BACK 犬山城
2005年2月2日
朝、外は雪であった。
全国的に大雪なのだ。今日との雪景色もすばらしいのだが、ともかく、京都に別れを告げて、山陽路をめざす。
京都南ICから高速道路に入った。大坂市街地を抜けるまでは、絶対に高速が便利だというのは、前回の関西の旅で思い知らされた。
姫路につく。
姫路城は近々、壁の塗り替えが行われるはずなので、工事が始まっているか心配だったのだが、それはなかった。
姫路城は山陽新幹線からよく見える。駅から、城に向って大手前通りが走っていて、その向うに聳える天守閣はすばらしく華麗である。
私は車を大手前通りの地下駐車場において、城に向った。
次第に姫路城が近づいてくる。
姫路城を訪ねるのは何年ぶるだろう。たが、やっぱりすばらしい城である。
堀を渡ると桜門と呼ばれる大手門がある。これをくぐると三の丸広場である。
広い芝生の向うに天守閣が聳えている。ここには世界遺産の碑もおかれている。その碑の前に立って城を眺めると、確かに世界に誇れる城郭建築だと思ってしまうのだ。
この広場の中の歩道を400mほど歩いて入場券売り場に行く。
中に入るとすぐに菱の門がある。城内で最も大きくて立派な門である。桃山時代のものだというのだが、伏見城から移築されたという説もある。
この門をくぐると、目の前に大きな池のような三国濠があって、その向うに高く天守閣が聳えている。ここからの天守閣も絵になる。
ここからまっすぐに進んで、「いの門」「ろの門」と小さな門をくぐってゆく。
「はの門」の手前には、白壁の長い塀が続き、ここをゆるやかに登ってゆく。
この風景は時代劇映画で何度もおめにかかるもので、特に私は黒沢明監督の影武者を思い出してしまう。
あの映画は、姫路城で大規模な撮影を行っている。今、私がいるこの通路は、影武者では、徳川方の鉄砲足軽が信玄を狙撃した場所としていたいた。この長塀の鉄砲挟間から銃を固定して撃つのだ。
それはともかく、天守閣に向っての道は、実に曲がりくねっていて、いくつもの門を過ぎるのだ。そして、その途中から見上げる天守閣は、さまざまに変化てかなり楽しい。
天守閣の中に入ると、様相は一変する。外から見上げる天守閣は華麗ですばらしい建造物なのだが、天守の中は殺風景そのものである。
城というのはあくまでの「戦争」のためのものであり、人と人の殺し合いの場なのだ。そうしたことをしみじみ感じてしまった。
天守閣から出て、備前丸広場に至る。ここからは天守閣がすぐ目の前に、大きく聳えている。圧倒される迫力である。
備前門から切腹丸に立ち寄ってさらに行くと広場があって、そこに井戸がある。これは「お菊の井戸」というのだが、あの有名な「播州皿屋敷」のお菊さんが投げ込まれた井戸なのだ。一枚二枚三枚…とお皿を数えるお菊さんの幽霊はこの井戸から現れてのか。新しい発見であった。そういえば「播州」というのは姫路のことではないか。
左に三国濠をみて、菱の門に戻ってきた。
今回はゆっくりとお城を見学することができで、楽しい一日であった。
姫路から岡山に向かう。一般道路を走ったのだが、途中自動車専用道路があって、高速と同じ感じで走ることはできた。
でも、岡山に着いたときはもう暗くなっていた。
NEXT 岡山・倉敷
BACK 山陽・山陰の旅
|
|
大手前通りから姫路城
姫路城への入口
菱の門から
はノ門
水一門
井郭櫓内の井戸
築城当時の姫路城模型
|