまった。馬道のコルに着いたのは
135分で、登りと同じくらいの時間がかかってしまった。
コルからは馬道コースを下る。このコースは広くて、道には石などもほとんどなくて、緩やかな下りが続くのだ。いままでのすさまじい岩稜に比べたら天国のような道である。緑の林もすばらしくきれいで、頻繁に立ち止まって写真を撮ってしまう。
登山道は天丸山の急峻な尾根の山腹につけられた水平道で、なんどか沢を渡る。見上げるとすさまじく急峻な沢筋である。
快適な水平道が続くのだが、距離が長い。尾根を回り込んでから林道に出るというので、回り込むたびに期待するのだが、なかなか着かない。
結局、コルから1時間も歩いたところで林道の工事現場に出た。
この工事現場を過ぎて、あとはひたすら林道歩きである。歩いていたら工事の人が車でやってきて、乗っけてくれた。30分の林道歩きが省略できた。ラッキー。

明日は曇りなので低山に登ろうと思う。食料もほとんどなくなったので、街まで降りることにした。本庄の大きなスーパーで買い物をして、道の駅花園に泊まった。


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