関東の旅

水郷の潮来は一度訪れたかった観光地である。この時期はちょうどアヤメが咲いていてすばらしくきれいなのだ。本当だったら舟で水郷を満喫するべきなのだが、アヤメ園をみるだけで終わってしまった。悔やまれる。
潮来には源頼朝が建立したという古刹「長勝寺」があるのでお参りした。かなり荒廃していた伽藍を修復したのは水戸光圀なのだそうだ。


 潮来ふるさと館
潮来は自転車で観光


潮来ふるさと館

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201165

鹿島神宮に参拝したら、次は犬吠崎にたつ27番札所の円福寺を目指すのだが、すぐ近くに潮来がある。この水郷の里はかねてより観光したいと思っていたので、立ち寄ることにした。道の駅いたこがあるので、ここに泊まることにした。

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道の駅から車を走らせて、JR駅の西側にある無料の駐車場に車を停めて、自転車を組み立てた。
すぐ近くに「潮来ふるさと館」があるので立ち寄った。ここには立体シアターなどがあるのだが、先日の東日本大震災で、閉館中であった。しかたがないので庭園を見て回った。池には睡蓮が咲き、アヤメも美しく咲いていた。小さな東屋もあった。園内には画家の小堀進の銅像があった。彼は潮来市に生まれ、水彩画家として初めて日本芸術院会員に選出されたのだ。



 前川あやめ園
前川あやめ園に着いた



ふるさと館から
5分ほど自転車を走らせると「前川あやめ園」に着いた。ここは潮来の代表的な観光スポットなので、時間かけて散策することにする。
大門河岸公園に自転車を置いて、アヤメ園に下った。
北利根川に注ぎ込む「前川」の河川敷があやめ園になっているのだ。前川には二つの橋が架かっている。太鼓橋を二つ連ねた水雲橋と稲妻型に曲がっている思案橋である。アヤメ園を散策して行くと、この二つの橋がすごくアクセントになっている。ただし、これも東日本大震災の影響で、橋を渡ることは禁止されていた。
水雲橋の下には「潮来花嫁さん」の像があって、ろ船遊覧の乗り場には潮来の伊太郎(潮来笠)の銅像もあった。
きれいなアヤメの花を眺めながら前川にそって歩いて行くと、水門が見えてきた。ここで前川は北利根川に合流するのである。
水雲橋に戻ると、川の向こうにはJR線の鉄橋が見えて、そこを車両がちょうど渡ってゆくところであった。



 長勝寺
長勝寺山門


仏殿


勢至堂


次は長勝寺に向かう。この寺は
1185年に源頼朝が建立して、水戸藩主水戸光圀公(黄門さま)が修復した臨済宗の古刹である。
北に向かう真っ直ぐな道を自転車で走って行くと、質素な造りの総門が見えてきた。門の前に自転車をおいて、総門から緑の樹林の参道を行くと朱塗りの立派な山門があった。仁王門かと思ったが、そこに彫像はなくてカラであった。
山門をくぐると、正面に仏殿が見える。すごく大きな茅葺の屋根で、その形は鎌倉円覚寺の舎利殿に似ていると思った。

境内には勢至堂がある。勢至菩薩は観音菩薩とともに阿弥陀如来の脇侍なのだが、臨済宗ではどういう位置づけなんだろう。境内にはもうひとつ、立派な鐘楼がたっている。源頼朝が寄進したという銅鐘で、重要文化財に指定されているのだ。
境内には「長勝寺の菩提樹」と「文治梅」があった。文治梅は寺が創建された文治元年に源頼朝が手植えしたものらしい。仏堂の横の樹木の下には芭蕉の句碑があった。鹿島紀行の帰路に詠んだものである。

 たび人と 我名よばれむ はつしぐれ

長勝寺の参拝を終えたところで、寺の後ろにそびえている稲荷山に上ってみることにした。上り口には道祖神の石碑、お堂があって、ここから少し上ると展望台に着いた。ここからは潮来の街が一望できた。
野口雨情の記念詩碑をみて、少し行くと東屋のたつ広場があって、そこに稲荷神社があった。



 まちかどギャラリーと関戸覚蔵の碑
まちかどギャラリー


稲荷山から下って、車を停めた駐車場に向かって走ってゆくと、鮮やかな緑に塗られた「水郷まちかどギャラリー」があったので立ち寄った。中では絵画展が催されていた。

北利根川の土手に着くと、そこで「関戸覚蔵の碑」を見つけた。潮来に生まれた自由民権運動の活動家である。これで潮来の観光は終了。
自転車をたたんで車に載せ、一路、銚子を目指す。


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