関東百名山
かねつきどうやま

標高 330m
桜沢駅→25分→八幡山→35分→町境尾根→50分→鐘撞堂山山頂→25分→羅漢山登山口→55分→波久礼駅

秩父山地の一郭にあるこの山は標高が300mしかないのだが、変化に富んだ縦走ができるのだ。私は下山したところにあった羅漢寺の石仏群がすごくおもしろかった。
鐘撞堂山

 道の駅から三角点ピークへ
道の駅花園


秩父鉄道の小前田駅


八幡神社


神社後ろの登山口


八幡山山頂


大正池・寄居駅への分岐


三角点のあるピーク

BACK 帳付山

20081011

道の駅花園に泊まったのだが、すごく車が多かった。ここを待ち合わせ場所にして、車を乗り換えて行く人が多いみたいなのだ。首都圏に入ると、人や車が多くて本当にイヤになるのだ。
今日は鐘撞堂山に登る。この山は標高が330mしかないのだが、けっこう変化に富んだ縦走ができて、日本百低山に紹介されている山なのだ。
ただ、街に近いので登山口に駐車するところがなくて困ってしまうのだ。でも、地図をみていたら、この道の駅から秩父鉄道の小前田駅まで1キロくらいしかないのだ。この道の駅に車を置いて歩いて小前田駅に行ったらいいではないか。
朝、7時を過ぎた頃、身支度をして道の駅から歩き始めた。歩いて行くと、田んぼの向こうに山塊が見える。これが鐘撞堂山である。
小前田駅では10分ほど待っただけで電車に乗れた。一駅隣りの桜沢駅が登山口である。
桜沢駅で改札を出ると、そのまま陸橋に上がって、陸橋から道路に降りて大きな交差点を左に曲がると踏切を越える。さらに大きな交差点があるのだが、そこには横断歩道がなくて、これは陸橋を渡るしかないのだ。でも、そこに八幡山を示す指導標がたっていた。これに従って陸橋を越えて歩いて行くと八幡神社の鳥居の前に着く。
神社の参道を行くと社殿の石段の前に指導標があって、社殿の右から後に回り込む。そこに登山口の指導標があった。
鬱蒼とした樹林の中に急な登山道が続いている。すごく整備されいて遊歩道のような道だと思ったら、すぐにえぐれていて荒れたものになった。薄暗い林の中を急登する。道にはけっこう岩がゴツゴツしていて、岩場という感じではないのだが、鎖まで下がっていた。道が緩やかになると、山頂まで200mの標識があった。山頂というのは鐘撞堂山ではなくて、八幡山のことなのだ。
ほとんど平坦な尾根になって、クヌギなどのきれいな樹林の中を行く。道は広くて、しっかりと整備されている。さっきの登りの道とは比較にならない。
頂上まで100mの標識から少し登るとベンチが置かれたピークに着いた。ここが八幡山の頂上かと思ったのだが、山名の標識がない。違うのかと思いながら、さらに緩やかに登ると、次に着いたピークが八幡山頂上であった。
山頂からは樹林の間に寄居の町並みが見える。北の方向には遠くに山並みが見えるのだが、なんという山なのかよくわからなかった。
八幡山から5分ほど、緩やかに下ってゆくと、左に大正池を示す指導標がたっていた。この山は遊歩道が錯綜していて、いろんなコースがあるのだ。
気持ちのいい樹林が続いて、道は緩やかな稜線歩きで快適な散策といっていい。しかも、捲き道まであった。急なピークが迫ってきたら、左に捲き道という指導標があるのだ。もちろん私は尾根道を上った。このピークの上に指導標がたっていて、左に曲がるようになっている。
でも、ここがガイドブックにある「三角点と祠があるピーク」のようなので、まっすぐの方向に続く尾根を行ってみた。するとすぐに石の祠が二つ並んでたっていて、三角点はどこだと探したら、祠から少し離れた草むらに三等三角点があった。



 三角点ピークから鐘撞堂山山頂へ
また大正池に下る道があった


十二神社との分岐


谷津池との分岐


階段の登りになった


古峰神社


鐘撞堂山山頂


ピークに戻って少し下ると、さっきの捲き道が合流してきた。

照葉樹の稜線を緩やかにアップダウンしながら行くと、再び大正池に下る道があって、そこから少し登ると指導標がいくつもたつところに着いた。右に下ると十二社神社で、左が鐘撞堂山である。ここから山頂までは30分とかかれていた。そして、これからたどる道は南尾根コースということがわかった。
林の中の稜線を行くと、樹林がまばらになって明るくなった。ガイドブックにある「伐採地あと」のようなのだが、十分な展望はなかった。そこから少し急な道を上ってピークに着くと、東の展望が開けて間近に八幡山を見ることができた。
このピークから下った鞍部にはベンチが置かれて指導標もたっていた。直進方向は鐘撞堂山800mと書かれていて、右が谷津池150mとなっていた。ここから池らしいものがちらりと見えた。
ほとんど平坦な稜線を行くと、すぐに鐘撞堂山への急な登りになった。木の板でつくられた急な階段の登りであった。これはメチャクチャにきつい。ここまではほとんど急な登りがなかったので、まいった。階段の道を少し上ると右に階段ではない登山道があった。これは階段道の迂回路だろうと思うのだが、あえて、きつい階段道を上ることにした。階段が終わって平坦になってほっとしたが、すぐ先で再び急な階段が続いていた。こんどはさらに傾斜がきつい。
ようやく階段が終わったところには、休んでくださいといわんばかりにベンチが置かれていた。でも、休まなかった。緩やかに登って行くと、左に伸びる水平道が見えて、その先に展望台がたっている。これが山頂らしい。
肩に着くと左・鐘撞堂山200m、右・古峰神社の指導標がたっていた。せっかくなので神社を見に行った。50mほど行くと煉瓦造りの祠が見えてきた。煉瓦の祠というのは変わっていると思って正面にまわったら、これは覆い堂で、その中に祠が祀られていた。
分岐に引き返して水平道を少し行くと、右に急登の道が分かれる。これを登ったほうが山頂に近いのだろうがあえて水平道を歩いた。水平道からは展望がすばらしくて、私が登ってきた長い稜線と寄居の街が一望できる。そしてその左に霞むように広がっているのが関東平野である。これを眺めながら歩いて行くと、右にターンするように曲がって、まっすぐに山頂に向かう急な登りであった。
その上には展望台が見えた。
急斜面を登ってようやく山頂に着く。山頂は広くて、真ん中に大きな東屋がたっている。その奥の広場には三角点がぽつんとあった。
まず展望台に上がって見た。東側の展望が開けていて、私が登ってきた尾根や、その奥に関東平野が広がっている。展望台の真ん中には、ここから見える山の標識がたっているのだが、筑波山はよく見えなかった。三角点の広場からは西の山々を見ることができる。アンテナ塔のたつ陣見山はわかるのだが、両神山はよくわからなかった。



 鐘撞堂山山頂から波久礼駅へ
円良田湖の指導標があった


コンクリートの道を下る


羅漢山登山口


羅漢山へは階段が続く


羅漢山山頂


少林寺の額


波久礼駅にSLがやって来た


山頂をあとにする。ガイドブックによると円良田湖畔に下るというので、指導標に円良田と書かれた道を下った。かなり下ってから磁石で方向を確認したら、西に下るはずが東に向かっていた。あわてて山頂まで引き返して、指導標を確認したら、矢印だけの指導標があって、そこにマジックで円良田湖と書かれていた。この道らしい。階段を下って行くと、ガイドブックにある大正池との分岐があった。この道で間違いないようである。

さらに尾根を下って行くと円良田湖と書いた指導標のところで左折して、沢側に下って行く。やがて沢に沿って行くようになって、コンクリートで固められた道になった。
左に沢の流れを見ながら、ほとんど平坦な道を歩いて行く。突然民家が現れてその先は字路になっていた。これを指導標にしたがって左折する。そのすぐ先の正面に羅漢山の登山口があった。ガイドブックでは円良田湖畔に着くはずが、けっきょく円良田湖を見ることはなかった。
登山口から急な階段を登ってゆくと、5分ほどで稜線に着いて、これを左に行くと広場があった。ここが羅漢山の山頂であった。
広場の左に小さな丘があって、その上には石の釈迦三尊像が鎮座していた。本尊の釈迦如来に比べて脇侍の普賢菩薩と文殊菩薩はかなり小さい。でもちゃんと象と獅子に乗っているのだ。この三尊を囲んで羅漢の石像が立っていた。

羅漢山から麓の少林寺に下る道には五百羅漢像が並んでいるというので、私はこれがすごく楽しみだったのだ。
期待に違わず、羅漢像はすばらしかった。羅漢というのは釈迦の弟子たちのことなのだが、その石像の楽しさは、じつにいろんな表情をしていることなのだ。
ニコニコ笑っていたり、しかめっ面だったり、顔を手で覆っているのもあれば、寝ころんでいるものまであるのだ。その一つ一つを見ながら楽しく下って行く。あまりこの石仏に夢中になって躓きそうになった。山道を下っていることを忘れていた。写真はたくさん撮ってしまった。あっという間に少林寺に着いてしまって、もう一度登り返そうかとも思ってしまった。
少林寺からは波久礼駅まで
4kmほど歩かなければいけない。
里の中の細い道を何度も曲がって行くのだが、きちんと指導標がたっていたので道に迷うことはなかった。こうした田舎道を歩くのもきらいではないのだ。
途中、西行の戻り橋があった。この逸話は奥の細道を歩いたときに知った話に似ている。
踏切を渡ると車が激しく行き交う県道に出て、これを少し行くと波久礼駅があった。116分であった。

波久礼から小前田までは300円であった。10分ほどの待ち時間で小前田に向かう電車に乗ることができるのだが、ホームで待っていたら、反対側からSLがやってきた。SLの入線と同時に私の乗る電車が来てしまったので、たくさん写真が撮れなかったのが残念であった。秩父鉄道がSL列車を走らせていたとは知らなかった。
小前田駅から今朝歩いた道を戻って、道の駅に着いたのは1137分であった。


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