渦潮遊覧船→お茶園展望台→鳴門秘帖石碑→大鳴門橋架橋記念館エディ→渦の道

潮の満ち干きがすさまじい渦を引き起こす。鳴門の渦潮を船で目の前にすると、そのすごさに圧倒されてしまうのだ。さらに大鳴門橋から見下ろす渦潮の眺めもすごいのだ。


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3月23日

ところで、私が下山を急いだのは、鳴門の渦潮を見るためなのだ。明日は雨になるので、明日、渦潮見物をするつもりでいた。ところが、渦潮というのは汐の満ち引きで起こるのだが、大潮のときが最も渦が大きくなるのだ。その大潮は
1ヶ月に二度である。前後4日ほどが見ごろということになるのだが、それが今日までなのだ。これを逃すと半月先になってしまう。大潮のしかも満潮時期は今日の2時半、その時間までに鳴門公園に行かなければいけないのだ。
…と思ってあせっていたのだが、こんなに早く高越山から帰って来れるのだったら、下から登ればよかったと反省してしまった。

鳴門に向かって車を走らせて行くと、四国遍路の1番札所の前を通る。車から遍路が歩いているのを多く見かける。このあたりは遍路が始まったばかりなので、みんな元気に歩いていた。(これからが大変なんだよ…)2番と1番に立ち寄った。境内には団体遍路がいっぱいだった。

これから鳴門の渦潮を見物するのだ。鳴門市を通過して、小鳴門橋を渡る。海辺を走って行くと、行く手に大鳴門橋が見えてくる。ワクワクしてくる。
曲がりくねった道を、鳴門公園に向かってどんどん登って行く。登りついたところは有料駐車場だった。今日は大鳴門橋から渦潮を眺めようと思っていたが、引き換えして船から渦潮を見物することにした。
標識に従って道を下り、うずしお汽船の乗り場に向かう。その奥に駐車場があった。ここは無料らしい。地図ではここが第4駐車場だ。
着いたのが2時少し前で、次の出航は2時ちょうどだという。でも潮見表によると今日の干潮は1450分なのだ。それなら次の便のほうがよさそうだ。
1便待つことにした。
2時半の便に乗る。小型船で乗員は15人くらいだった。キャビンの中に入る人はなくてみんなデッキにたっていた。港からは5分足らずで渦潮の場所へ行くことができるのだ。
快速で港を後にする。岬を回りこむと、大鳴門橋が近づいてくる。そこには大きな観光船がいた。これは別の「鳴門観光船」である。でも、大きな船から渦潮を見下ろすよりはこの小さな船から間近に渦潮を見たほうが迫力があるのではないかと思う。
うず潮は大鳴門橋の真下で発生するのだが、潮がまるで川のように流れているのが判る。橋げたのすぐ傍では岩が少し露出していて、そこを潮が段差を作っていて流れ落ちているのだ。すごい干潮の差である。
船はこのゴウゴウと流れる潮の中に乗り入れる。その奔流の中に渦ができるのだ。私はものすごく大きな渦を予想していたのだが、そううでもなかった。でもあちこちで、潮の流れが渦をつくってそして消える。ともかく渓流下りでもしているみたいだ。
夢中で写真のシャッターを撮り続けていたら、バッテリー切れになってしまった。あわてて電池を入れ替える。ともかく忙しかった。
20分の観潮はとても楽しく、あっという間であった。

港に引き返してから、鳴門公園の散策にいった。車は第4駐車場においたままで、遊歩道を歩くのだ。石段を登るとすぐに車道を横切って、さらに登るとT字路になっている。右にはウッドデッキのような展望台があって、そこからはポツンと島が見えた。飛島である。さらに右の道を進むと、明日一日かけて見学しようと思っている大塚国際美術館に行けるのだ。今日は左の道をとって鳴門公園に向かう。急な階段を登るとコンクリートの展望台があった。そこからは目の前に大鳴門橋が見える。絶景である。
この展望台から少し行くと「お茶園展望台」である。ここからも大鳴門橋の眺めがすばらしい。橋の下の海は波を上げて流れている。このお茶園展望台は、阿波藩主の蜂須賀公が茶屋を設けて観潮を楽しんだのだそうだ。ここから展望を楽しんでいる私も藩主様と同じなのだ。鳴門というのは本当にすばらしい。
さらに歩いて行くと観光お土産屋さんが並んでいて、その先に「大鳴門橋架橋記念館エディ」がある。今日はここにも入ってみる。
最初に見たハイビジョンの鳴門・渦潮の映画も面白かったが、特に大鳴門橋ができるまでの映像記録が勉強になった。
人はあまり多くなかったので、十分に中の施設を楽しむことができた。目の前のスクリーンを見ながらする擬似サイクリングは楽しかった。ゆっくり時間をかけて見学していたら4時半になってしまった。見学の最後は、このエディの建物の屋上に出て、大鳴門橋を展望するのだ。夕暮れの近づく大橋もすてきだった。
今日の鳴門観光はこれでおしまいである。
明日はいよいよ大塚国際美術館だ。楽しみだ。

→大塚国際美術館


3月24日

美術館を出たのは
3時半であった。まるまる6時間いたことになる。最後は疲れてしまって、現代美術は駆け足で通過してしまった。私はどうも、近代の抽象絵画は理解できないところがあるのだ。
大塚美術館をあとにして、渦の道に向かった。昨日、エディの入場券を買うときにセットで買ったので、無駄にしないためにも行かなくてはいけない。美術館の外に出たら、雨は止んでいた。でも風が強い。
昨日歩いた遊歩道を通って、エディを過ぎて、緩やかに下って行くと、渦の道の入口がある。でも、驚いたことに、その入口の鉄柵が閉じられようとしていた。その閉じている人に訊いてみると、今日は強風のたけ、入場をお断りしているのだそうだ。橋の上は台風並みの風が吹いているらしい。でも、共通入場券なので何とかしてよと頼み込んだら、危ないと思ったら引き返して下さいと念をおされて、なんとか入れてもらった。私の他に同じく共通入場券の人が5人ほど入っているという。
ともかく、展望台への回廊を歩いて行く。回廊はしっかりしたものなのだが、壁は金網なので吹きさらしなのだ。すごい風である。風に逆らって強引に歩いて行く。
前を子供連れの5人が歩いていた。よく、こんな強風のなか子供をつれてきたものだと感心してしまった。
展望室までは、この回廊を450m歩くのだ。
ようやくたどり着いた展望室の真下には潮が波を逆巻いて流れている。すごい眺めである。大潮は昨日で終わって、今日は中潮なのだが、それでも潮の流れはすごい。
海面45mの高さから見下ろすと、潮の速い流れが渦をつくってゆくのがよくわかる。そこへ昨日わたしが乗ったうずしお汽船がやってきた。こんな強風でも観光船は運航しているのだ。こんなときのほうが一層迫力があるのかもしれない。今日の干潮は3時半なのでぴったりである。鳴門の渦潮は船からと橋の上からと堪能できた。大満足である。


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うずしお汽船乗り場


亀浦漁港を出発する


激しい潮の流れ


汽船乗り場から山に向かって登る


展望台に着く。右は大塚美術館、左がお茶園展望台


お茶園展望台


鳴門秘帖の石碑


うずしおの道


大鳴門橋の構造


大鳴門橋の上から渦潮を見るのだ


床のガラス窓から渦潮を見る







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