私の東北の山百選
うしがたやま

標高 1340m
夏油温泉→15分→天狗岩→1:30→草付きのガレ場→35分→鷲ヶ森分岐→25分→牛形山山頂→20分→鷲ヶ森分岐→40分→白子森→50分→鷲ヶ森山→45分→丸子峠→50分→キャンプ場→10分→夏油温線

ほとんど知られていない山なのだが、これは私のお薦めの山である。山頂からは焼石連峰が一望でき、さらに鷲ヶ森山への縦走路はすばらしい展望が続く。焼石山登山の時は是非、この山にも立ち寄って欲しい。
縦走路から望む牛形山

 夏油温泉から天狗岩へ
夏油温泉


夏油温泉の登山道入口


ここから階段を下る


川沿いの遊歩道を行く

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2010101

私の古いガイドブックでは牛形山から焼石連峰の金明水に縦走する道が書かれている。そこで、牛形山に登ってから焼石山の登山をすることにして、夏油温泉にやってきた。ところが、登山口の登山道案合図を見たら、牛形山からの縦走路は現在通行不可なのだ。昔、焼石山に登ったときはこの夏油温泉から登っているので、まったく同じコースになってしまう。あっさり、焼石山の登山は止めにした。
そこで牛形山に登るのだが、ガイドブックでは単純に山頂を往復するように紹介しているのだが、注意書きに鷲ヶ森山・丸子峠の周遊コースのことをふれている。せっかくなので、この周遊コースを歩くことにした。
天気が心配だったが、今朝はすごくいい天気で、展望も期待できそうだ。
登山口に立って、案合板をよくみたら、「牛形山山頂尾根直下土砂崩れ」という注意書きが下がっていた。げっと思ったが、通行できないとは書いていないので、なんとか登れるのだろう。
登山口から7分ほど登ると林道に出てしまった。これを歩いて行くと、すぐに経塚山・牛形山登山道の入口があった。でも、日本最大という「石灰華ドーム」があるというので、立ち寄ることにした。登山道を見送って林道を直進する。すぐにベンチの置かれた広場があって、ここから階段を下るのだ。石灰華ドームの案内板がたっていて、350mと書かれていた。ちょっと遠い。
道は遊歩道としてきちんと整備されている。夏油川に沿って歩いて行くと、対岸に大きな岩が見えてくる。これが天狗の岩と呼ばれる石灰華ドームである。遊歩道はここで行止りである。写真を撮ってすぐに引き返した。



 登山口から牛形山山頂へ
登山口、ここから本当の登り


経塚山との分岐


トラバースする


鷲ヶ森山・牛形山分岐


稜線直下は崩落していた


牛形山山頂


登山道入口からは、きれいなブナ林の中を登って行く。10分ほどで経塚山との分岐に着いた。指導標には、ここから牛形山まで3.6kmと書かれていた。
ブナ林の急斜面を10分ほど登ると尾根の上に着く。きれいなブナ林の尾根を行くと、木道が現われ、その先で樹林が途切れて立派な山が見えた。これが焼石山かと思ったのだが、後で調べたら、これは経塚山であった。
さらに10分ほど行くと、ロープが下がる急な登りが始まった。見上げるとまっ青な空が広がっている。
傾斜が緩まると、すばらしくきれいなブナ林を行くようになり、行く手に岩壁をまとった山腹が見えてきた。すぐに樹林から抜出すと、右に端正な三角峰が見えた。これが鷲ヶ森山であった。私はこの山へ縦走するのだ。ワクワクするような縦走路である。
行く手には裸地の急斜面が見え、登山道はこの斜面をトラバースするのだった。
ロープが張られたトラバース道を慎重に通過して潅木の中に入ったが、すぐにまた急な露岩の斜面が立ちふさがる。ロープにすがってこれを越えると、鷲ヶ森山の手前にもう一つの山が聳えているのが見えた。これが白子森であった。山頂付近には岩場も見えて、これもすばらしい山である。
この先には草つきの急斜面が待ち受けていて、これをトラバースする。ここから山の斜面を見上げるとまっ青な空に白い月が見えた。そして、この急斜面の上が牛形山のはずである。
トラバースを終えて潅木の中に入ると、そこに水場があった。ガイドブックにはない水場である。コップにすくって飲んでみると冷たくてうまかった。
水場から少し行くと、鷲ヶ森山との分岐に着く。牛形山へはここから往復するのだ。
分岐からすぐは木道の敷かれた小さな湿原である。でも、今の時期は花はひとつも咲いていなかった。
木道から潅木の中に入ると、すぐに急な登りが始まる。ロープが下がっていて、これにすがって登って行く。尾根が見えてきたら、その直前は最近笹藪を切り開いたと思われる道になった。これが、登山口にあった山頂直下の土砂崩れの箇所のようである。
ロープにすがって登って尾根の上に着く。牛形山山頂へは尾根を左に行くのだ。でも、右にもりっぱな山が聳えている。ただ、そこへ登る登山道はなかった。
尾根からは初めて焼石連峰を眺めることができる。すばらしいとしか言いようのない眺めである。本当にうれしくなってしまう。
紅葉の痩せた尾根を歩いて行く。潅木の中に入ると、道には大きな岩がゴロゴロしていて、すごく歩きにくい。潅木から抜出すと、すぐに牛形山山頂広場であった。山頂にあるのは二等三角点であった。
山頂からはともかく焼石山の眺めがすばらしい。そして、焼石山から左にかなり離れて経塚山が聳えている。私が登ってきた尾根の先には無名の立派な山が見える。尾根は紅葉がすごくきれいだ。



 白子森・鷲ヶ森山を縦走
木道を行く


行く手に白子森が聳える


白子森山頂


鷲ヶ森山へ向かう


鷲ヶ森山山頂


丸子峠に着いた


山頂から分岐に引き返す。尾根は紅葉ですばらしくきれいで、白子森や鷲ヶ森山の眺めも最高である。でも、尾根から崩落地の下りはけっこうきつかった。

分岐から白子森(しろっこもり)をめざす。
潅木の中で小さな流れを渡ると、その先には木道が続く湿原であった。木道を快適に歩いて行く…と、その木道がねじれてきて、その傾きは歩くことは不可能なほどであった。なんとか早く補修してほしいものだ。
潅木の中を登って展望のピークに着くと、道はここで右折する。行く手には大きく白子森が聳えている。ここからは牛形山を展望できる。
白子森の山頂に近づくにつれて、山頂直下の岩壁がすごい。平坦になって少し行くと、石仏が二体たっていた。その左に、赤く錆びて文字がまったく読めない標識がある。ここが白子森山頂であった。ここからは牛形山の眺めがすばらしい。牛形山の左奥には経塚山が見える。これから向かう鷲ヶ森山は、下から見たときは三角の鋭い峰だったのに、ずいぶん扁平の形であった。
白子森からの下りはすさまじく急で、真っ逆さまという感じで下って行くのだ。ロープが下がっていて、これにすがって慎重に降りて行く。でも、この下りは本当に長くて、そして、ロープもずっと続いているのだ。
鞍部は潅木の中で、その先は潅木の中に入ったり出たりしながら、登って行くのだ。比較的ゆるやかな登りである。振り返ると白子森が見え、その高さと同じくらいまでなったところで、すごく形のいい檜があった。(檜かどうかは確かでないが)太い枝が登山道を遮っていて、この下を這い蹲ってくぐると、すぐに分岐があった。標識は何もないのだが、左に行くと、鷲ヶ森山の山頂であった。山頂で一休み。
山頂からは経塚山と牛形山、そして今登ってきた白子森、すばらしい展望である。休んでいるとけっこう寒かった。
山頂から樹林の中に入って下って行くと、すぐに展望が開けた。行く手はすごい下りになっているのだが、山の斜面は紅葉ですばらしくきれいなのだ。
どんどん下って、ブナ林に入る。あとは樹林の中をひたすら下って行くのだ。でも、そんなに急な箇所はなかった。
ようやく傾斜が緩まって鞍部に着く。ここが丸子峠…と思ってしたら、違っていた。ここからは壁のように立ちふさがる急斜面を登らなければいけなかった。傾斜が緩まって尾根を行くようになり、少し下りになったら、そこに指導標があった。ここが丸子峠であった。
峠から右に下って行く。そんなに急な下りでなくて、きれいな林の中を行く。小さな流れを何度か渡ると、道はすごくぬかるむようになった。
泥濘帯を通過すると急な下りになる。斜面をジグザグに下って行くと沢の流れの音が聞こえてきて、沢に降り着く。けっこう大きな流れであったが、飛び石で簡単に渡ることができた。沢から一段登ると林道で、夏油温泉と書いた角柱がたっていた。林道を少し行くとキャンプ場の炊事場があって、この先で再び沢を渡る。そのすぐ先がキャンプ場の駐車場であった。あとは車道を歩いて夏油温泉に戻るだけである。15分ほど林道を歩いたら、夏油温泉街が見えてきた。時間はまだ1240分であった。早かった。


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