能因法師雨乞いの楠→大楠→神門→拝殿→宝筺印塔→紫陽殿→国宝館→海事博物館→鶴姫銅像

この神社は日本総鎮守の社号を持ち、古来、多くの武人がこの神社に騒乱平定にあたって祈願をしている。そのときに奉納された武具が多く残っていて、日本の国宝・重要文化財の武具の8割はここにあるのだ。


BACK 道後温泉を散歩

2007年4月5日

大山祇神社の祭神は「大山積大神」で、日本全体を守護する神である
ことから「日本総鎮守」という社号をもっている。

参道を歩いて行くと広い境内には古い巨木が多い。左に枯れかった楠の古木があった。これは能因法師の雨乞いの楠だという。日本最古の楠で樹齢3000年、天然記念物に指定されている。能因法師というのは松尾芭蕉も憧れた歌人で、雨乞いの使者としてこの神社に遣わされ、

天の川 苗代水にせきくだせ
天降ります 神ならば神


と詠んだところ、伊予国中に三日三晩雨が降ったという。さすがに一流の歌人というのは歌で天を動かすことができるのだ。
そして広場の真ん中に大きな楠が聳えている。国の天然記念物に指定された大楠で御神木である。
この大楠の向こうに神門があって、これをくぐると拝殿の前に出る。
白い砂が清楚で、いかにも神域という感じである。正面の本殿は国の重要文化財なのだ。

神門を出て左に行くとすぐに石橋を渡る。その正面には3基の宝筺印塔がたっていた。鎌倉時代のもので、時宗の開祖一遍上人がこの神社に参拝したときに奉納したものだといい、国の重要文化財である。
この宝篋印塔の右には宝物館がある。
塀で囲まれた宝物館の中には、紫陽殿・国宝館・海事博物館の3つの建物があるのだが、特に紫陽殿・国宝館は日本一の武具館である。なにしろ、全国の国宝・重要文化財に指定されている武具類の8割がここに収納されているのだ。
特に、源義経が奉納したという赤糸威鎧大袖付や源頼朝が奉納したという紫綾威鎧大袖付などがすばらしい。刀剣も数多くて、すばらしいの一言に尽きる。
このように源義経や源頼朝、護良親王などの錚々たるメンバーが甲冑や刀剣を奉納しているのは、この大山祇神社は日本総鎮守だからなのだ。日本総鎮守ということは、国内で騒乱があってそれを平定するのにご利益があるということで、過去、なにか事件があって、それを鎮撫するときはこの神社にお参りすることが当たり前だったのだ。そのときに奉納するのが武具だったわけで、政治の中枢にいる人が奉納するのだから、当時の名品が奉納されることになる。
おかげで、日本の甲冑・刀剣の主だったものは、ここ一箇所ですべて拝観できるというわけである。入館料1000円は安かった。
宝物館から外に出たら、そこに鶴姫の銅像があった。鶴姫って誰だ?と思ったら、この宝物館には日本唯一の女性用の鎧があって、これを着用していたのが鶴姫なのだ。
これで、大山祇神社の拝観は終了。


NEXT しまなみ海道 耕三寺

BACK 四国の旅

大山祇神社の鳥居


神門前の大楠


神門をくぐって境内へ


本殿


一遍上人寄贈の宝印塔


宝物館入り口





総合TOP My日本の山  My日本の道  日本の旅  自己紹介























SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送