私の車の遍歴



日本のすべての山に登りたくて会社を辞めてしまったのだが、そのときセダンの車は売り払ってパジェロミニに乗り換えた。登山のためには四輪駆動が絶対必要だと思ったからだ。
そして、このときの認識では四輪駆動といったらパジェロという思いこみあったのだ。
軽自動車ではなく、普通のパジェロでもよかったのだが、車体が大きすぎるのが難点であった。ガタガタの山道を登って行くとき、道はすごく狭いのだ。そんな道を大型車で走るのはかなり難しいし、対向車があったらすれ違えない。
軽自動車を選んだのはコストパフォーマンスが優れているからでもある。購入価格はもとより、税金・自動車保険料、高速料金、フェリー料金、いろんな面で得なのだ。
でも、パジェロミニは登山旅行用としてはよくなかった。

車の中で泊まれないないのだ。運転席シートを思いっきり倒しても、後部シートとフラットにならないので、足を伸ばすことはできない。このため、車にテントを積んで行くしかなくて、泊まるためにはキャンプ場を探さなければいけない。キャンプ場でない山奥の駐車場で、車の横にテントを張るのはけっこう怖いのだ。
雨の時は、車の中で泊まったりするが、この時は眠ることもできなくて、苦痛の一夜になる。


パジェロミニは九州登山の時に、山の中で突然ブレーキが効かなくなって、山壁に激突。全損になってしまった。これを機会に、シートがフラットになって、車の中で眠れる車に買い換えることにした。いろんな車を見てまわったのだが、ダイハツのテリオスキッドに決めた。

この車はシートを倒すと、後部座席とフラットになって、なんとか足を伸ばして眠ることができるのだ。
そして、この車の良いところがもうひとつ、5ドアということだ。後部座席にもちゃんとドアがついているのだ。パジェロミニのように前シートを倒して、後部席に乗り込むのはすごく不便だったのだ。
私は、このテリオスキッドのおかげで日本各地域の百名山(北海道・東北・関東・甲信越・関西・中国・四国・九州、つまり8地域×100=800)をすべて登ることができたのだ。


各地域の百名山を登り終えたところで、登山は一段落。これからは観光旅行が主体になる…ということで、車を買い換えることにした。
車中泊の快適性を求めて、ワンボックスカーに変えたのだ。四輪駆動車と違って車高が低いのが気になるが、もうガタガタの荒れた山道を走ることはないと思う。
私がダイハツのアトレイにしたのは見た目である。他のワンボックスカーはいかにも実用車で、なにかしらダサイのだ。でも、アトレイはフロントマスクがすごくカッコイイ。また、エアコンはフルオートだし、室内インテリアがスマートなのだ。居住性は、他のワンボックスカーと比較しても一番いいと思う。
ただ難点がある。後部シートを倒してフラットにできるのだが、どうしても段差ができてしまうのだ。安い営業使用の車だと、後部席がひと続きのベンチになってるため、完全に真っ平らにできるのだが、アトレイは座り心地のいいシートにしているための段差なのだ。
車中泊のための車としては、段差は致命的なのだが、外観のカッコヨサに負けて、この車を買ってしまった。



パジェロミニ(三菱)




全損事故で廃車になった


テリオスキッド(ダイハツ)




アトレイ(ダイハツ)





 車の装備



日本全国を旅行するということは、全く見知らぬところをドライブするということである。そのためにはカーナビが絶対に必要なのだ。私のカーナビはパイオニアのcarrozzeriaで、パジェロミニを購入すると同時に車につけたものである。もう10年以上も昔のものなのだが、当時、最高のスペックのものを買ったので、今でも特に不便を感じることなく使っている。地図データは古くなったら、ハードディスクを書き換えてもらうことができるのだ。私は3年毎に書き換えてもらっている。


私は車に、いろんな電気機器を積み込んでいる。パソコン、スマホ、携帯電話、携帯用ナビなど。また単三・単四の電池は充電池を使っているので、充電がどうしても必要なのだ。
このために、自動車用インバーターを積んでいる。シガーソケットから取り出せるDC12Vを家庭用AC100Vに変換してくれるのだ。だから家の電源ソケットがあるのと同じなのだ。私のインバーターは135W出力なので容量は十分で、すべての充電が必要な機器をつないで車を走らせているのだ。なお、アトレイには後部座席にシガーソケットが付いている。


カーナビ


ディスプレイを収納したカーナビ


インバーターでコンセントを使う


 車中泊のために


私は、車に直接手を加える改造はしないことをモットーにしている。登山旅行から帰ったら、完全に元の状況に戻せることが前提なのだ。車本体に手を加えてしまったら、車中泊がずいぶん便利になるのだが、そうはしない。そのために工夫をした。


車の中で安眠するためには段差の解消は絶対に必要である。
段差にクッションを置いたりしてみたが、寝心地の悪さは変わらない。ただ、段差のところに足が来るようにして、後ろを頭にして寝ると、なんとか段差を気にせず眠ることはできる。最初はこれで凌いでいたのだが、もっと工夫はできないかと考えてみた。

それで思い至ったのが、段差分をそのまま底上げしてしまうことであった。
ホームセンターで厚手の合板を買ってきて、これを室内のサイズにあわせて裁断。低い部分に風呂のスノコを敷いて底上げして、その上に裁断した合板を置いた。これで完全に真っ平らである。



後部座席を倒す


イスを前に引き出して足下に納める


助手席の足下には観光ガイドブックや道路地図、小説などを置いている。カーナビを使っていても道路地図が必要になることは多いのだ。
助手席には厚いベニヤ板をおいている。ここでラーメンをつくったりもするのだ。


道の駅で泊まっていると、他の車はすべて窓をカーテンでおおって、中が見えないようにしている。最初、気にしていなかったのだが、やっぱり、夜、車の中で灯りをつけると、外から丸見えになるわけで、特に私は車の中で遅くまでパソコン操作をするので、窓をふさぐことにした。
私がしているのは、銀シートを磁石で窓に貼り付けることである。アトレイの後部は鉄板が丸出しになっているので、強力な磁石で(100円ショップで買った)、銀シートを止めることができるのだ。


後部席の上にあるアシストグリップを使って、100円ショップで買った120cmつっかえ棒を渡してある。ここにはカラビナを使ってLEDランプを下げたり、洗濯物を干したりするのだ。バーが1本あると何かと便利である。


車の後ろに、120cm×60cmのテーブル置いている。夜はこのテーブルでパソコン入力をしたりテレビを見たりする。もちろん、ガスコンロでお湯を湧かして食事をしたりもするのだ。寝るときはテーブルの下に足が伸ばせるのでジャマにはならない。


車に設置している大きなテーブルの他に、小さなテーブルも積んでいる。イスは大きな折りたたみのものである。天気のいいときは、車の横にこれを設置して炊事や食事をするのだ。


炊事用具、電気機器、食料などと3つに分けてコンテナを積んでいる。なお、コンテナは上の口が広い台形のものは逆に収納がしにくくて、壁が垂直の真四角のほうが使いやすい。


登山用のシャツ・ズボンの替え。下着・靴下などは3セット。観光で街を歩くための普通の衣服。引き出し式の衣料ケースで、バックなどに詰めるよりは遥かに便利である。なお、洗濯は雨の日などの停滞するときにコインランドリーに行く。乾燥機がすごく便利である。







アシストグリップに載せるようにしてつっかえ棒をセット






 電気機器



私のパソコン選びの基準は電池が長持ちすることである。以前はPanasonicLet’noteを使っていた。12時間連続使用可能という驚異的な性能だったが、古くなったので(windowXなのだ)、台湾Acerのパソコンに変えて、今使っている。旅先でネットが使えて、文章入力ができたらいいので、高スペックは望まないのだ。それでも電池は8時間もつ。
私はソフトバンクのモバイルポイントと契約しているので、マクドナルドでネットが使える。旅先でマクドを見つけると、ここでメールをしたり、ネットで情報収集をしたり、登山記録の入力をしたりするのだ。入力にはけっこう時間がかかるので、3時間も4時間もマクドにいたりする。(マクドにしたら迷惑な客である)
このパソコンには日本全国の登山ガイドブックや、観光ガイドブックが電子書籍形式で入っている。また映画の動画ファイルも入れてあるので、夜や雨で停滞の時に映画を見たりできるのだ。書籍のデータは必要に応じてスマホにダウンロードする。
さらに自宅にある8テラバイトのLANハードディスクにアクセスできるので、ネットにさえつないだら、家にある必要なデータは、旅行先からもすべて手に入れることができるのだ。



Panasonicの「旅ナビ」を持っている。私は登山しながら観光もするのだが、私の観光はワンスポットではなくて、半日もかけて歩き回ったりする。観光地でこの旅ナビはすごく重宝するのだ。
旅ナビにはワンセグTVもついているので、夜、車の中でテレビのニュースを見ることも多い。ただ、最近手に入れたスマホにはナビ機能やワンセグもついているので、これはいらないかもしれない。でも、5インチの大きな画面は捨てがたい…。


iPhonを使っていたが、新たにシャープのスマホを手に入れた。ただし、中古で本体だけを買ったため、SIMカードが入っていない。電話は携帯電話を使うことにしているのでSIMはいらないのだ。このため、アクセスポイント以外でネットはできない。
スマホにはナビ機能もついているのだが、無料ソフトだと電波がつながっていないと使えない。

そこで、電波がなくても単独で使えるナビソフトを有料で購入して、全国の地図情報をスマホのメモリーに入れてしまった。山登りをする私には電波が繋がらなければ使えないナビソフトなど、まったく無用の長物である。山奥では電波が来ないのが当たり前なのだ。
スマホにはパソコンと同じように、全都道府県の登山ガイドブックが電子書籍として入っている。
このスマホで、歩きながら地図やガイド文章を確認できるのだ。
















 車中泊旅行での生活



柄のついた鍋
登山ではコッフェルだが、車では普通の鍋を使う。蓋付きで、100円ショップで買った。
フライパン
焦げつかないフッ素加工のフライパン。栄養をつけるために、たまに焼き肉をするのだが、そのときはこのフライパンを使う。
コンロ
家庭用カセットコンロのボンベが使えるコンロを使っている。山に持って行く饅頭形のボンベは1個400円ほどするが、家庭用ボンベは100円で買えるのだ。
どんぶり
ご飯、ラーメン、蕎麦など、食事はすべてこのどんぶり1個で賄っている。
コップ
二重底の保温性が高いコップを使っている。山では重いので使わないものだ。


登山旅行中はダイエット期間と思っているので、あまり食べない。
朝はコーンスープだけ、山から下りてきてラーメンかうどん・蕎麦を食べる。(私はインスタントはキライで、生麺である)
夜はウィスキーを飲みながら、おつまみだけ。
マクドに入ったときはハンバーグ1個とコーヒー。
お湯を沸かして魔法瓶に詰めておいて、このお湯で、コーヒー(ゴールドブレンドでなければイヤ)かレモンティをつくって飲む。
おかげで、登山旅行から帰ると57kgは痩せている。10kg痩せたこともあった。(家にいるときは本当にグウタラしているので太る一方で、登山旅行に出ることによって、なんとか超肥満を免れているのだ。情けない…)


車には10冊ほどの小説を積んでいく。雨の日などはすることがないので、ひたすら読書なのだ。最近は電子書籍リーダーを手に入れて、この中に100冊ほどの小説やマンガが入っている。おかげで、読む本には事欠かないのだ。


毎日登山をしていると、やっぱり疲れが溜まってきて、休養日を設けることは必要なのだ。
雨が降った日が休養日…ということに決めているのだが、ずうっと晴れが続くときは一週間をめどに休みを設ける。
休養日は、洗濯をして、温泉を探して一日のんびりする。山から下りたときも近くの温泉に行くのだが、一日のんびり温泉に浸かっているのは休養日しかできない。
温泉は電話帳で探す。今のカーナビは電話番号を入力するだけで、ルート設定をしてくれるので便利だ。














 駐車場


車で、どこに泊まるかというのは重要な問題である。

私は、トイレがあること、飲料水が補給できること、安全であることを最低条件にしている。
飲料水のことなのだが、私は登山のための車中泊旅行をしているわけだから、朝、出発にあたって水が補給できなければ登山ができない。また、炊事や夜にウィスキーの水割りを飲むので水場は絶対に必要なのだ。なお、山奥の駐車場では、水道があっても飲料不可ということがあるので注意が必要だ。
安全であるということは、山奥の駐車場ではたった一人ということも多くて、犯罪に巻き込まれたら…と不安になってしまうのだ。山の上の展望のいい駐車場に泊まったりすると、真夜中に地元の若者たちが集団で乗りつけてきて、騒いだりして、すごく怖くなったりするのだ。暴走族ではないか…と思う団体にあったこともある。
昔は、朝一番に登り始めるために、登山口の真っ暗な駐車スペースに平気で泊まったりしていたが、最近は少し離れていても安全と思われる駐車場に泊まることにしている。
私の条件を満たす駐車場は、やっぱり「道の駅」である。最近は道の駅で車中泊している人が多くて、仲間がいると思うとけっこう安心してしまうのだ。
道の駅がないというときは、あえて高速道路に入って、サービスエリアやパーキングエリアで泊まることもある。ただ、短距離なのに一泊したりすると、高速から出るときに係員に注意確認されたりする。
また道の駅でなくても、国道などにはパーキングエリアがあるので、トイレがあったらこういうところにも泊まる。ただし、田舎だとほとんど車が停まってなくて、真夜中にパトカーがやってきて、職務質問を受けたりする。


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