備崎橋→大斎原駐車場(音無の梅)→熊野本宮大社

大峰山奥駈け道を吉野から歩き始めて、やっと目的地の熊野本宮大社にたどり着いた。途中、台風で2日間も停滞したので、11日目のことである。この日は私のゴールを祝うかのように真っ青な青空が広がる快晴であった。


 備崎橋から本宮大社へ
備崎橋の下をくぐる


国道を歩いて行く


大斎原の大鳥居が見えた

BACK 金剛多和から熊野川へ

2009年8月14日

備崎橋の下をくぐって、それから橋のたもとまではけっこう歩かなければいけなかった。橋の途中から振り返ると、青空の下に、今越えてきた尾根の連なりが見える。

橋を渡り終えると、国道384号線で、これを右に歩いて行く。車が頻繁に通る道を15分ほど行くと大斎原前の駐車場広場があって、その手前にビールの自販機があった。この前に座り込んで冷たいビールを飲んだ。うまった。
ここが大斎原の入口なのだが、不思議なことに撮影禁止の看板がたっている。駐車場からも大鳥居は見えるのだが…。
駐車場には大斎原の説明板があった。それによると、熊野本宮大社はかって熊野川の中州にあったのだという。ところが、明治22年の大水害のとき社殿はすべて流され、崩壊してしまったのだ。そこで、防災のためにも社殿を現在の地に移築したのである。そして、かつて本殿があった場所が大斎原として、石の祠を置いて祀っているのだ。
また、「音無の梅」の説明板もあった。謡曲「巻絹」にある梅の木はこのあたりにあったのだそうだが、これも明治22年の水害で流されてしまったのだ。

ここからはお店屋さんが立ち並ぶ国道を歩いて行って、熊野本宮前に着いたのは1115分であった。



 熊野本宮證証殿(壱番靡)
幟が立ち並ぶ参道を行く


石段を登りきった


本宮と若宮


新宮駅行きのバスに乗った


新宮駅


多気行きの各駅停車に乗った


鳥居をくぐると、参道が長く続いている。参道の両側には熊野大権現の幟がびっしりと並んでいる。
急な石段を登って行くと、右に手水舎がある。一応、参拝するので手を洗い、口を濯いだ。吉野を出発して、もう11日目、もちろんこの間、風呂に入れなかったのだから、不潔そのもので、本来だったら熊野川で禊ぎをしなければいけないのだろうと思うのだが。ともかく手水舎で、気持ちだけきれいにした。
ここから石段を少しあがると札所の前の広場に着く。札所では絵馬とかお守りとか売っていて、観光客であふれていた。
菊の御紋の幔幕の張られた神門をくぐって、境内に入る。
正面には3つの神殿が長屋のように連なっていて、右が結宮、真ん中が本宮で左は若宮である。
「熊野奥駈け75靡」の壱番靡は熊野本宮の「證証殿」なのだが、真ん中の本宮がそうなのだ。
吉野からこの熊野本宮まで、11日間かけての大縦走であったが、大峯奥駈けを無事終了できたことに感謝して手を合わせた。


お参りを終えてから、まず探したのはコンビニである。弁当とビールを買って、お店の前に座り込んで食べた。コンビニ弁当がこんなにうまく感じたのは初めてである。やっとおなかがふくれて、一息つけた。
さて、新宮行きのバスの時間は1315分なので、その間に風呂に入ろうと思った。熊野本宮の札所で温泉のありかを訊いて、なんとか探して当てて行ったのだが、水管が壊れたということで休業していた。もう12日の風呂に入っていないので、私自身がずいぶん臭くなっていると思う。これでバスに乗るのは気が引けてしまう。
下着はワンセット、一度も着ていないのを残してあるので、これに着替えて、あと臭くなった靴下は捨ててしまった。問題はズボンで、これは雨で濡れたり、12日間の汗をすって、すごく臭くなっている。バス停の近くにホームセンターがあったので、ここで安いズボンを買った。なんとか、着ているものだけは新しいものに変わった。
本宮から新宮までのバスは1時間半ほどかかかって、料金は1500円であった。新宮に着いたのは1437分、名古屋へ行く列車は166分なので、1時間半ほど時間がある。駅の観光案内所で銭湯の場所をきいて、タオルなど洗面道具をもって出かけた。
本当に昔の風情を残した銭湯で、ここでゆっくりと汗を流した。
お湯に浸かりながら、大峯奥駈けは終わったんだ…と、しみじみと思った。
風呂から上がって体重を計ったら、7kgもダイエットできていた。


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泉式部 祈願塔

熊野へ詣でたりけるに女身のさわりありて、奉幣かなはざりければ

晴れやらぬ 身に浮雲の たなびきて
月の障りと なるぞかなしき


その夜、熊野権現の霊夢ありて

もろともに 塵にまじわる 神なれば
月の障りの 何かくるしき


かくて、身を祓い清めて、多年あこがれの「熊野詣で」を無事すませしという




早春、白河上皇さま、熊野御幸の折、御宝前にて御詠み給うた御歌

 咲きにほう
  花のけしきを 見るからに
 神のこころぞ そらにしらるゝ




後鳥羽上皇御製

 はるばると
  さかしき峰を わけ過ぎて
 音無川を 今日みつるかな





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