国宝彦根城は彦根藩井伊家の城である。もちろん、安政の大獄とか桜田門外の変で有名な井伊大老の城なのだ。
いつも、新幹線で彦根を通るたびに、いつかは訪れたいと思っていたお城なのだ。
昔のままの城郭が残っていて、すばらしいお城である。


2005年316

ムーンライトながらは終点大垣に7時少し前に着く。意外と時間がかかるのだ。もっとも、途中でけっこう長い間停まっていたりしているのだが。
私の当初の予定では、ここからひたすら四国を目指すと、1番札所のある板東駅には2時半に着けるはずなのだ。でも、それはやめた。この琵琶湖湖畔の観光をしようと思うのだ。
彦根に行く。
新幹線に乗ると、いつも窓から彦根城をみるのだが、私はこの城を訪れたことがないのだ。1度だけお城の近くまで行ったことはある。それは、松本に住んでいたとき、大阪まで自転車旅行をしたことがあって、その途中にこの彦根に寄ったのだ。ところが着いたのは夜遅くで、結局お城の中に入れなかったのだ。
今回はじっくりと、彦根城を観光しようと思う。
彦根駅で降りて、お城に向かって歩いて行く。ともかくお城が見えるのだから、そっちに向かって歩けばいいのだ。
お堀を渡って、石垣の間を抜ける。でも車がたくさん走ってくる。ちょうど朝の通勤の時間なのだ。まず、井伊大老の銅像を見に行った。井伊大老は安正の大獄で、幕府に逆らう攘夷論の志士たちを徹底的に弾圧した。そしてその結果、桜田門外の変で暗殺されてしまうのだ。NHKは毎年、大河ドラマを放送するが、その第1回が、井伊大老を主人公にした「花の生涯」だった。銅像の立つ広場には、その大河ドラマの碑もあった。
ここからお堀に沿って引き返して、大手門の橋を渡って、お城の領域に足を踏み入れる。
500円の入場券を買って中に入る。すぐに急な石段になった。重いザックを背負って、この石段を登って行く。古い石段で、いかにもお城の中だという感じがする。橋の下を潜って左に曲がると、その橋の前に出る。この橋を渡ると城郭の中に入ることになる。
外から眺めると、日本の城は本当に美しい。白い塗り壁と甍。天守閣というのはその藩(くに)の領民のシンボルだったんだろうと思う。その天守を見上げて毎日を暮らすのだから。
ところが、お城というのは中に入ってしまうと、すさまじく殺伐としたものである。中は、ただ血と血が戦う戦場そのもので、飾り気などまったくない世界なのだ。
国が滅ぶときは、この天守閣が最期の場となる。そうした殺伐としたものがひしひし感じられるのだ。
天守を出て、庭園に向かう。
さっきの入場券にはこの玄宮園の拝観料も含まれているのだ。
この庭園からは、彦根城天守閣を望むことができる。ここから眺める天守閣が一番美しいのではないかと思う。
池を巡って、のんびりと景色を楽しんだ。


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通りの向うに天守閣が見える


お濠ばたに出る


井伊直弼の像


大手門の橋を渡って場内へ


彦根城観覧券





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