BACK 霧島連峰縦走
2006年4月27日
朝、バスでフェリー乗り場に行く。鹿児島の港は北埠頭と南埠頭があって、種子島・屋久島は南埠頭となっている。でも、時刻表で調べたら北埠頭となっているのだ。北埠頭にはすばらしく立派なターミナルがある。
今日は12時半ころに屋久島に着くので、まず、宮之浦港のすぐ近くにある「屋久島環境文化村センター」で屋久島の知識を仕入れようと思っている。レンタカーを借りるのはそれからである。
私が乗ったのは「トッピー」というジェットホイールである。これはいわゆる快速船なのだが、これよりも早い船もある。最近、この船が不審物に衝突して、乗客の多くが負傷するという事故が起きている。屋久島までは片道5000円であるが、往復で買ったら少し安くなった。ただ、この往復の切符は1週間が使用限度である。1週間あったら、屋久島の登山は終わると思うのだが…。
船に乗り込むと、シートベルトの着用について、しつこくアナウンスがあった。
埠頭を出たフェリーは錦江湾を南下する。右手にはうっすらと開聞岳の山影が見えた。左は佐田岬の絶壁が連なっている。
けっこうワクワクしている。
私が今回の屋久島で宮之浦岳を登ってしまうと、日本百名山・二百名山が終わってしまうことになる。私は当分、百名山を終わらせるつもりはなかったのだが、九州の山を卒業して、次は四国百名山にチャレンジしようと思っている。二百名山を終わらせても、日本にはまだまだたくさんの登る山がある。百名山にこだわる人たちを批判的にみてきたけど、百名山を終わらせないとこだわってる自分が、よっぽど百名山に囚われておいるのではないかと思ってしまうのだ。…たから、今回は宮之浦岳に登るつもりなのだ。
宮之浦港には定刻に到着。まず、観光センターを訪ねた。ここで、屋久島のバス時刻表とか、観光のパンフレットをもらった。
それから屋久島環境文化村センターに向かった。港から立派な大きな建物が見えていて、すぐにわかる。
中に入る。ここでは、幅20mの巨大スクリーンで「屋久島の四季」という映画を見ることができるのだ。500円である。
まず、ここに置かれた屋久島に関するパンフレットをもらって、屋久島での行動計画をたてた。バスの時刻表とかで、詳細な計画をたてる。
私は、せっかう屋久島にやってきたのだから、一つでも多くの山に登りたいと思っている。山と渓谷社が分県登山シリーズという本を発行していて、その鹿児島県の巻には6つの山が紹介されている。愛子岳・モッチョム岳・太忠岳・黒味岳・宮之浦岳・永田岳である。私はこのすべてに登ろうと思っているのだ。バスの時刻表を調べたが、やっぱり、レンタカーのほうが行動がしやすい。バスの時間待ちなどをしていたら、余計な日にちがかかりそうである。この文化センターにはレンタカー会社のパンフレットもあって。それを調べたら、軽であったら意外と安いということがわかった。
こんな計画をたてた。
27日 今日はこのまま千尋の滝展望台へ。車中泊
28日 モッチョム岳→愛子岳登山口へ
29日 愛子岳登山(夕方、レンタカー返却)キャンプ場泊
30日 バスで屋久杉ランドへ。太忠岳→淀川小屋泊
1日 黒味岳→宮之浦岳→永田岳→新高塚小屋泊
2日 縄文杉→白谷雲水峡。バスで宮之浦港へ。船で鹿児島へ
まず、郵便局に行ってお金を引き出す。それから携帯でレンタカーの会社に電話した。
車を借りて、モッチョム岳登山口のある千尋の滝展望台をめざす。
つくづく思ってしまったのだが、カーナビがないというのは本当に不便である。今、自分がどこを走っているのか、確認しながら走らなければいけない。
千尋の滝は尾之間という集落からジグザグの林道を走らなければいけないのだ。その集落がよくわからない。バス停を目印にして車を走らせるしかなかった。途中のスーパーでは食料と酒を仕入れた。
千尋の滝の案内標に従って林道に入る。途中、道を間違えて、おかげで千尋の滝の下にある滝を見ることができた。
さらに車を走らせて、千尋の滝の駐車場に着いた。滝は明日見ることにして、車の中でビールを開けた。屋久島渡海のお祝いだ。(酒を飲むためにはなんでもお祝いにしてしまうのだ)
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