太忠岳登山口〜くぐり杉

太忠岳登山→天柱橋→天柱杉→母子杉→三根杉→沢津橋→孫杉→仏陀杉→双子杉→くぐり杉→清涼橋→出口

安房から約16km、標高1000mの地点にあって、樹齢数千年の屋久杉の原生林を探勝できるのがこのヤクスギランド。コースは30分、50分、80分、150分の4つがあって、私はもちろん150分コースを歩いたのだ。



 天柱杉〜母子杉〜三根杉〜沢津橋
渓流を天柱橋で渡る


天柱杉


母子杉


三根杉

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BACK ヤクスギランド前半

2006年429

太忠岳登山を終えて、東屋のある登山口に戻ったのは1220分である。ここで休憩しながら、これからのことを考えた。
ヤクスギランドから紀元杉に向かうバスは
1418分である。2時間もあるので、ゆっくりとヤクスギランドの観光をしながら下って行くことができる。この途中には、天柱杉・母子杉・三根杉・仏陀杉といった屋久杉の巨木が目白押しなのだ。
蛇紋杉の東屋からは、天柱杉に向かう150分コースを行く。歩き始めようとしたが、ここにはたくさんの掲示物があることに気がついた。太忠岳の昆虫や鳥のことが細かに書かれていて、ついこれを読むのに時間をかけてしまった。
遊歩道を10分ほど緩やかに下ると渓流にぶつかる。これを「天柱橋」で渡ると、そのすぐ先にあるのが「天柱杉」である。根まわり12m、樹高38m、樹齢1500年というすばらしい屋久杉である。
天柱杉から15分ほど行くと「母子杉」がある。名前の通り、母と子の2本の杉がそびえ立っていた。根回り13.5m、樹高27m、樹齢は2600年である。
このすぐ先に、根元が異様に割れた杉がある。これが「三根杉」で、根回り14.5m、樹高36m、樹齢は1100年である。
屋久杉で、私が見とれてしまうのは根元付近の苔むした姿で、本当に太古の息吹を感じてしまうのだ。
三根杉から沢津橋までの道がすごく良かった。厚く苔むした倒木が横たわり、人が入るのを拒む神域の雰囲気なのだ。ただただ、感動しながら歩を進めた。
樹林からぬけだしたら、吊り橋がかかっていた。沢津橋である。立派な吊り橋である。



 沢津橋から仏陀杉歩道を行く
沢津橋で渓流を渡る


仏陀杉


仏陀杉からの道


くぐり杉の先にあった


ヤクスギランド出口は近い



紀元命水


沢津橋から流れを見下ろすと、岩が重なり、その間を緑を帯びた清流がしぶきをあげ、すごくきれいであった。
橋を渡って5分ほど行くと、道ばたに「孫杉」の説明板があった。倒れた古木から新たな芽が吹き、それも倒れて三代目が今茂っているという姿である。屋久杉の生命力の強さは想像を超えるのだ。
孫杉のすぐ先に「仏陀杉」がある。樹幹はゴツゴツしていて、縄文杉に似た感じである。幹周り8m、樹高21.5m、樹齢は1800年といういかにも屋久杉らしい姿である。
ヤクスギランド周遊も終りが近づいて、現れたのが「双子杉」。伐採された切り株から二本の杉が生えている。この二本の杉はまだ若くて屋久杉とは呼べないようなのだが、伐採による更新がどんなものよくわかるのだ。
最後にあらわれるのが「くぐり杉」。くぐり杉というのは屋久島にはいくつかあるのだが、この杉が特徴てきなのは、すごく高いところで二股になっていることなのだ。これは上方の小杉が倒れ込んで、二本が融合してできたものなのだ。
この杉を名前の通りくぐって、少し行くと下に吊り橋が見えてくる。清涼橋でこれを渡ると、ヤクスギランドの出口はすぐである。

これらを観光して、駐車場に戻ったのは
1340分であった。
売店・休憩施設のある「森泉」で時間をつぶして、バス停でバスを待っていると、若い女性の登山者と話をすることになった。鹿児島の人なのだが、今はカナダにいてネイチャーセンターの仕事をしているのだそうだ。霧島山が一番好きだといっていたが、この連休に帰国したので、今まで訪れたことのない屋久島に今日、やってきたのだという。そんな話をしていたら、バスが来て、あわててバスに乗り込んだ。ここで、私はとんでもない失敗をしてしまった。バス停の前のベンチにステッキを忘れてしまったのだ。若い女性と話をして浮かれているからこんなミスをしてしまう。重いザックを背負って縦走するときにステッキがないのは本当につらい山歩きになってしまう。
しかたがないので、紀元杉から引き返すことにした。
紀元杉に1435分に着いたバスは、1458分に合庁前に引き返すのだ。これに乗ってヤクスギランドに向かう。
バスの中で考えたのだが、引き返したとしても忘れたステッキがまだそこにあるかどうかわからない。なんか、バスがものすごく遅く感じた。
ヤクスギランについて、バスから見るとステッキがまだそこに置かれているではないか。助かったと思った。重いザックを背負って歩くときは、ステッキがあるかないかで、疲れの度合いがまったく違うのだ。
このステッキを持って、紀元杉に向かって引き返す。結局、淀川小屋〜ヤクスギランドはすべて歩いて往復することになってしまった。バカだ…。
自分の失敗でムダに歩いていると思うと疲れは倍加するもので、ブツブツ言いながら歩いていると、紀元杉のそばで「紀元命水」を見つけた。すくって飲んだらおいしかった。疲れが少し癒された。
小屋に戻って、残っていた缶ビールで、今日の自分の愚かさを祝って、一人で乾杯した。



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