私の東北の山百選
わがだけ

標高 1440m
登山口→1時間→高下岳分岐→20分→和賀川→2時間→コケ平→40分→和賀岳山頂→30分→コケ平→50分→和賀川→30分→高下岳分岐→30分→登山口

岩手・秋田県のほぼ中央に横たわる和賀山塊の主峰がこの和賀岳である。ブナの原生林もすばらしかったが、私が訪れたときは紅葉が色あざやかなときであった。
コケ平から和賀岳

この登山をした1995年は青森に転勤してから2年目のときで、東北の山の面白さが少しわかってきたかなというような頃の登山である。
東北の山の面白さは、やっぱり思わぬところにあるお花畑、山上の湿原の美しさだろうと思う。
そして、その山の自然の美しさが何故保たれているかというと、都会から離れているという一語に尽きる。
東京、関西のハイカーは信州の日本アルプスに出かけていくが、東北にわざわざ登山に来ようとは思わないし、それくらいなら北海道まで飛行機で飛んでしまう。
なんと言っても、東北の山は目立たない。最近でこそ、青森、秋田に跨る白神山は世界遺産の指定を受けたから少し目立ったりしているが、それまではほとんど無名の山である。
東北の山に登って感じるのは、本当に人にあわないとうことである。たった一人で、黙々と登り、そして思いもしない美しい風景に出会って一人で感動する。
そんな山が、東北にはたくさん残っている。

1995年9
23

青森から東北自動車道で盛岡まで行って、それから田沢湖に向かう国道46号線に入る。雫石の少し手前に御所湖というダム湖があって、これを渡って県道を南下する。和賀岳登山口はへはこの県道から右折しなけらばいけないのだが、この高下の入り口には大きな案内板が立っていた。
林道を20分ほど走って登山口に着く。9時半少し前。
最初は過ぎの林の道であったが、尾根に出るあたりからブナ林に変わった。気持ちのいい林の中の道である。
10時頃、高下岳分岐を通過したが、ここからはなぜか道が下りになって、広い沢の河原に着いてしまった。これが和賀川である。1030分。
ガイドには靴を脱いで渡渉すると書いてあり、このためにわざわざ沢登り用のシューズを持ってきたのである。渡渉はたいしたことはなかった。
川を渡ったら、ここからはかなり厳しい登りが待っていた。ここまでが楽すぎたか。
ブナ林の中の急登である。2時間登り続けて、やっと稜線に出た。這い松の濃い緑のなかに、真っ赤に色づいたナナカマドが鮮やかである。
尾根のピーク、コケ平に1230分に到着。ここからはすぐ前に和賀岳が大きくそびえている。やっとここまで来たかという感じ。
和賀岳山頂には1時に到着。誰もいない一人きりのピークであった。山頂には「和賀岳自然環境保全地域」の白い看板が異様に目立っていた。
頂上からの景色は素晴らしくて、すべて紅葉に包まれて、山頂から東に伸びる山並みのきれいさとか、見下ろす渓谷の素晴らしさとか、十分満足してしまった。
ゆっくり食事をして、来た道を引き返した。
登山口に帰り着いたのは350分であった。

さて、明日は森吉山を登るつもりである。
道は雫石まで引き返して、それから田沢湖をめざす。

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2009年の登山記録


登山道入り口の標識


登山口


高下岳分岐


和賀川を渡る


展望が開ける、紅葉まっさかり


コケ平から和賀岳





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