私の東北の山百選
わがだけ

標高 1440m
駐車場→15分→登山口→1:10→湯倉→50分→倉方→45分→薬師岳→40分→小杉山→1:20→和賀岳山頂→1:00→小杉山→40分→薬師岳→30分→倉方→30分→湯倉→40分→登山口→15分→駐車場

14年前には南から登ったのだが、今回は西側から薬師岳経由のルートをとることにした。すばらしい展望の稜線歩きで大満足の登山ができた。
和賀岳

 登山口から薬師岳へ 1995年の登山記録


道の駅中仙


新しいトイレがある駐車場


登山口


ブナ台


沢に下って行く


滝倉の指導標


薬師岳へ尾根を行く


薬師岳山頂


BACK 神室山

2009626

道の駅を5時頃に出発した。和賀岳の登山口までは30kmもあるので、早く出発する必要があったのだ。
国道から離れて集落の中の細い道を行くと、突然、前に岩手ナンバーの車が2台割り込んできた。東に向かって走って行くと、この車も同じ方向へ行くのだ。和賀岳登山者のようである。まだ10km以上残っているのに、舗装が終わって地道の林道になった。これを10kmも走るのはけっこうきつい。でも、すさまじいほどのガタガタ道ではなかった。
前の車が道を譲ってくれた。どんどん走って行く。アップダウンが激しい道で、ヘアピンカーブもあるのだ。

新しい山小屋がたつ駐車場に着いた。林道はまだ続いているのだが、この先に駐車スペースはないので、ここに駐車してくれと書いてあった。
新しい山小屋というのは、トイレ兼休憩所なのだ。
身支度をしていたら、さっきの車が2台やってきた。老人グループであった。
歩き始めたのは550分。ガイドブックによると、和賀岳登山は往復8時間35分もかかるロングコースなのだ。
林道を10分ほど歩くと大型の四駆が停まっていて、そこが登山口であった。登山口の少し奥に「甘露水」という水場があって、飲んでみたら冷たくておいしかった。
登山口からは杉の植林帯に入ってしまったが、少し行くとブナや栃などの原生林になった。平坦地に着くと、そこには曲沢分岐の標識があった。和賀岳へは右の「ブナ台」に向かうのだ。
すばらしいブナ林が広がっている。道にはびっしりとシダの葉が覆い被さっている。ブナの巨木に感動しながら登って行くと
10分ほどで尾根の上に着いた。ここがブナ台であった。名前の通り、ブナの森である。
ここから尾根をたどるのかと思ったら、すぐに急な斜面にぶつかって、これを右にトラバースするように登って行く。この急な斜面にはブナの巨木が生い茂っているのだ。すばらしいブナの森である。
斜面を何度かターンして登って行く。長い振幅のジグザグの登りなので、そんなにきつい登りではないのだ。道端ににギンリョウソウを見つけた。

30分ほど行くと平坦な尾根道になって、その尾根の右から沢の音が聞こえてきた。すぐに沢の流れが見えてきて、道は沢に下ってしまう。流れを渡ったすぐ先に「滝倉」の指導標がたっていた。ここは水場でもあるのだが、それは沢の流れのことらしい。
沢からは藪を掻き分けて登るとすぐに傾斜は緩まって、左に深い谷を見ながら行く。沢の音がうるさいくらいだったのが、すぐに静かになってしまった。道の左にあいかわらず深い谷があるのだが、水は流れていないようなのだ。
10分ほど行くと疎林が広がって、そこに滝倉避難小屋の指導標があった。でも、小屋は跡形もない。カールのようなところで、そこにブナが茂っていた。
道は山の急斜面を右に行くようになる。トラバースするように登って行くのだ。すぐにターンして、再びほとんど傾斜のない道を行く。道には背の高い笹が目立つようになった。

避難小屋から35分ほど登ると「倉方」の指導標がたっていた。ここで右折して、尾根を真っ直ぐに登る。ようやく本格的な登りかと思ったが、そんなにきつい傾斜ではない。尾根が狭まってくると樹林から抜け出した。行く手には絶壁をもつピークが聳えていて、その左に丸いピークが見える。登山道はこの絶壁のピークに向かって登って行くのだ。そして丸いピークが薬師岳である。
展望の尾根を行くと、一面のお花畑が広がっている。花はまだ少ないのだが、ニッコウキスゲやピンクの花がきれいだ。
お花畑に感動しながら登って行くと、道はどんどん険しくなって、痩せ尾根の急登になった。絶壁のすぐ左を急登する。振り返るとすばらしい眺め。

傾斜が緩まって山の斜面を右から回り込むと、薬師分岐の指導標があった。ここから薬師岳までは200mである。
山の斜面を右から回り込むと、行く手に和賀岳が見えてきた。すごく立派な山である。さらに斜面を回り込んで行くと、薬師岳山頂が見えてきた。
山頂に向かって急登する。この途中にも花がたくさん咲いていて、つい立ち止まって写真を撮ってしまう。

登り着いたところには御堂があった。薬師堂らしいのだが、中の仏像は薬師如来ではなくて、女神像であった。
お堂から少し登ると薬師岳山頂である。背の高い笹藪に囲まれているのだが、展望をジャマするほどではない。和賀岳の眺めがすばらしい。



 薬師岳から和賀岳山頂へ
薬師岳から和賀岳への道


薬師平


小杉分岐


行く手に小鷲倉


小鷲倉


和賀岳山頂


休憩してから和賀岳にむかった。
御堂の前から右の道を進む。笹の草原が広がっていて、そこに登山道が続いている。ここからは急な登りはなくて、稜線を散歩気分で歩いて行くのだ。緩やかな起伏の広い尾根を歩いて行く。少し下ったところに「薬師平」の指導標がたっていた。ここから右に踏み跡があるので行って見たら、小さな池があった。
薬師平から緩やかに登ると尾根の上を行くようになる。行く手には長い尾根の道が続いていて、和賀岳は小鷲倉にかくれてしまっている。
小鷲倉からはほとんど平坦な尾根が左に伸びている。その左端のピークが小杉山である。草原の尾根を歩いて行くと、ニッコウキスゲが咲いている。まだつぼみが多くて、これが咲きそろったらすごくきれいなんだろうと思う。

灌木の中に入って、小杉山に向かって登って行く。急な登りが続く…と思ったら、意外とあっさり指導標のたつピークに着いてしまった。指導標には小杉分岐と書かれている。左に行くと5.3kmで白岩岳なのだ。和賀岳へは右の尾根を行く。ここから振り返ると薬師岳の眺めがすばらしい。
尾根歩きが始まる。すばらしい展望の尾根で、急な登り下りもなくて、快適な道である。
行く手に見えるピークが小鷲倉で、和賀岳はこの後ろに隠れている。歩いて行くにつれて、薬師岳は横に広がっていって、緩やかな峰になる。右の谷にはすさまじく急峻で、谷底には雪渓が見えた。灌木の中に入って、一登りすると小鷲倉山頂である。3人の登山者が道を塞いで休憩していた。
小鷲倉を越えると、行く手には大きく和賀岳が聳えている。山頂に登山者が小さく動いているのが見えた。最後の登りなのだが、展望の尾根の登りは本当に楽しい。
和賀岳の近くになると、登山道にはチングルマの大群落があった。白い花が一面に咲いている。うれしくなってしまう。
イワカガミの花などを見ながら登って、山頂に着いたのはちょうど10時であった。
山頂には石の祠があって、少し離れて一等三角点がある。
山頂からの展望はすばらしい。北西に田沢湖が見えた。そうすると右に見えるのは秋田駒ヶ岳である。秋田駒から長い稜線が続いて、その端に鋭く聳える三角峰がある。乳頭山にしては高すぎるが…と思ったら、これは岩手山であった。ともかくすばらしい展望だ。景色を眺めながら、40分ほども山頂にいた。
下山開始は1040分、尾根をどんどん下って行く。1時間ほどで薬師岳に戻って、暑いのでここで水分補給して、さらに下って行く。この下りはすさまじく急で、慎重に下らなければいけなかった。登山口に戻ったのは1250分、山頂から2時間ちょっとで下ることができた。

登山口の甘露水をポリタンに詰めた。今夜はこの甘露水で水割りをつくって飲もうと思う。

車に戻ったのは13時を少し過ぎた頃。
小屋にガスや鍋をもって行って、ラーメンをつくって食べた。
車を走らせて、ジャスコで買い出しをして、道の駅でこの入力をしている。


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