1995年8月27日
十和利山は十和田湖の東に聳える山である。
私がこの山で印象に残っているのは「日本のピラミッド」という説が盛んに言われたことなのだ。
確かにこの山は、端正な三角形をしていた、ピラミッドのようだといえばそうなのかもしれない。この付近にはさまざまの伝説があって、たとえば、登山口の「迷ヶ平」は「エデンの園」だといううのだ。そして、この付近の戸来村にはイエスキリストの墓もある。戸来というのはヘブライの転化したものだというし、ダビデの星と同じ家紋が伝わったりしているのだ。このように、伝説とロマンに彩られた山が十和利山なのだ。
青森から八甲田山中を走って、十和田湖畔の子の口に着き、宇樽部から山の中に入って、広い原野に出ると、そこが迷ヶ平である。
ここには広い駐車場があって、そこに登山口がある。
登山の準備をしていると、雨が降り出した。
雨具でスタートする。
登山道の入り口には鳥居がたっている。この鳥居の向うには十和利山が見える。
この山に向って真っ直ぐに歩いて行く。幅の広いしっかりした道で、すぐに分岐があった。右の道が山頂に近いので右を登って、左の道を降りてくることにした。
すぐに沢の流れを渡って、登りが急になる。
ブナの林の中を急登する道で、1時間あまり、雨の中をひたすら登る。
山頂には10時40分到着。雨が降っているので、十和田湖の展望はできないだろうとあきらめていたのだが、意外と視界がきいて、十和田湖と、湖に突き出す御倉半島を見ることができた。でも、雨はますます強くなって、休憩もそこそこに下るしかなかった。
走るようにして下る。途中水場があったが、立ち止まることなくひたすらジグザグな急な道を下って、登山口の迷ヶ平に戻ってきたのは11時40分であった。
本当は、このあと戸来岳に登るつもりであったが、あきらめて青森に帰った。
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2008年7月の登山記録
迷ヶ平駐車場
登山口は鳥居をくぐる
行く手に十和利山が見える
山頂は雨の中だった
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