あさひだけ

標高 2290m
旭岳駅→35分→天女ヶ原湿原→1:30→姿見→1:40→金庫岩→10分→旭岳山頂

予定した北海道の山は登り終えたのだが、どううにも去りがたい。最後にもう一つ登ることにして選んだのが旭岳である。もちろん北海道の最高峰であり、登山旅行の最後を飾るにこれほど相応しい山はない。
登山道から望む旭岳.

 旭岳温泉から姿見の池へ 1991年大雪山登山

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2006年814

夕張岳ではすばらしい登山ができたのだが、日にちがあまたのでもう一つ登ろうと思う。ニペソツや芦別岳とも思ったが、前回も天気にも恵まれて楽しい登山ができた山である。再訪する必要はないような気がするのだ。
そこで思い出したのが北海道最高峰の旭岳である。
私の最初の大雪山登山は黒岳から旭岳の縦走だった。ところが天気に恵まれず、ずうっと雨の中を歩いたのだ。それでも花はめちゃくちゃにきれいで、大雪山のお花畑の規模の大きさに驚かされたのだ。でも、せっかくの北海道最高峰の記憶が雨ではどうも心残りである。
今回の北海道登山旅行の最後の山は大雪山旭岳に登ることに決めた。天気予報は晴れだ。

さて、この旭岳の登山口は旭岳温泉にあって、そこから姿見の池まではロープウェイが通じている。たいていの登山者はこのロープウェイで5合目にあたる姿見の池まで行って、そこから登り始めるのだ。このため、ガイドブックでも温泉から姿見の池までの登山道のことは除外してある。
ところが、北海道新聞社が発行する「北海道夏山ガイド」にはこの間のルートが記載されている。旭岳温泉から姿見の池までは
2時間20分かかるのだが、その途中には天女ヶ原湿原があって、花が美しいらしい。このルートを歩きたくなった。それに北海道の最高峰に登るのに機械に頼るのは旭岳にたいして失礼ではないか。(…といいながら、前回はロープウェイで下ったのだが)
ともかく、今回は歩いて登って歩いて降りることにした。これが北海道最後の登山なのだから。

ロープウェイ旭岳駅の少し手前に公共駐車場がある。昨日の夜9時に着いたのだが、けっこう車がたくさん停まっていた。この公共駐車場は無料だがロープウェイ駅前の駐車場は有料なのだ。
今朝はゆっくりしていた。車の中でお湯を沸かして、カップ麺を食べてそれからの出発である。実は最近、歩き始めは腰が痛い。連日の無理が重なって疲労が蓄積されているようなのだ。それに長距離運転も腰を痛める原因になってるかもしれない。なにしろ、連続で4時間とか5時間運転して、しまいには右足が痛くてたまらくなるのだから。ともかく、腰の痛みに耐えながら歩き始めた。
登山口はロープウェイ駅駐車場の右奥にある。
高く茂る草木の間に木道が続いている。昨日の夕方のにわか雨のため草木が濡れていて、それが道に覆いかぶさっていた。ズボンが濡れる。
ほとんど平坦な道を行くのだが、はるか向こうに旭岳と思われる山が見える。あそこまで登るのか、遠い…。
赤エゾ松の黒い木々が目立ち始める。歩き始めて30分、少しきつい傾斜を登ると女人ヶ原湿原に着いた。木道が続いていて、あたり一帯には薄い紫のタチギボウシが咲いていた。
指導標があって、それには一合目と書かれている。まだ一合目かよ…と思ってしまった。先が思いやられる。
この湿原を過ぎて再び林の中に入るが、またすぐに湿原に出た。ここが第二天女ヶ原だと思うのだが表示がないのでよくわからない。でも、二合目の標識があった。
登りが急になってくる。行く手右には盤の沢の谷が見えて、登山道は谷に沿って続いている。
荒れた階段の道を登ってゆくと四合目の標識があった。姿見の池が五合目だからあと少しである。
台地の上に登り着くと、噴煙を上げる旭岳が見えてきた。残念ながら中腹より上は雲に覆われてしまっている。せっかく晴れの日を選んで登ってきたのに、旭岳の雄姿が見ることができないなんて。でも、山麓でいく筋もの噴煙が上がっているのは壮観である。
道は平坦になって、すぐに姿見ロープウェイ駅からの道に合流した。850分であった。
とたんに人が多くなった。今まではだれにも会わなかったのに、ここからは観光客がゾロゾロ歩いているのだ。
分岐から姿見の池までは500mである。遊歩道の両脇にはお花畑が広がっているのだが、残念なことに花の最盛期は過ぎている。一番きれいなのは7月中旬なのだ。それでも、けっこう今の時期の花もあって、チングルマの群落が見られた。
姿見の池の展望台に着く。ここには「愛の鐘」の塔がたっていて、その下に五合目の標識があった。すぐそばに旭岳石室がたっている。
この展望台のベンチで、観光客と一緒に休憩して旭岳を仰ぎ見る。雲はますます厚くなって、とても山頂での展望は期待できそうもない。


ロープウェイ駅横に登山口がある


天女ヶ原湿原が1合目


第二天女ヶ原


二合目の標識


三合目、ここから傾斜がきつくなる


四合目


ロープウェイ姿見駅からの道と合流する


姿見ノ池


 姿見の池から旭岳山頂へ
岩がゴロゴロする道


六合目


七合目


八合目


九合目


金庫岩


人がいっぱいの旭岳山頂


旭岳山頂



山頂から下る


915分、山頂に向かって登り始めた。
火山の岩がゴロゴロする道である。傾斜がきつくなってゆく。
火山岩と砂礫の道になると傾斜は益々きつくなってくる。ゾロゾロと登山者が列をなして登って行く。けっこう子供連れも多くて、赤ちゃんを背負って登っているおとうさんもいた。この人の多さはさすがに北海道を代表する山である。
振り返ると下界はきれいに晴れていて、姿見の池の青と吹き上げる噴煙の白さがまぶしい。旭岳にだけ厚い雲がかかっているようなのだ。でも、雲はしだいに晴れてきているような気もして、もしかしたら山頂での展望が期待できるかもしれない。
岩礫のなかにぽつんと六合目の標識がたっていた。
尾根がしだいに狭まってきて、傾斜もきつくなってくると七合目である。大きな岩は少なくなって、赤茶けた砂礫のなかの急登になる。
八合目付近では谷を挟んで、絶壁となって聳える火口壁を見ることができる。すごい眺めである。振り返ると姿見の池が小さく見えていて、そのすぐ上に厚い雲が覆いかぶさっている。
八合目を過ぎると霧の中に入ってしまった。ところが、それが時々晴れる。
九合目を過ぎるとさらに傾斜がきつくなって、ようやくたどりついた肩には四角な巨岩があった。これはニセ金庫岩というのだ。この肩で左にターンする。
細い尾根を少し行くと再び四角い巨岩があって、これが本物の金庫岩なのだ。
霧が流れて頭上には青空が見えたりする。はるか下には姿見の池も見える。天気は回復してきた。
金庫岩から山頂は近い。ジグザグに登って山頂に着いたのは1050分であった。
山頂は人でいっぱい。山頂標識の前には記念写真を撮る人達が列をなしていて、自分の記念写真はあとにしてひとまず休憩だ。
霧の中を登って展望はあきらめていたのだが、うれしいことに目の前には大雪の山々の大パノラマが広がっていた。
左には雲に少し隠れた安足間岳・比布岳、正面には北鎮岳、その右が凌雲岳だ。手前に横たわっているのが熊ヶ岳。すごい、黒岳への縦走路が一望できるではないか。さらに右には山頂部が雲に隠れてしまっているが白雲岳が見える。
期待していなかったのにラッキーとしかいいようがない。
30分ほど山頂にいたが、すばらしい展望もやがて雲に隠されてしまった。この頃になったら山頂の登山者もいつのまにか少なくなって、ラクに記念写真を撮ることができた。
姿見の池に向かって下って行く。九合目で雲の下に出た。あとは青く輝く姿見の池を目指してひたすら下るだけである。
姿見の池に着いたのは1220分。
せっかくなので、池めぐりをすることにした。
姿見から遊歩道を行くとすぐに分岐があって、右にゆくと地獄谷の展望台である。ここからは激しく噴煙をあげる地獄谷を間近に見ることができるのだ。
分岐に戻って、お花畑の中を歩いてゆき、すこし急な登りをすると右には鏡池が広がっている。遊歩道の左にはもう一つ池があって擂鉢池である。この二つの池を「夫婦池」というのだ。遊歩道は夫婦池の間を通って丘の上に着き、そこで裾合平への道が分岐する。この頃、霧が濃くなってきて、時々小雨がぱらついた。
右に満月湖をみて、ロープウェイ駅をめざした。
駅ではお土産やさんをのぞいたりして、ロープウェイの料金をみたら片道1500円であった。私が2時間かけて下から登ってきた対価は1500円というわけである。
予定通り歩いて降りた。遊歩道と下山口の分岐で、もう一度旭岳をふり仰ぐ。雲がかかって山頂を見ることはできなかった。雲がうすれてくれないかと、しばらく眺めていたがその気配はまったくないので、あきらめて下山開始。137分。
登山口に戻ってきたのは1420分で、駐車場にもどると満車の状態であった。
せっかくなので、駐車場の前にあるビジターセンターにも立ち寄った。大雪山山系のジオラマがよかった。
これで今回の北海道登山旅行の登山はすべて終了、北海道に来ることはもうないかも知れない。他に登らなければいけない山はたくさんあるのだから…。
(ただ心残りがある。大雪山の大縦走である。旭岳からトムラウシへの縦走だけではなく、さらにオプタテシケ・美瑛岳・十勝岳、そして富良野岳までの完全縦走はできないだろうかという妄想に囚われている。もしかしたらこのために北海道に再訪することになるかもしれない)



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