九州一周の旅 大分

2011年10月7日
口戸磨崖仏から車を走らせて高瀬石仏にやってきた。すごく近いのだ。
大分川の支流、七瀬川の右岸に位置する高瀬石仏は数少ない石窟形式の磨崖仏である。
凝灰岩を掘り込んだ石窟は高さ1.8m、幅4.4m、奥行き1.5m。国指定の史跡である。
平安後期、12世紀後半の製作と推定される。
屋根のかかった石窟手前にある小さな龕。
1本の蓮の茎が3つに枝分かれして、その蓮華の花の上に阿弥陀三尊が坐している。
この様式は白鳳時代にさかんに造られたものだが、これは平安時代と考えられる。


石窟の中、左から深沙大将、大威徳明王、大日如来

左から大日如来、如意輪観音、馬頭観音
←深沙大将
逆立った頭髪、つりあがった眉と見開いたどんぐり眼に憤怒表情を表し、首には髑髏の首飾り、赤い褌と虎皮の袴を身に着けている。また、両脚と左手には蛇がからみつき、腹には少女らしい顔が描かれているのも異様である。
この深沙大将は中国の玄奘(三蔵法師)が仏典を求めてインドに旅したときに、沙漠に現れて守護した鬼神であるという。腹部の人面は、内にやさしい気持ちを持っていることを表現しているのだ。


大威徳明王

胎蔵界大日如来

如意輪観音

馬頭観音
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