JR東北本線
仙台→小牛田→一関→盛岡

いわて銀河鉄道
盛岡→好摩

花輪線
好摩→大更
いわて銀河鉄道ホーム

2004627


今日から岩手山八幡平の縦走に出かける。
縦走するので今回は車では行けない。
JRで大更まで行って、焼走りから山に入るつもり。
時間は余っているので、各駅停車で行くことにした。
新幹線を使ったら、あっというまに着けるのだが、私は各駅停車の鉄道旅行がけっこう好きなのである。もちろん安上がりということもあるのだが。

仙台を16:03に出るつもりだったが、早くきてしまったので、1つ早い列車に乗った。
小牛田行きである。
私が初めて営業管理職についたとき、最初の担当営業所が仙台の涌谷というところで、赴任地にホテルがなくて、この小牛田に宿をとった。なんかなつかしい。この小牛田というのは鉄道の要衝で、南北に走る東北線に十字に交わる線がある。東に向かうのが石巻線で次の駅が涌谷である。西に向かうと新幹線駅がある古川である。その割には小さな町なのだが。
この小牛田では40分ほどの待ち時間があったので、駅の外へ出てみた。
駅前は少しさびしい佇まいなのだが、小さな流れのある歩道作っていて、この小さな歩道が何とかという賞をもらっていた。
再び駅に戻って次に乗り込むホームに行くと、変わった列車が向かいのホームに止まっていた。「ゆけむりレトロ」といって、車両が本当にむかしのものである。知らなかったのだが、このレトロ号が休日には鳴子温泉から仙台間 走っていたのだ。
その道のマニアらしい人達がたくさん乗っていて、ホームでは写真を撮っていた。
私もせっかくなので、撮ってしまった。
このレトロ列車を見送って、一関行き1647分の列車に乗る。
多賀城も通る。
昔、均一周遊券で旅行をしていたころ、仙台に来たことがある。そのとき、この多賀城と松島に寄った。多賀城というのは松尾芭蕉が「奥の細道」で壷の碑を訪ねたところである。私はその壷の碑を見るために多賀城で降りて、歩いたのである。
今、この列車に乗って通過していくと新しく「国府多賀城駅」という駅ができていて、その前に東北歴史博物館ができていた。これは改めて来なければいけないと思った。
東北線は松島も通るのだが、線路は内陸部を通るため松島の景観を楽しむことはできない。
不思議なことにこのあたりを線路は2本平行して走っていて、私が乗っているのが東北本線でもう一つが仙石線なのだ。この仙石線には松島海岸という駅があって、この駅からは松島の五大堂に近い。
松島も過ぎて、ぼうっとして窓から外をみていたら、大きな沼が見えてきた。
伊豆沼であった。
伊豆沼というのは、かなり有名な野鳥の宝庫の沼なのだ。沼畔には野鳥観察所もできているて、私も仙台に住んでいたときに何度か訪れたことがある。
その伊豆沼の近くを東北線が通っていたとは知らなかった。
一ノ関に着いたのは1738分。ここでは30分の待ち時間がある。
ここでも駅のスタンプを探して押した。
一ノ関のスタンプは「五月雨の 降りのこしてや 光堂」という芭蕉の句であった。
小牛田のスタンプは「蚤虱 馬の尿する 枕もと」であったから、この東北線の駅のスタンプはもしかしたら奥の細道の俳句で統一されているのかと思ってしまった。本気で集めてみようかと思ったりした。
一ノ関の次の駅が平泉である。
私は「奥の細道」の平泉の章が好きで、ほとんど暗誦できるのだ。
昔、均一周遊券で東北旅行していたときはユースホステルに泊まっていたのだが、この平泉の「毛越寺」もYHだったのだ。ここに泊まって翌日平泉を歩き回ったことがある。
奥の細道にある「まず高館に登れば北上川 南部より流れる大河なり」は、本当に義経神社のある高館から眼下に一望できるのだ。
東北線はこの北上川の流れのすぐそばを走って行く。
水をいっぱいに湛えて流れる北上川は、まさしく大河であった。

盛岡に着いたのは2032分。ここで花輪線に乗り換えなければいけない。
ところがその乗り込むホームがわからない。
駅員に訊いたら、大更行きは別の会社の線になるのだそうだ。
今は「いわて銀河鉄道」という会社が運用しているのだ。びっくりしてしまった。
切符は仙台〜大更で買えたのだが…。
まず改札を出る。駅員に訊いたら、床の黄色い線にしたがって進んだらいいと言う。
この黄色のラインに従って1階に降りて曲がったりしながら行くと、この駅ビルの端っこに入り口があった。
いわて銀河鉄道盛岡駅である。この鉄道のロゴがいい。紺色の地にゴシックの斜体でかかれた鉄道名。
ここの駅のスタンプには啄木のうた「不来方の お城に吸われし 十五の心」が書かれていた。
いわて銀河鉄道は岩手から金田一温泉までの82kmで、そこから先の青森県に入って八戸までは「あおいもり鉄道」になるのである。
これは盛岡〜八戸間が新幹線化したことによるものである。
在来線はこういうふうに変わってしまっていたのだ。
好摩からは花輪線に乗り換えるのだが、ここからはJR線である。ただし、私が乗る2032分発の列車は花輪線に直通である。

大更駅の直前でトラブルが発生した。
駅までわずか100mというところで、列車は止まってしまって動かないのだ。
アナウンスによるとポイントの故障なのだそうだ。その修理のために要員の派遣を依頼中だという。なんだこれは…と思ってしまう。
大更は無人駅なのか。
乗務員に訊くと、その修理の人は盛岡から車でやってくるのだそうだ。なんか時間がかかりそう。
結局、駅手前100m1時間も待たされてしまった。
218分到着予定が2210分になってしまった。私はこれから岩手山の登山口焼け走りまで行かなければいけないのだ。


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にぎやかな仙台駅


小牛田駅




ゆけむり号というレトロ列車


ゆけむり号








いわて銀河鉄道盛岡駅




向かいのホームの青い森鉄道





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