韓国展望台→島大国魂御子神社→異国の見える丘展望台→対馬野生生物保護センター→藻小屋→海神神社→和田都美神社

対馬は九州の最北端。本土からは132kmだが韓国からはわずか50kmという国境の島なのだ。
絶滅危惧種のツシマヤマネコに会えたは感動だったし、以前から興味のあった古代の神話の世界に浸ることもできた。楽しい一日であった。


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2006年4月17日

さて、今日のこれからは対馬の観光にあてるつもりだ。再度、対馬を訪れることはないだろうから観光の時間をあえてとったのだ。昨日は無理して
3つの山に登ったのだから。
まず、韓国展望所にむかった。
対馬は国境の島で、韓国からは50kmほどですごく近いのだ。。魏志倭人伝では、狗邪韓国から「始めて一海を渡る、千余里、対馬国に至る」と書かれている。私は邪馬台国に興味があって自分なりの説をもっているのだが、倭人伝にかかれる最初の島に来てかなり感動している。
御岳の登山口から対馬の最北端に向かうのだが、カーナビがないとドライブはけっこう苦労する。国道を走るだけならいいのだが脇道に入ってしまうと、観光マップだけではけっこう大変なのだ。
展望所直前に鰐浦園地遊歩道入口があって、ヒトツバタゴ自生地という看板がたっていた。私はヒトツバタゴという木がどんなものかわからないのだが、その展望台まで行ってみることにした。展望台まで行ってみたが、よくわからなくて引き返した。ヒトツバタゴというのは台湾や中国で見られる大陸系植物で、5月上旬に白い花を咲かせるという。この鰐浦には3000本以上も自生して天然記念物に指定されているのだ。遊歩道には椿の花が咲いていた。
引き返して韓国展望所に向かう。すぐである。
展望所は韓国風の建物で、自動ドアで中に入る。展示のパネルが暗いと思ったら、照明は自分でスイッチをいれなければいけないのだ。この展望所からは間近に韓国釜山市の町並みを見ることができるのだという。今日は遠くが霞んでいて見えなかったが、夜にはその韓国の明かりがよく見えるのだという。
外には韓国使節団の慰霊塔があった。江戸時代、日本は鎖国をしていたのだが、韓国とは交易をしていて、その使節団が何度か訪れているのだ。その使節団がこの対馬の近海で遭難したのだという。全員死亡という悲惨な事故である。
次は対馬野生生物保護センターに向かった。
国道382号線を走って佐須那の集落に入る。観光マップにはここに島大国魂御子神社が表示されている。この名前、聞いたことがある思ったら、昨日登った御岳にあった神社の名前である。立ち寄ってみた。この神社は式内社で社格は高い。祀っているのはスサノオノミコトの御子であるオオナムチノミコト(出雲の大国主の尊)である。出雲との関係を考えてしまった。佐須那から海岸沿いに
車を走らせて行くと、山の上に風力発電の風車が2つ立っているのが見えた。千俵蒔山である。立ち寄ろうかとも思ったが、見るだけにした。
海に沿って車を走らせると展望台があった。これが「異国の見える丘展望台」で、別に展示物もなにもない、展望台だけのものであった。一応、展望台に登ってみたが、海が広がっているだけであった。
棹崎公園を目指す。野生生物保護センターはこの公園の中にあるのだ。公園は遊歩道が整備されていて、岬のかなり手前で車進入禁止となっていた。
その駐車場から保護センターまでは徒歩3分ほどである。
大きなバスが停まっていた。
中に入ると、ツシマヤマネコの展示がいっぱいである。これをゆっくりと眺めて、ビデオを見ていたら、館員から声をかけられて本物のツシマヤマネコを見ることができるのだという。3分ほどの注意のビデオをみて、それから観察のできる部屋に招きいれられた。
ここに飼育されているヤマネコは、感染していて隔離する必要があってここで保護しているのだそうだ。ツシマヤマネコは普通の飼い猫とかわりなくて、すごくかわいらしかった。でも、このヤマネコは絶滅危惧種に指定されていて、今は80110頭しかいないのだそうだ。いたましい。
駐車場に引き返して、棹崎公園にある「日本最西北端の碑」を見に行こうと思ったが、異様な強風になって、やめることにした。
国道に戻って南下する。三根の街で西にそれて海神神社にむかった。神社の近くの海辺で石積みの小屋が建っているのをみつけた。説明板があって、この小屋は海藻を干すためのこやなのだそうで、対馬独特のものなのだ。
海神神社に着く。かっては対馬の一宮だった神社で、祀られているのは豊玉姫命である。この豊玉姫は海神の娘で、海幸彦山幸彦の神話に登場し、海神(ワダツミ)の宮を訪ねた山幸彦と結婚して子をもうけるのだが、その子が神武天皇の父である。鳥居をくぐって長い石段を本殿に向かって登って行くのだが、一帯は照葉樹林で「木坂野鳥の森」として遊歩道の指導標があちこにたっていた。
今日、最後に尋ねるのは「和多都美神社」である。
さっきの海神神社と同じく豊玉姫を祀っているいる神社である。神社の本殿から参道がまっすぐに海に向かって延びていて、鳥居がいくつも立っている。参道は海の中にも続いているようで、鳥居が海の中にもたっているのだ。いかにも海の神を祀る神社である。
この近くには「玉の井」がある。豊玉姫はこの井戸に水を汲みにきて、樹上にいた山幸彦の姿が井戸の水面に映って出会うのだ。
和多都美神社の境内には豊玉姫の墓もある。照葉樹の原生林の中に玉の石で作られた墓である。
私がお参りしたときは、私一人だけで、しんと静まりかえっていた。


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ヒトツバタゴ展望台から鰐浦の展望


韓国展望台


韓国使節団慰霊塔


島大国魂御子神社


異国の見える丘展望台


対馬野生生物保護センター


海神神社


豊玉姫の銅像


豊玉姫の墓





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