阿波池田 18:47 → 19:33 琴平 20:03 → 20:16 多度津 20:19 → 20:56 観音寺 21:47 → 23:30 壬生川

              乗車キロ数 138.0km



BACK 三嶺


2002年8月11日

三嶺から下山してきて、久保という集落にある「名頃」バス停にいるのだが、ここからバスで阿波池田まで行かなければいけない。
でもこの間、
2時間もかかるのだ。
私は2時間バスに揺られつづけることになる。
バスはすごい山道を走って行く。
すごく細い道で、谷川は切り立った崖である。対岸の急峻な山の斜面には人家が建っているのが見える。どうしてあんな高いところに家があるんだと思っていしまう。道路から家まで登っていくのは大変だろうと思う。
これが四国の山の中の集落の状態で、この険しさを考えると、源氏の追っ手を逃れて平家の落人がこのあたりに住んでいたという伝説は多いにうなずけてしまう。
バスは、あの有名な「葛橋」の前も通るのである。
ここでバスはしばらく停車したが、ようやく乗客が乗り込んできて、車内も賑やかになってきた。バスから葛橋が見えないかと、窓にへばりついていたのだが、結局見ることはできなかった。
バスは大歩危渓谷も通る。
当初の計画ではここで下車して、JRで阿波池田に向かうつもりだったのだが、そのままバスで終点まで行くことにした。
大歩危で降りてしまうと、駅で
50分ほど待たなければいけなくて、直接池田に行った方が池田で時間がとれるのである。
なぜ、池田で時間が欲しいかというと食糧の買い出しをしたいからである。
剣山〜三嶺の登山ではコンビニで行動食を買うことができなかったので苦労してしまった。こんどこそ、食糧を確保しようと思う。
バスは大歩危、小歩危の渓流に沿って走って行く。
これも、バスの窓から観覧することができた。
池田駅に着いたのは
5時半である。

私が乗る予定の列車は1847分発である。1時間の待ち時間がある。
ザックを駅において、スーパーに行った。バスの窓からスーパーの場所を確認していたので、すぐにわかった。
たくさん買い込んだ。これでもう食糧は安心である。
だけど、…重い。

さて、青春18切符は各駅停車にしか乗れない。
これから壬生川まで行くのだが、かなり細かく乗り継いで行かなければばいけないのだ。
最初に乗る列車は琴平行きである。50分ほど乗る。
琴平といったら、あの有名な金毘羅神宮のあるところなのだが、私はこの金毘羅さんは海に面したところにあると思っていた。
金毘羅さんは海運の安全を守ってくれる神様で、昔から船乗りの信仰を集めていたのだ。金毘羅さんの本来の姿は、インドから伝わってきた鰐の神だというのだが。
私の高校は青森県弘前にあったのだが、修学旅行はなぜかこの金毘羅さんまでやって来たのだ。
青森の修学旅行は、ほとんど京都・奈良なのだが、うちの高校はなぜか、姫路城をみて、フェリーで高松に渡って栗林公園をみて、そして金毘羅さんまでやってきたのだ。
こんなのは、近隣の高校ではなかったことである。
ともかく、そんなわけで、金毘羅さんは修学旅行の思い出があるのだ。

琴平では30分の待ち時間で多度津行きに乗り換える。
この間はわずか15分ほどの乗車である。
多度津は松山・宇和島に向かう予讃線と高知に向かう土讃線との分岐にあたる駅である。
私が乗ってきた夜行は「ムーンライト松山」と「ムーンライト高知」が連結されてここまで来て、この多度津で切り離されてそれぞれに向かうことになるのだ。
多度津はそんなターミナル駅だから、売店とか立ち食い蕎麦屋さんがあるだろうと期待していたのだが、なかった。なんかうまいものが食べたい。
予定している壬生川に行く列車にはここで1時間ほど待たなければいけない。
なにもないホームで1時間待ってるのはつまらないので、すぐに出発する観音寺行きの列車に乗った。結局観音寺で予定した列車を待つことになるのだが。
40分乗って、観音寺駅に着く。
この観音寺には日本一大きな銭型があるので有名である。
これは砂浜に砂で寛永通宝の銭型を作ってあって、公園の山の上から見下ろすことが出来る。私は前回、四国の日本百名山を登るために車でやってきたときに、わざわざ立ち寄ったのだ。砂浜まで行って、どんな造りになっているのか見にも行ったのだが、近くで見ると単なる砂の山の連なりであった。
観音寺駅で50分待って、今治行きの列車に乗る。
今度は長い時間乗ってることになって、壬生川の駅に着いたのは12時少し前であった。

さて、問題は今夜の寝るところである。
たいていの駅は夜間、閉鎖されてしまうので、駅の周辺を少し歩きまわってテントが張れそうなところを探してみた。しかし、その心配はいらなかった。

この壬生川は無人駅で、駅は一晩中開放されたままであった。
12時半頃に明かりが暗くなった。タイマーでそうなるみたいである。
駅のベンチで寝る。最初、若者が二人ベンチに寝ていたのだが、3時頃に眼を覚ましたらいなくなっていた。
何度か眼を覚ました。やっぱり駅のベンチは硬くて眠りにくい。



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バスの窓から。吊り橋が見える


阿波池田駅


琴平行きの列車


琴平駅

多度津行きの列車


観音寺行きの列車


壬生川駅


林芙美子の碑


林芙美子の碑。
何もかも忘れ この不幸な私を 父上は
愛して下さるでしょうか




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