BACK 子檀嶺岳
2008年10月6日
道の駅に戻ったが、この近くに国宝三重塔がある大法寺があるので見に行った。
大法寺は奈良時代の大宝年間(701〜704)に藤原鎌足の子の定恵が創建したと伝えられる古寺である。年号をとって大宝寺と号したのだが、後に大法寺に改められたらしい。
このお寺には国宝の三重塔があって、その美しい姿から「見返りの塔」とも呼ばれるのだ
大法寺の前の駐車場に車を停めて、まず本堂に向かった。本堂はたいしたことはないのだが、その参道にたつ五百羅漢の石仏がおもしろかった。写真をたくさん撮ってしまった。
大法寺から三重塔に向かって歩いて行くと、青木村郷土美術館がある。館の前には「大地に立つ」という裸婦の彫像がたっていたが、今日は閉館日のようで、中に入ることはできなかった。
この美術館の道を挟んだ向かい側に栗林一石路の句碑があるので見に行った。栗林なんてまったく知らなかったのだが、この青木村の出身で、自由律俳諧運動に参加してその後、プロレタリア俳句運動を興した人なのだという。美術館にはこの人の資料も展示しているらしい。
句碑はなんて書いてあるのかよく読めないのだが
シャツ 雑草(?)に ぶっかけておく
だろうか。
ここから少し行くと、正面に観音堂がたっていて、その後ろに三重塔が見える。さすがに国宝だけあって、すばらしく美しい塔である。
塔が建てられたのは正慶2年(1333)で、鎌倉幕府が滅んだ年である。。奈良の興福寺三重塔(目立つのは五重塔なのだが、ひっそりと立つ三重塔がちゃんとあるのだ。私の大好きな塔でもある)に類例をみる独特な造りが美しさを醸し出している。時間をかけてじっくり鑑賞してしまった。大満足であった。
今日も「道の駅あおき」に泊まって、明日は独鈷山に登るつもりだ。
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大法寺本堂
参道に羅漢像が並んでいた
観音堂
国宝三重塔 |